塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ダン・ナイルズ】決算シーズンで株安。【トム・リー】CPIが低く出て株高。【Trueflation】CPI下げ渋り。

塾長です。

昨日(米国7/10)の米株は反発したものの、大型株が売られていた。微妙に原油高方向に動いているのは、季節要因(夏休み)?

 S&P500、4,409(+0.24%)

 Nasdaq、13,685(+0.18%)

【米国市況】S&P500種は小反発、CPIや決算控え慎重-141円前半 - Bloomberg

 S&P500種株価指数は小反発。この日はテスラが1.8%安、アマゾン・ドット・コムも「プライムデー」のイベントを前に売られるなど、巨大テクノロジー株による支えもあまり得られなかった。

他にもApple -1.09%、Microsoft -1.60%、Google(GOOG) -2.72%。

MetaはThreadsが好調で+1.23%;
メタの新アプリ「スレッズ」、登録者1億人到達-ザッカーバーグ氏 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油73.12

 10年債、4.0060

 ドル円、141.3190

 Bitcoin、30,403

ドル・円は3週ぶり安値、インフレ鈍化意識し米金利低下-141円前半 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 5月 卸売在庫[前月比]、0.0%(予想-0.1%)

 同[前年同月比]、-0.2%(0.2%)

 

◆中古自動車価格が下落;
米国の中古車価格、6月は前月比4.2%下落-パンデミック開始以来最大 - Bloomberg

米国の6月の中古車価格は前月比4.2%下落し、新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)が始まって以来最大の下げとなった。前年同月比では10.3%下落した。

 

 

金融政策:

■「大手銀行の資本要件引上げ」というよりも「”大手銀行(systemically imporant banks)”の要件引下げ」だったりしない?;
大手米銀の資本要件引き上げへ、バーFRB副議長が改革案説明 - Bloomberg

この計画で「改善された資本ルール」が適用されるのは、資産が1000億ドル(約14兆2300億円)を超える銀行および銀行持ち株会社だという。

ちなみに、今年3月に破綻したSVBの資産は2000億ドル+α;
シリコンバレー銀行が破綻 28兆円、米史上2番目の規模(共同通信) - Yahoo!ニュース

 

 

■デーリーはワシントン、メスターはサンディエゴで遊んでいる。ボスティックは地元で講演;
FOMC、インフレ目標達成には追加利上げが必要-当局者3人が指摘 - Bloomberg

アトランタ連銀総裁、FRBは忍耐強くいられる-抑制的姿勢が奏功 - Bloomberg

 

 

財政政策:

■イエレン財務長官の中国訪問は「予定調和でサプライズ無し」とスルーしていたが、全然そんなことはありませんでした;
イエレン氏、米中関係に「一定の前進」と評価 4日間の訪中終了 | ロイター

イエレンが何立峰 副首相と会う時、3回ペコペコお辞儀して、満面の愛想笑い。この過剰にへりくだった様をForbs、Reutersは動画で報道;

www.youtube.com

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どちらの動画もコメントを加えていないところがニクイ。

米中の力関係、どちらが会いたかったのか、が良く分かる光景。

(イエレンは政治家ではないので、そこまで気が回らなかった可能性もある)

 

 

地政学

■中国が新たな景気刺激策;
中国、不動産市場への支援策拡大-融資返済1年延長など - Bloomberg

・・・住宅販売は今年に入っていったんは持ち直したものの、6月には再び減少に転じており、負債を膨らませた開発業者を圧迫している。

  足元では、不動産開発業者の遠洋集団の債券が債務負担への懸念から急落。デフォルト(債務不履行)に陥った世茂集団は18億ドル(約2550億円)規模のプロジェクトが強制競売にかけられたものの買い手がつかないなど、不動産業界の苦境が鮮明になっている。

 

 

個別株:

■決算なし。

 

■テクノロジー株に弱気の態度を示していたダン・ナイルズのインタビュー;

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ー今年前半、テックと全体の上昇には驚きましたか?

・もちろんだ。3月、銀行破綻があったとき、政府が介入し、株が上がった。GFC以来見られた行動だ。危機があるたびに刺激策が入る。FEDのバランスシートは$400B拡大した。そのとき、我々は4,200に行くと思った。そして大事件が起きた。5月24日、nVidiaが50%市場予想を上回る売上をガイドした。この仕事を30年やっているが、大企業がこんな上方修正をするのを見たことがない。そして、S&Pは7%、nVidiaは35%以上あげた。S&Pは4,400にあり、我々の予想であった4,200をうわまわっている。

 驚いているが、理にかなっている(makes sense)。人々は物語が好きだ。次の大物(next big thing)を追うものだ。

nVidiaだけではないですよね。6月の株高は幅が広い。成長株が上げている。インフレは減速している。それは株に良いし、業績期待に良い。

・Yesであり、Noだ。nVidiaは上方修正したが、他の企業については決算次第。コンサルで儲かると期待されていたAccentureは悪かった。Micronは業績見通しを引下げ、株は下げた。Sinix(”シニックス”と言っているが?)も同様。nVidiaが特別なのだ。AIを可能にする上で独占状態。投資家は全てのセクターが恩恵を受けると考えているが、nVidiaに支払われるカネは他の予算から支出されるのだ。経済が爆上げして、どんなところにもカネが撒かれるのではない。マーク・ザッカーバーグが「効率の年(year of the efficiency)」と言ったのには理由がある。[今月から始まる]決算シーズンは興味深い。いくつかの企業は期待以上だろう。他はAccenture、Micronなどと同様、ある部分は良く、ある部分は減速し、合計すれば業績予想は下落するだろう。この決算シーズンで多くの企業は叩かれ、一部の企業だけが良い成績を出すだろう。

ダン・ナイルズとしては、nVidiaだけが特殊で、一部の企業以外の業績は上がらないと予想。

Wall Streetは(永遠の弱気派マイク・ウィルソンを筆頭に)だいたい同じような見立ての様子;
米決算シーズンは株価上昇を引き起こさず-モルガンSのウィルソン氏 - Bloomberg

モルガン・スタンレーマイケル・ウィルソン氏らウォール街のストラテジストが予想している。

  株式への弱気で知られる同氏は、高い株価バリュエーションと金利上昇、流動性低下を踏まえ、企業の業績見通しが通常以上に重要になるだろうとの見方を示した。

  同氏はリポートで「今週始まる4-6月(第2四半期)決算が『予想したほどひどくなかった』としても救いにならないだろう」との見方を示した。

  アナリストが下期の業績予想をさらに引き下げるとみている同氏は、「従って、株価の鍵は決算そのものではなく、今後についての企業の見通しになる」と指摘した。

ここでのポイントは、決算に弱気だが、株価が下がるとは断言していないところ。

誰も市場のモーメンタムには抗えない。

 

市場モーメンタムの上をサーフィンしているのがトム・リー
こちらのインタビューでは「来週、CPIが低く出て、S&Pは100ポイント以上上昇する」と言っている(詳細割愛);

www.youtube.com

このように強気見通しを語るのが彼のビジネスなので、「へー、そーなんだー」程度に聞いておきましょう。

 

記憶が正しければ、ジム・ビアンコも今回のCPIまでは低く出ると予想していた(そして、その後上昇する。理由はbase effect)。

 

real timeにCPIを算出しようと試みているTruflation.comは、1年間のCPI推移を下記のように提示;

Trueflation Rate 1Y 2023/7/10 - truflation

6月後半から下げ渋り/切り取り方によっては反転しているようにも見えなくもない。

 

 

CPIの発表は(日本時間)明日の夜。

誰の予想が当たるのか、楽しみに待ってマス。

 

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