塾長です。
昨日(米国8/29)の米株は、JOLTS(求人数)が下振れて、お祭り騒ぎ。
S&P500、4,497(+1.45%)
Nasdaq、13,943(+1.74%)
【米国市況】株は大幅続伸、弱い指標で利上げ観測後退-ドル全面安 - Bloomberg
原油、81.46
10年債、4.1220
ドル円、145.9080
Bitcoin、27,596
現物型ビットコインETFに道、グレースケールがSECに勝訴 - Bloomberg
6月 ケースシラー住宅価格20都市[前年比]、‐1.17%(予想‐1.6%)
7月 JOLTS求人件数、882.7万人(950.0万人)
全米の住宅価格指数、5カ月連続で上昇-強い需要と在庫逼迫で - Bloomberg
米求人件数、7月は約2年ぶり低水準-市場予想を大きく下回る - Bloomberg
レイオフはほぼ変わらず。労働者不足への懸念がくすぶり、米消費が堅調であることを踏まえると、企業は従業員の解雇に依然消極的だ。
前月の数字が958.2万人から916.5万人に下方修正(約-5%)。
米政府、中規模銀行の監督強化で新提案-最低限の長期債発行義務付け - Bloomberg
なし。
中国は「リスク高過ぎて投資できない」、米商務長官が企業の声を指摘 - Bloomberg
レモンド氏によれば、米国はインテルやマイクロン・テクノロジー、ボーイングに関する具体的な問題やその他の商業上の懸念など、多くの問題を中国側に提起した。一方の中国は米国に対し、関税の引き下げや輸出規制の削減、計画されている対中投資制限の破棄を求めたとレモンド氏は述べ、これらの要求を拒否したことを強調した。
■決算はBest Buy、HP Inc.、HP Enterprise;
米ベスト・バイ、第2四半期売上高、利益は予想上回る | ロイター
第2・四半期の売上高は前年同期比7.2%減の95億8000万ドルと、リフィニティブIBESのデータによる市場予想の95億2000万ドルを上回った。調整後の1株当たり利益も1.22ドルと、市場予想の1.06ドルを上回った。
値引きを進めたことで店舗での家電製品やノートパソコンの売れ行きが好調だった。一方、通期の売上高と利益見通しのそれぞれの上限を引き下げた。
決算レポートによると、同店舗売上6.2%減少。
小売業なので、窃盗被害が数字に影響を与えているかも?(業績の悪い小売業が、窃盗被害を大きく言い立てる傾向が無くもない)と思い、同資料内を"shrink"、”theft”、”crime”でサーチしてみたが、ヒットせず。
株価は+3.86%、76.93ドル。
コロナ前高値は90ドルくらいでした。
株価が低迷しているので、Forward Yieldが5.06%まで高まっている。
「モノ消費が増えるまでの数年間、5%利回りで耐える」という戦略が取れそうです。
HP、通期の利益見通しを引き下げ-PC需要の回復鈍い - Bloomberg
・・・2023年10月通期のフリーキャッシュフローは30億ドル(約4380億円)の見通し。従来予想は約32億5000万ドルだった。調整後の1株利益見通しは3.23-3.25ドルとし、これまでの3.30-3.50ドルから引き下げた。
5-7月(第3四半期)決算では売上高が9.9%減の132億ドル。アナリストの予想平均134億ドルを下回った。消費者向けPC販売は12%減と、市場予想より良い内容の一方、法人向けが11%減少となり、市場予想より悪化した。調整後1株利益は86セントと、予想に沿った水準だった。
「売上高9.9%減」は前年同期比ですね。
一株当たり利益は前年同期比20%減。
株価は時間外で-6.80%、29.24ドル。
HPE Bumps Full-Year Profit Outlook on Renewed Corporate Spending - BNN Bloomberg
Fiscal third-quarter revenue gained about 1% to $7 billion, in line with analysts’ estimates. Sales in the Compute unit, which includes data centers and servers, declined 13% to $2.6 billion, slightly worse than analysts’ estimated. Storage sales dropped 5% to $1.1 billion in the period ended July 31, just better than expected.
時間外で-1.13%、16.65ドル。
■〆は高インフレが続く派のジム・ビアンコと、インフレはもうすぐ収まる派のトム・リー;
ジム・ビアンコから;
- 7月の雇用が強かったので、Atlanta FEDは3Q GDP6%成長を示した。そこに消費者信頼感指数とJOLTSが落ち込み、株式市場は興奮している。強いデータと弱いデータの両方が出ているのだ。私は、経済は強く(stronger)、インフレを押し上げ、金利のトレンドを上昇させる、と考えている。
- 今回の利上げサイクルにおいて、昨日2年債は最も高い利回りを付けた。先週、10年債が最高の利回りだった。ピークから離れていない。
- 私はインフレ率が長期に3~3.5%になり、10年債利回りが4.5~5%になると思っている。パウエルが2%目標を達成できず2年が経過した。まだ2年ほどかかると言っている。すでに目標は2%でないのかも知れない。3%かも知れない。
- 目標は2%だと言っているが、3から2にする最終マイルがとても難しく、それが問題を引き起こしている。”higher for longer”だ。市場もそれを信じ始めている証拠がある。数週間前まで2024年に1%利下げがあると織り込まれていたが、それが2024年7月に遅れた。そのうち2025年に押し出されるだろう。
(インタビューの続きもあって、それはこちらで見ることができる;
コロナ前後で経済が変わった、と言っている)
- インフレは滑らかに低下する。求人数が減っている。新しい求人の給料が下がっているとおも聞いている。今週のデータが出そろったら、インフレがコンセンサスより低くなるという絵が見えてくるだろう。
- インフレ低下を示すデータが出ていたが、FEDメンバーがそれを認識しだしたのは最近のこと。市場も認識しだした。11月利上げの確率は48%。今週のデータがソフトなら、それはゼロに向かい、FEDメンバーの気持ちを変えるだろう。
- パウエルにはアンカリング・バイアスがかかっているようだ。多くの人がタカ派的と評しているが、私はそう思わない。インフレが鈍化すれば、FEDは見方を変える、というのが確認できた。それはリスク・オンである。
- 人々は巨大7株の影響について語りすぎだ。米国株は最も流動性があり、世界から買われることを忘れてはならない。海外株は(比較すると)中小型株。巨大7株はファンダメンタルズが良い。中心となるストーリーは、米国はテクノロジーリーダーであり、生成AIやインフレ問題[解決]の中心。今年末にかけて値上がりしても驚かない。
ジム・ビアンコは「コロナ前後で経済の仕組み変わった。人不足で高インフレ。債券市場もそれを支持している」と言っている。
トム・リーは「コロナ前の経済(低成長、低インフレ)に戻る、そのスピードは人々が思うより速い」と言っている。
さて、どちらが当たるでしょう?
米国木曜日に出る7月PCE、金曜日雇用統計が楽しみデス。
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