塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【トム・リー】2024年末S&P500目標は保守的に5,200。

塾長です。

昨日(米国12/7)の米株は上昇。最近、米長期債利回りが急低下していたのに対して、円がようやく追い付いて来た。144円。

 S&P500、4,585(+0.80%)

 Nasdaq、14,339(+1.37%)

【米国市況】円急伸し一時141円台、日銀早期政策シフト観測-株反発 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、69.85

 10年債、4.1290

 ドル円、144.0370

 Bitcoin、43,275

 

 

経済指標:

 10月 卸売在庫

米失業保険、継続受給者数が大幅減-なお2年ぶり高水準付近 - Bloomberg

米失業保険統計では、継続受給者数が7月以来の大幅減となった。調査対象週には感謝祭の祝日が含まれる。

変動のより少ない4週移動平均で見れば、継続受給者数は2年ぶり高水準で推移している。

 

 

金融政策:

日銀12月会合ライブ、正副総裁発言でマイナス金利解除観測が再燃 - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■Dollar General、Broadcomなどが決算;

Dollar General’s Same-Store Sales Decline Less Than Feared

Same-store sales fell 1.3%, a second-straight decline and the steepest drop in two years.

While dollar stores across the US have been largely resilient as high inflation has consumers looking for deals, Dollar General has struggled with store safety, employee retention and merchandising in recent years. In the third quarter, competitor Dollar Tree reported an increase in comparable sales, suggesting that Dollar General’s woes are related to company-specific challenges rather than macroeconomic factors.

-1.21%、132.30ドル。

 

Broadcom sees revenue below estimates on weak enterprise spending

Chipmaker Broadcom forecast annual revenue below Wall Street estimates on Thursday, as weak enterprise spending and stiff competition cast a shadow on its acquisition of VMware.

時間外-0.68%、916.00ドル。

 

 

■〆は常に強気なトム・リー。前回インタビューで「2024年目標は12/7に出すのでお楽しみに」と言っていたのを、ここで披露しています;

www.youtube.com

ー今後どうなるかの話をする前に、あなたが以前いっていた事が正しかった件について聞きたい。年末目標が4,750で、今は4,600付近にいる。超巨大株がリードすると言っていた通りになっている。なぜ正しい予想ができたのでしょう?

・人々はイールドカーブに騙されていた。ハードランディングになると考えてしまった。彼らはFEDと戦いたくなかった。しかし、彼らはFEDがインフレと戦っているのであって、ビジネスサイクルと戦っているのではない事を忘れていた。我々はインフレがソフトになり、ハードランディングを避ける方に賭けていた。そして、FEDが金融政策から足を外せないのをみてきたのだ。エコノミストは弱気過ぎだった。市場はテクニカル的に素早くポジティブに切り替わった。

 

ーしかし、まだ終わっていませんよね。弱気派は利上げの影響が後から出てくる、まだそれを見ていないだけだと言っている。それには何と答えますか?

・人々は市場の内部構造を勉強すべきだと思う。急激な転換があった。景気循環株、銀行株が転換している。地方銀行、小型株がリードしている。これは市場サイクルの終盤ではなく、始まりである。拡大し、再加速する。

 

ーこれ(今の株高)が、単に年の終わりに見逃した株を追いかけるだけだったりしませんか?金利も下がっているし。

・株は年末にかけて7%上昇してもおかしくない。4,800がよりリーズナブルだと思うが。

 head fakeだとしたら、ハイイールド債のスプレッドは広がるはずだが、そうなっていない。実際には流動性が改善し株がラリーしているのに、投資家は$240Bの株を売った。

 

ーあなたは来年、より多くの株が上昇すると思っているのですね?

・12月のFOMCで、FEDはもうインフレと戦っておらず、ビジネスサイクルにシフトする態度を示すだろう。それは大きな変化である。金利は大きく下がる。マイク・ニュートン(Fundstratのテクニシャン)と私は[10年債金利が]3.5、3.2%辺りを予想している。住宅金利は5%か、それ以下になる。それは経済の助けになる。抑圧されていた資本支出への需要が顕在化する。株は来年とても良い。

 

ーあなたの2024年末S&P500目標は5,200ですね。何が株高をもたらすのでしょう?

・企業利益が回復する。[S&P500社の利益平均が]2025年、$265になると予想している。2年間で9%の増加だ。そしてPE20倍。10年債金利が4~5%だった時、半分の期間でPEは20倍であり、最もよくある数値である。これは保守的な見積もりだ。なぜなら$265のうち、5%はキャッシュの増加からくる。残る3%がオーガニックな成長だ。企業利益におけるキャッシュは今年も5%増加している。

 

ー弱気派は「インフレが企業利益に悪く働き、株の評価は高過ぎる。265ドルは楽観的すぎる」と言うでしょう。

・彼はPPIを勉強すべきだ。4,5つのセクターはPPIに相関する。素材やエネルギーがその代表的なものだ。インフレ率が下がると、彼らの稼ぎが減る。一方、テックや工業にインフレとの相関はない。金融は正の相関がある。すなわち、より多くのセクターが[インフレが下がるに従い]良い決算を出すだろう。

 そして、資本支出に抑圧された需要がある。去年(2023年?)10グループ(セクター?)のうち、5つが売上比で資本支出を減らしていた。来年は金利が下がり、資本支出が回復し、住宅が回復する。そこで株が下がるというのは考えにくい。

 

ー市場は3月に最初の利下げを予想している。FOMC3回後だ。あなたもそう思いますか?

・私には・・・、直観的にはアグレッシブ過ぎると感じるが、重要なのは債券価格だろう。2年債はFEDが来年大きく利下げすべきだと言っている。もしインフレ率が低下しているのに利下げしなければ、実際のFF金利はハードランディングを引き起こすレベルである。FEDがビジネスサイクルを管理しようとするならば、金利を引き下げるべきだ。

2024年末S&P500目標5,200というのは、Wall Streetでは高い方。先日紹介したジェレミー・シーゲル教授の5,500には負けている(負け?)。

 

265に20を掛けると5,200ではなく5,300だし、色々と言い間違いなのか、端折っていて分かりにくい所もありますが、頑張ってまとめると・・・;

 

・11月から起きている株高はダマシではない。来年にかけて株は上昇する。

・2024年末、S&P500は保守的に見積もって5,200になるだろう。S&P500社平均利益$265ドル×PE20倍。PE20倍は過去10年債利回りが4~5%のときに最もよく見られた値。

 265ドルというのは、2年間で9%成長するとの予想から。5%はキャッシュ(多分インフレでモノ・サービスの値段が自然と上昇する→売上が押上られる要因を指していると思う)から、3%(4%?)は企業の成長から来る。

FEDは来年早々に利下げする。彼らの(金融政策の)目的はインフレを抑えることであって、ビジネスサイクルを終わらせることではない。もし利下げしなければハードランディング(厳し目の景気後退)に陥る。

 

でしょうか?

当たると良いですネ!

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