塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【シーゲル教授】FEDは突然の利上げ停止で市場を驚かさないために0.25%利上げする。

塾長です。

昨日(米国3/15)、S&P500はCredit Suisse破綻懸念で下落。一方、それが中央銀行の利上げ停止や流動性供給(=実質的QE)期待が高まり、成長株(→Nasdaq)は上昇。

インフレ改善を示す複数の経済指標も出た。

 S&P500、3,891(-0.70%)

 Nasdaq、11,434(+0.05%)

【米国市況】S&P500反落、クレディS危機で銀行不安-ドル133円台 - Bloomberg

世界株安、クレディ・スイス危機が国境越えて飛び火-銀行不安が再燃 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油68.35

 10年債、3.4920

 ドル円、132.8790

 Bitcoin、24,499

 

 

経済指標:

 3月 NY連銀製造業景気指数、-24.6(予想-7.5%)

 2月 小売売上高[前月比]、-0.4%(0.2%)

 2月 小売売上高・コア[前月比]、-0.1%(-0.1%)

 2月 PPI[前月比]、-0.1%(0.4%)

 同[前年同月比]、4.6%(5.4%)

 2月 PPI・コア[前月比]、0.0%(0.4%)

 同[前年同月比]、4.4%(5.1%)

米小売売上高、2月は減少-高インフレが影響し始めた可能性 - Bloomberg

米小売売上高で唯一のサービス分野である飲食店は2.2%減と、過去1年余りで最も大きく減少した。

 :

小売売上高はインフレ調整をしていない上に、大半が財の項目のみであるため、この日の統計から明確な結論を得るのは難しい面もある。   

 

米生産者物価指数、2月は予想外に低下-インフレ圧力の緩和示唆 - Bloomberg

 総合PPIは財とサービス両方の価格下落を反映した。財価格下落の80%余りは鶏卵のコスト低下に起因し得ると、労働省労働統計局(BLS)は説明した。サービス価格の抑制には機械や自動車が寄与した。

オモシロイ。

1月PPIが高く出た時、「卵が高いから」と説明してましたっけ?(米生産者物価指数、予想上回る前月比0.7%上昇-6月以来の大幅 - Bloomberg

 

 

金融政策:

中央銀行はインフレ抑制 or 金融システム安定化の2択を迫られている;

ECBが金利のジレンマに直面、政策決定前夜に市場混乱で判断困難に - Bloomberg

ラガルド総裁が昨年12月から示唆し、10日余り前にも「非常に、非常に可能性が高い」と述べていた0.5ポイントの利上げを実施すれば、状況が急速に悪化した場合に後になって厳しい批判にさらされるリスクがある。

日程定期には、3/16 ECB理事会、3/21、22 FOMC

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■ 皆忘れているかも知れませんが、まだ決算シーズン中でございます。Adobe好決算;

Adobe lifts profit forecast for fiscal 2023 and beats estimates on quarterly results

・Earnings: $3.80 per share, adjusted, vs. $3.68 per share as expected by analysts, according to Refinitiv.

・Revenue: $4.66 billion, vs. $4.62 billion as expected by analysts, according to Refinitiv.

 

 

Credit Suisse関連ニュースを貼っておきます。が、そもそもCredit Suisseはゾンビだったので、今更?という感じ;

クレディS、必要に応じてスイス中銀が流動性支援を提供へ - Bloomberg

スイス当局、クレディ・スイス安定化へ選択肢を協議-関係者 - Bloomberg

クレディS筆頭株主が追加支援否定-株価急落、CDSは危機水準 - Bloomberg

VFHは-2.56%、76ドル。

直近の底は2022年10月12日74.70ドル。

パニックも起きていないし、買い場でもない。

 

 

■ 最後はみんな大好きシーゲル教授;

www.youtube.com

ースイスからやってくるニュースなどにより株価が下がり続けている。何を思いますか?

・これがFED、パウエル議長に現実を教えるもので合って欲しい。40年来のイールドカーブ逆転があり、SVBが破綻した。銀行は短期で借りて長期に貸すものではない。しかし、過去50年間、全てのリセッションの前にはイールドカーブ逆転が起き、何かが噴出し、間違った方向に向った。

 私はこれが究極的には良い事だったと言えるようになると思う。債券市場は(利上げが)「あと1回で終わり」と言っている。私は過去6-9か月間、金融環境を引締め過ぎだと言ってきた。FEDには流動性イールドカーブ逆転という現実を見つめて欲しい。

FEDは来週(FOMC)どうするでしょう?

・これからの7日間でさらなる危機が起きなかったとしたら、FEDは0.25%利上げをし、利上げ停止を匂わせるメッセージを出すだろう。「インフレについては、今朝のPPIにあるように、改善している。(これまで行ってきた)金融引締めの効果が遅れて出てくる、リスクを考えると利上げ停止が適切になる可能性が高い」と言った調子で。利上げ停止にコミットはしないが、言葉遣いは前回FOMCとまったく違ったものになるだろう。

ーそれはFEDがどうするかの予想ですね。教授は彼らがどうすべき(should)だと思いますか?

・(笑)私は前回から利上げをすべきでないと思っている。40年間で最も大きな利上げを行い、住宅価格などに改善が見られているのだから。”賃金に対する戦争(war against wages)”は不適切だ。労働者を増やすためには賃上げが必要なのだから。

 前向きな雇用統計が出た。U6失業率に0.2%の改善があった。彼(パウエル)はそれを使って、労働市場が緩んでいると言えるだろう。失業保険申請件数も出ているが、それは変化が激しい。彼は問題になっているインフレ側だけでなく、労働市場が緩んでいる側のデータをを見ることができるはずだ。私はそうすべきだと思う。

 (次回FOMCで)彼らが何をすべきか?と言うと、何もしないことだ。しかし、彼らは0.25%利上げをし、大きく説明(language)を変更するだろう。

 興味深いのはドットプロットだ。彼らはFOMCの1、2週間前にドットプロットを提出している。彼らが修正する時間があると良いね。そうしなければ、(ターミナルレートが)6%といったドットプロットを発表することになってしまう。現在、市場は5%行くか行かないか、と予想しているのに。

ー今日Apolloのトーステン・スロックは「事実が変われば、私の見方も変わる」「金融事故があり、我々はno landingからhard landingに見方を買えた。FEDは来週利上げしない。短期金利長期金利ともにピークを過ぎただろう」と言った。彼は正しいだろうか?

・(笑)その引用(quote)はジョン・メイナード・ケインズのものだ。彼は”when the facts chage, I change my mind. what do you do, sir?”と言った※1。

 FEDは利上げをすべきでない。それでも彼らが0.25%利上げをすると思う理由は、突然(利上げ幅を)ゼロにしたら、市場が心配するからだ。

※1;When the Facts Change, I Change My Mind. What Do You Do, Sir? – Quote Investigator®

上記サイトには・・・

ケインズはたびたび自説を変えることで知られていた。あるとき重要な政府公聴会にて、あなたの説には一貫性が無いと責められ、ケインズは”事実に変化があれば、私は考えを変えますよ。あなた様ならどうしますか?”と答えたと伝えられている。これには when events change, i change my mind など複数の言い方がある」

と書かれている。

メモメモ。

 

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