塾長です。
昨日(米国11/15)の米株は小幅高。PPIがは予想より低く出て、さらに長期債利回りが下落するかと思いきや、懲りずにショートしている人がいるようで、上昇。
S&P500、4,502(+0.16%)
Nasdaq、14,103(+0.07%)
【米国市況】株は続伸、米国債の熱狂は薄れる-ドル151円台前半 - Bloomberg
原油、76.51
10年債、4.5350
ドル円、151.2750
Bitcoin、37,791
10月 小売売上高[前月比]、-0.1%(予想-0.4%)
10月 小売売上高・コア[前月比]、0.1%(-0.2%)
10月 PPI[前月比]、-0.5%(0.1%)
同[前年同月比]、1.3%(1.8%)
10月 PPIコア[前月比]、0.0%(0.2%)
同[前年同月比]、2.4%(2.9%)
11月 NY連銀製造業景気指数、9.1(-2.0)
米PPI、10月は予想外に低下-2020年4月以来の大幅な下げ - Bloomberg
10月のPPI統計では、ガソリン価格が前月比15.3%低下。財価格低下の80%強はガソリンの値下がりによるものだった。サービス価格は横ばい。それ以前は6カ月連続で上昇していた。
その他の項目では、医療分野の多くや航空サービスが上昇した一方、衣料小売りやポートフォリオ管理での低下が目立った。
10月の米小売売上高、市場予想ほど減少せず-前月分は上方修正 - Bloomberg
・前月は0.9%増(速報値0.7%増)に上方修正
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13項目のうち7つでマイナスとなり、中でも家具と自動車ディーラーの減少が目立った。
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小売売上高統計に含まれる唯一のサービス項目である飲食店は0.3%増加。食料品店は0.7%伸びた。
SF連銀総裁、時期尚早に利上げ終了宣言すべきではない-報道 - Bloomberg
なし。
■バイデン・習近平会談。場所がサンフランシスコ。習近平がワシントンに行くと、バイデン王宮に詣でる形になるので拒否したのでしょう。それでも一応米国の方が格上なので、中間地点だけれど米国内のサンフランシスコに落ち着いた、と。情けない;
米中首脳会談、「確かな進展」とバイデン氏-関係修復が最大の焦点 - Bloomberg
■民主党からダークホース的大統領候補出馬?;
マンチン米上院議員、大統領選への出馬を検討していると表明 - Bloomberg
■Target、Cisco Systems、Palo Alto Networksなどが決算;
米ターゲットの利益が予想上回る、在庫の減少が寄与-株価急伸 - Bloomberg
一部項目を除いた1株利益がウォール街の予想を上回った主な要因は、在庫が前年比で14減少したこと。既存店売上高は同4.9%減と、2四半期連続のマイナス。消費者が裁量支出を減らしていることが響いた。
悪い決算に思えますが、株価は+17.75%、130.46ドル。
今年に入って、2月2日をトップに下がり続けてきたので、ショートカバーの可能性が高そう。
こちらが、年初からの株価チャート;
昨日の終値はコロナ前高値近辺なので、まだ安いと言えるかも?
Forward Yield 3.97%。
明日はWalmartが決算。
シスコ株下落、売上高見通しが予想下回る-企業の支出抑制響く - Bloomberg
2023年11月-24年1月(第2四半期)の売上高見通しは126億-128億ドル(約1兆9100億-1兆9400億円)。アナリスト予想の142億ドルにはるかに及ばなかった。一部項目を除いたベースの1株利益は82-84セントと、市場予想の99セントを下回った。
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24年度通期の売上高見通しは538億-550億ドルと、最大580億ドルの従来予想から下方修正。ブルームバーグの調査によると、アナリストの予想平均は約580億ドルだった。
時間外で-11.09%、47.37ドル。
Palo Alto Networks Slips After Missing Billings Estimate
The company said billings were $2.02 billion in the three months ended Oct. 31, and said full-year fiscal billings would be $10.7 billion to $10.8 billion, down from earlier projections of $10.9 billion to $11.0 billion
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Palo Alto said it expects billings in the second fiscal quarter of $2.34 billion to $2.39 billion, also falling short of Wall Street targets.
時間外で-5.93%、240.99ドル。
■〆はジェレミー・シーゲル教授を定点観測;
ーあなたの笑顔には理由があるでしょうね。市場の動きをどう思いますか?今後どうなるでしょう?
・私は、11月が年間で最も良い月の一つであると言ってきた。それが証明されつつある。インフレの低下は良いニュースだが、パウエルは経済の減速に注意すべきだ。リセッションになるとは言っていない。彼はインフレのデータに超敏感(hyper-sensitive)だと主張していたが、今後リアル(タイム)のデータに敏感になるべきだ。私はFEDの次の動きは利下げだと思う。リセッションにならず、経済が減速するだけだとしても。最速で来年3月にそれは起きる。私は彼にイールドカーブ逆転を解消(un-invert)して欲しい。歴史的に短期金利が長期金利を上回るのは良いサインではない。パウエルにはそれができる。
ーインフレ側の戦線は解決した(it is all clear on the inflation front)という事でしょうか?
・私はそう思う。私がもっと心配しているのは、パウエルが70年代の話を再び持ち出すことだ。(アーサー・)バーンズが金利を引き下げた途端、インフレが再燃した、という件。我々は(それとは)まったく違う状況にある。70年代は、毎月カネをシステムに供給した。今は2年間、マネー[サプライ」が増えていない。銀行預金も増えていない。3年間増えていないのは記録的だ。流動性は搾られている。もうインフレは起きない。コアCPIの落ち方は緩いだろうが、それは彼が将来的に心配する戦いではない。
ー多くの人が急ぎ過ぎるなと言っている。ジェイミー・ダイモンは「人々は短期的な数字に反応し過ぎる。やめるべきだ。FEDは一時停止しているが、利上げする可能性はある」と言っている。彼はあたたのようにインフレが去ったとは確信していない。
・もしパウエルがコアCPIの全ての要素が2%になるのを待っていたら、リセッションになってもおかしくない。私なら今のインフレ率を受け入れて、リセッションを避ける。それが米国市民の望みだ。選挙の年だ。最悪なのは、失業率が4.5、5%に急上昇して、その代わりに得られるのが2.5%インフレ率を6か月早期達成だとしたら、それは米国民が欲しているトレードオフではない。間違いなく、バイデン政権や政治家は望んでいない。パウエルは経済をリセッションに落とし込むようなリアルタイムのデータがないか?と敏感になるべき。私はリセッションになると思っていないが、[経済の]上向き(upside)リスクよりも、下向き(downside)リスクの方が大きい。
主な主張に変化無し。
もう少し(シーゲル教授の専門である)株についてコメントが欲しかったが、「11月は良い月になると言っただろ」と勝ち誇っているだけでした。
細かい点としては・・・;
・パウエルは早期に利下げして、イールドカーブ逆転を解消しろ
・今のインフレ率(とその低下速度)を受け入れて、リセッションを回避しろ
という部分が少し新しい(言い方が新しいだけ、とも言える)。
前者は、「イールドカーブが逆転したままだと、預金が増えず、銀行の融資が限定されるからなので、早めに解消しないとリセッション入りしてしまう」という意味だと思います。が、今のFEDは流動性増加を望んでいないので、実現しなさそう。
後者は、「高金利を長く続ける」というFEDの政策そのまま。FED高官はたびたび「辛抱強くあれる」と発言している。なので、こちらは大丈夫でしょう。
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