塾長です。
昨日(米国9/27)の米株はヨコ。債券安、円安ドル高は継続。原油も高い。
S&P500、4,274(+0.02%)
Nasdaq、13,092(+0.22%)
【米国市況】米国債が続落、株は終盤に持ち直す-ドル149円後半 - Bloomberg
27日の米金融市場では、国債に対する売り浴びせが続いた。高金利が維持されるとの見通しや原油価格の上昇が意識された。
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米株式市場ではS&P500種株価指数がほぼ変わらず。一時0.8%安まで下げるなど軟調な展開が続いていたが、バイデン大統領が人工知能(AI)に関して、この秋に大統領としての措置を発表すると明らかにしたことに反応し、下げを埋めた。
原油、93.79
10年債、4.6260
ドル円、149.4510
Bitcoin、26,320
NY原油が93ドル突破、1年ぶりの高値-米在庫が危うい水準に低下 - Bloomberg
円は対ドルで149円台半ば、米金利上昇で一時11カ月ぶり安値を更新 - Bloomberg
8月 耐久財受注[前月比]、0.2%(予想-0.4%)
8月 耐久財受注・コア[前月比]、0.4%(0.2%)
米耐久財受注、8月はコア資本財が回復-設備投資の底堅さ示唆 - Bloomberg
コンピューター、電子機器、機械などが受注増をけん引。軍用機が約19%伸び、全体を押し上げた。
■こちら(↓)はJOLTSが怪しいという記事。政府統計が信用できないのは以前から多くの人が指摘している。統計への回答数が急減していたり、コロナで大きく変動した数字を(どうやら)そのまま過去の計算式に当てはめて”季節調整”をかけている;
「ゴースト求人」が増える米雇用市場、求職者やエコノミストを悩ます - Bloomberg
求職者のフラストレーションは、さまざまな理由で求人ポスト全てを埋める意図が実際にはない雇用主が「ゴースト求人」の広告を出していることに起因している。調査会社レベリオ・ラブズによると、報告されているゴースト求人の件数は多くの業界でコロナ禍前と比べて2倍に増加している。平均的な求人広告が新規採用につながる可能性は約50%しかないという。
こうしたエピソードを一因に、米国での公式な求人件数を示す労働省雇用動態調査(JOLTS)に対する懐疑的な見方が強まっている。
■カシュカリ、ハト派転換?;
カシュカリ総裁、「引き締め縮小」の可能性も-政府閉鎖や長期スト - Bloomberg
AI大統領令「この秋に」 バイデン氏、リスク抑制 - 産経ニュース
なし。
■Micron、Jefferiesが決算発表。どちらもメディアの扱いが薄い;
Stocks making the biggest moves after hours: Micron, Peloton, Jefferies and more
Micron Technology
— The chip stock slid 4% in extended trading after Micron offered weaker-than-expected earnings guidance for the current quarter. Micron said to expect a loss of $1.07 per share, while analysts polled by LSEG, formerly known as Refinitiv, expected 95 cents. Elsewhere, the company posted a narrower-than-expected loss for the fiscal fourth quarter, as well as revenue that came in ahead of expectations. Current-quarter revenue guidance is also higher than analysts anticipated.
Jefferies Financial
— The bank retreated 3% after reporting fiscal third-quarter earnings of 22 cents per share on revenue of $1.18 billion, down from the year-ago period. Jefferies said this quarter’s earnings were affected by a pretax loss in the company’s legacy merchant banking portfolio.
株価は時間外でMU -4.05%、65.45ドル、JEF -1.90%、35.55ドル。
■最後はエド・ヤーディーニのインタビュー。彼は”債券自警団(bond vigilantes)”を作った人。
「債券自警団」が戻ってきた、大金融抑圧を経て-名付け親ヤルデニ氏 - Bloomberg
世界的な国債利回り上昇を受け、1990年代初め以降はそれほど目にすることがなかった「債券自警団」が戻ってきたと、80年代に同用語を生み出したエコノミストのエド・ヤルデニ氏が指摘した。
ー何か心配はありますか?
・他の人が心配しているのと同じだ。独自のものはない。1番の心配はインフレ。インフレ率が継続して下落すれば、そうなると思うのだが、多くの問題をオフセットするだろう。短期的な問題は、政府閉鎖、UAWストライキ。8月1日に米国債が格下げされて以来、債務に関する供給が問題に躍り出た。それ以来人々は債務問題にフォーカスしている。インフレ率が下がれば、債務問題とうまくやっていけるだろう。もしインフレが粘着的であれば、債務問題が本当の問題になる。債券自警団がやってきて、長期的に債務を削減するよう政治家を説得するだろう。
ーあなたがいてくれて幸運だ。あなたは債券自警団という新語の発明者(coiner)だ。それは80年代だっただろうか?あなたはそれで有名になった。
・そうだね。私の墓標に刻まれるだろう(笑)。
ー米国政府は債券自警団がくると心配すべきか?
・もちろんだ。バイデン政権はジェームス・カーベルを雇うべきだ。彼は1990年代、ビル・クリントンに「債務を抑えるべきだ、さもなくば債券自警団が来る」と言った。また、彼は「生まれ変わったら、債券市場になりたい、なぜならそれがとてもパワフルだから」と言っていた。債券自警団は長らく眠っていたが、起き出した。それは経済に対しても、株式市場に対しても危険である。しかし、インフレ率がこのまま抑制されれば、債券の供給問題の時間稼ぎができる。
ーインフレが下がれば、FEDは強硬的である必要はなくなり、財政に対する恐怖心を鎮静化するというのが、ベストケースシナリオですか?
・ベストケースであり、私のベースケースだ。しかし、あなたが言ったように、最近私は皆が心配しているのと同じ事を心配している。
ー市場は上昇を続けられるでしょうか?ソフトランディングが基本路線だ。
・もちろん。私は以前からソフトランディング派だ。去年から米国経済はリセッション入りしていたが、それはローリング・リセッションであると主張してきた。しかし、問題は、経済が成長を続けられるか?である。私は答えがYesだと思う。経済は回復力がある。株に関して言えば、私は年末4,600だと思っていた。しかし、7月末に到達してしまった。私は、年後半は前半よりもタフになり、そのレベルに留まるだろうと結論付けた。もしかしたら200日移動平均を試すかも知れない。それは今、4,200辺りだ。その後、年末の株高(year-end rally)があり、4,600くらいに戻す。その頃には政府閉鎖問題は終わっているし、UAWストライキも終わっている。もし我々が幸運であれば、インフレ率は下がり、経済は減速する。
ということで、
・基本路線はインフレ率低下でソフトランディング。このときFEDは金利を下げるので、債務問題は顕在化しない。
・インフレ率が下がらなければ、FEDは高金利を続け、政府が債務削減に取り組まない限り、債券自警団がやってくる(政府が対応を余儀なくされるほど、国債価格低下/利回り上昇する)。それは経済にも、株にも危険なこと。
だ、そうです。
「高金利が続けば債券自警団が来る」と言っているが、既に来ていませんかネ?
債券自警団が来た時の対応はそれほど多く無く、
・緊縮財政
・景気を良くして、税収を増やす
・インフレを起こして、実質的な債務を減らす
くらい。
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