塾長です。
昨日(米国1/10)の米株は、一日一息ついただけで再上昇。強い。
そしてなぜか円が安い。Bloombergによると実質賃金が上がっていないからだそうで。
S&P500、4,783(+0.57%)
Nasdaq、14,969(+0.75%)
【米国市況】国債利回り上昇、CPI控え-株上昇、ドル145円台後半 - Bloomberg
円は対ドルで続落。一時1ドル=145円83銭を付けた。ニューヨーク時間としては、昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合以来となる1ドル=145円台で取引を終えそうだ。
名目賃金の伸びの大幅鈍化により、円には下押し圧力がかかっている。日本銀行は超金融緩和策の終了が難しくなるとの見方からだ。
実質賃金は7カ月ぶり減少率、日銀正常化観測後退の新たな材料に - Bloomberg
厚生労働省が10日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、実質賃金は前年同月比3.0%減と4月(3.2%減)以来の低水準。20カ月連続減少し、マイナス幅は市場予想に反して前月(2.3%減)から拡大した。名目賃金に相当する1人当たりの現金給与総額は0.2%増と23カ月連続で増えたが、2021年12月以来の低い伸びにとどまった。賃金の基調を把握する上で注目される所定内給与は1.2%増と前月を下回った。
平均すると実質減だとしても、若い世代の所得もマイナスなのでしょうか?
日本全体が高齢化している(=賃金減少傾向)だけでなく、バブル時代に大量入社した世代(←高賃金)が定年・役職定年時期にあり、平均だけ見ると誤解してしまうような気がしています。
原油、71.27
10年債、4.0300
ドル円、145.7260
Bitcoin、46,909
米SEC、ビットコイン現物投資型ETFを承認-投資拡大の突破口に - Bloomberg
11月 卸売在庫[前月比]、-0.2%(予想-0.2%)
■ウィリアムズも若干ハト化;
NY連銀総裁、政策金利はインフレ目標達成には十分な高さにある - Bloomberg
「金融当局の目標を完全に達成するにはしばらくの間、景気抑制的な政策スタンスを維持する必要があるだろう。インフレ率が持続的に2%に向かうと確信したときにのみ、抑制の程度を緩めることが適切となる」との見解を示した。
:
今回の講演のトーンは、昨年12月15日の同総裁の発言とは異なる。当時総裁は当局の短期的な問題はインフレ率の2%への回帰を確実にするために政策が「十分に景気抑制的」かどうかだと述べ、当局者は「利下げについてそれほど協議していない」としていた。
なし。
なし。
■TSMC決算;
TSMC、10-12月期売上高は市場予想上回る-AI関連需要が追い風 - Bloomberg
TSMCの発表によると、12月の売上高は1763億台湾ドル(約8200億円)。これにより10ー12月期の売上高は6255億台湾ドルとなった。これは同社の四半期業績で最高だった前年同期に匹敵する水準。10ー12月売上高のアナリスト予想平均は6162億台湾ドルだった。23年通期売上高は4.5%減の2兆1600億台湾ドル。
株価は-1.07%、100.80ドル。PER 18.43。
■Amazonでリストラ;
アマゾン、プライム・ビデオとスタジオ部門で数百人の人員削減 - Bloomberg
アマゾンの「Twitch」が500人削減へ、約35%に相当-関係者 - Bloomberg
といっても、数百人規模では高が知れている。
株価は+1.56%、153.73ドル。
■〆はエド・ヤーディーニ;
ーあなたは株価、企業利益、生産性について建設的だが、年前半に関しては用心しているようですね。教えてください。
・去年末、メルトアップと呼べるような株価上昇があった。予定より早く、サンタクロースラリーが10月27日から始まったのだ。その結果、バリュエーションは少し引き伸ばさ荒れた。センチメントは極端に強気である。株価に修正があるのは当然だ。しかしながら、市場を見てみると、未だにテクノロジーに対する興奮がある。1990年代後半のデジャヴを見ているようだ。テクノロジーに対して根拠なき熱狂(irrational exuberance)がある。nVidiaは素晴らしい会社だが、私にCiscoを思い起こさせる。
ー(笑)しかし、今週初め、あなたはPEが80台から20台に落ちると指摘していた。
・投資家だけでなく、アナリストもnVidiaに根拠なく熱狂している。彼らはnVidiaの利益予想を劇的に増加させた。とはいえ、nVidiaはホットな株であり、AIが結果を出す限りはホットであり続けるだろう。市場が期待するくらいAIが結果を出し続けると思われる。
期待と言えば、市場は利下げを期待し過ぎていると思う。私はリセッション入りしないと予想しているグループの一人だ。市場が期待している4、5回ではなく、後半に2,3回の利下げがあると思っている。市場はファンダメンタルズを再消化する必要がある。
ーあなたは1990年代後半との平行性を指摘した。グリーンスパンが根拠なき熱狂と言ったのは1996年だったでしょうか。その後の3年は放物線だった。当時のInternetと今のAIにどのような類似性があるでしょうか?
・多くの類似性がある。Internetは本物のテクノロジーであり、継続して使われるものになった。AIも同様だと思う。しかし市場は短期に凄い事ができるようになると根拠なく熱狂している。私は放物線状のメルトアップに気をもんでいる。しかし、私がトップで売り抜けろと言っている間は、心配することはないだろう(笑)
ー心配事と言えば、債券自警団はどうなりました?今年に入ってそれは問題になっていない。再燃するでしょうか?
・様子をみてみよう。最近のワシントンは両極化しており、ディールが成立しない。つなぎ予算が通るかどうか分からない。しかし、ジャネット・イエレンがFED議長だった古き良き時代には、彼女が経済についてスピーチすると株が上昇するのを何度も目にした。彼女はとても抜け目がない(astute)。債券自警団への対応として11月1日にbonds, notesの供給を減らした※。その後、債券利回りが低下した。billsがbonds, notesより多いことで債券自警団は落ち着いた。
ということで、
・バリュエーションの観点から2024年前半、株は下がる。(その後企業利益が改善し)年後半株高。
・AIは本物だが、AI関連の株価はバブル。しかし、バブルというものは市場が期待するあいだ継続する/株価は上がり続けるものだ(弾ける時期は分からない)。
・イエレンが長期国債発行額を減らし、短期を増やしたので、債券自警団は落ち着いている。今後はつなぎ予算がどうなるか次第。
だ、そうです。
バブルに乗るべきかどうかは悩ましいところ。まだバブルの初期段階であり、例えば・・・今後5年で10倍になったあと、半分になるかも知れない。売り抜けに失敗したとしても、100だったもの(株価)が1,000になり、500に落ちるというだけなので、5年で5倍。逆に、バブル終盤であり、今年株価が半値になるかもしれない。
バブルと言えば、トム・リーが「5年後、Bitcoinが500,000ドルになるかも」と言っていました。10倍以上の値上がり。AIより夢がある。
理由は説明していませんが、この手の人達は「機関投資家が扱っているカネが$〇〇Bあって、そのうちの◇%がBitcoinに流れるとすると・・・」「ゴールドの時価総額が$△だから・・・」みたいな計算をしているハズ;
ーー
ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m