塾長です。
昨日(米国9/29)も米株は弱い。ズルズルと下落。
S&P500、4,288(-0.27%)
Nasdaq、13,219(+0.14%)
【米国市況】S&P500が反落、NY連銀総裁発言が重し-149円台前半 - Bloomberg
原油、90.77
10年債、4.5730
ドル円、149.3300
Bitcoin、26,895
8月 PCEデフレータ【前月比]、0.4%(予想0.4%)
同[前年同月比]、3.5%(3.6%)
8月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.1%(0.2%)
同[前年同月比]、3.9%(3.9%)
8月 個人所得[前月比]、0.4%(0.3%)
8月 個人支出[前月比]、0.3%(0.4%)
8月 卸売在庫[前月比]、-0.1%(-0.1%)
9月 シカゴPMI、44.1(47.0)
9月 ミシガン大学消費者信頼感指数、68.1(67.7)
8月米PCEコア、前月比0.1%上昇にとどまる-前年比3.9%上昇 - Bloomberg
8月の米個人消費支出(PCE)価格指数は食品とエネルギーを除くコアベースで、前月比で2020年終盤以来の小幅な伸びにとどまった。
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賃金・給与が加速した一方、個人消費を支える実質可処分所得は2カ月連続で前月比0.2%減少した。上昇する金利の支払いも家計を圧迫している。
ミシガン大調査、1年先のインフレ期待低下-2021年以来の低水準 - Bloomberg
・1年先のインフレ期待は3.2%に低下
市場予想の3.2%と一致
前月は3.5%
・5-10年先のインフレ期待は2.8%
市場予想の2.8%と一致
ニューヨーク連銀総裁、米利上げが既に完了した可能性を示唆 - Bloomberg
「フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジはピークかそれに近い水準にあるというのが、現在の私の判断だ」「しばらくの間、景気抑制的な金融政策スタンスを維持する必要があるとみている」と述べた。
発言内容はニューヨーク州ロングアイランドでのイベントに向けて準備した講演原稿に基づく。
なし。
なし。
■Carnivalが決算発表;
Carnival Earnings Outlook Misses While Fuel Costs Near 15-Year High - BNN Bloomberg
Carnival Corp. posted a profit for the first time since 2020 but issued a fourth quarter earnings outlook that missed Wall Streets’ expectations as higher fuel and currency costs weigh on its operations.
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Still, strong demand and record revenues in the third quarter should be more than enough to offset those unexpected expenses. Carnival maintained its 2023 view for EBITDA of $4.1 billion to $4.2 billion.
燃料価格と為替が逆風だが、需要は強いそうです。なので、消費者が弱っている証拠は無い。
■昨日のblogで紹介したBlackRock CIOは「10年国債が5%になるかどうか分からない」と言っていたが、CEOは「5%を超える」と言っている;
ブラックロックCEO、米10年債利回り5%突破へ-インフレは持続 - Bloomberg
「私の見解では、10年債利回りは5%以上になるだろう。この深く根付いたインフレが理由だ」と発言。「地政学的な変化はかなりの構造的なインフレ圧力になるということが過小評価されている」と述べた。
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今週はウォール街の専門家から金利や債券利回りの上昇リスクを警告する声が相次いだ。米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、最悪のシナリオでは米政策金利は7%にまで達する可能性があると指摘。
株屋のラリー・フィンクと金貸しのジェイミー・ダイモンが同じ事を言っている。裏を読むと、「米国債務を減らせ」という政治家へのメッセージでしょうか?さらに裏を読むと、「日本に行って、国債を売ってこい」と言っている可能性も。その時岸田政権は「言われたとおり防衛費を上げたじゃないですか※。これ以上無理です」と言えるでしょうか?たとえ断ることが出来ても、バーゼルIVに「日本債券は危ないので、米国債券を買いなさい」と書かれたりしたら・・・。
※:日本の防衛費増額「私が説得した」、バイデン氏が岸田首相への働きかけ示唆 : 読売新聞
■UAWのストライキが続いている;
米UAWのスト拡大、GMとフォードで決行-ステランティス回避 - Bloomberg
GMはUAWのスト拡大には不満をにじませる。発表文で同社は電気自動車(EV)メーカーのテスラや米国に工場を持つ外国メーカーといったライバル企業に言及し、「労組を持たない自動車メーカーを勝たせることにならない」合意を成立させたいと主張した。
Barclaysのダン・リーヴィーはこんな事を言っている;
- GM、Ford、Stellantisへの影響は織込み済み。最終的には年$2~3Bのコスト増。一番の論点は賃上げ幅ではなく、職の確保。
- 究極的には、彼らはEVにシフトするに従い、人員と製造面積(manufacturing footprint)の柔軟性最大化を試みる
- Teslaや他OEMの時給は上がるだろう。Teslaはストックオプションを与えているので、組合が結成されるかどうかは分からない。それは輸送業の工場(trans-plant)に広がる。
なるほど。
彼は”柔軟性の最大化”等と言っているのは、換言すると「自動車会社労働者の賃上げは工場の海外移転を推進してしまう。賃上げは輸送業全体に広がる」。
彼は自動車業界のアナリストなので職域を超えられないとしても「Boeingのシアトル工場がメキシコに行くかも知れない」くらいの事を言っているのかも。
バイデン政権は工場(サプライチェーン)を自国・隣国・友好国に呼び戻そうとしているが、米国には戻らないどころか、逃げて行く。
米国に残るのは消費者の近くで提供せざるを得ないサービス(レストラン・コーヒーショップ、食料品店、モール、自動車修理工場・・・)、住宅、農業・畜産、発送電、石油採掘・・・くらい。
若干株価の落ち着いてきたChipotleでも買おうかな?景気後退には弱そうですが。
もしくはバフェット銘柄の住宅。こちらも景気後退には超弱い。
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