塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【シーゲル教授】インフレには高配当株。

塾長です。

昨日(米国7/13)の米株市場は、下落。

 S&P500、4,369(-0.35%)

 Nasdaq、14,677(-0.38%)

【米国市況】株が反落、インフレ議論活発化-入札不調で国債下落 - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、75.13

 10年債、1.4150

 ドル円、110.604

 Bitcoin、32,614

仮想通貨デリバティブ取引高、6月は現物を上回る-値下がり響く - Bloomberg

 

 

経済指標:

 6月 消費者物価指数(CPI)[前月比]、0.9%(予想0.5%)

 同[前年同月比]、5.4%(4.9%)

 6月 消費者物価指数(CPIコア)[前月比]、0.9%(0.4%)

 同[前年同月比]、4.5%(4.0%)

米消費者物価、2008年以来の大幅上昇-市場予想の全てを上回る - Bloomberg

 

 

金融政策:

SF連銀総裁、年末か来年早々の緩和縮小も-インフレ上昇は想定内 - Bloomberg

「恐らく年末か来年早々にはテーパリング(段階的縮小)の状況が整うだろうというのが、私個人の見解だ」

リッチモンド連銀総裁、賃金上昇がインフレ圧力を強めている - Bloomberg

「労働参加率が依然として低く推移する中、相対的に低スキルな労働者の賃金が上昇している」

「供給のボトルネックなど他の各要因がインフレ圧力に寄与している一方、企業は賃金圧力にも言及している。例えばチポトレは直近の値上げを賃金上昇と結びつけた」

「この留保賃金の上昇が一時的か恒久的かを判断するのは時期尚早だ」

ブラード総裁、米当局は債券購入テーパリング開始の潮時だ-報道 - Bloomberg

「米経済が7%の成長を遂げ、新型コロナウイルス流行がますます制御されつつある今、緊急措置を縮小する潮時だと思う」

「穏やかに注意深くやりたいが、テーパリングを始めるのに非常に良い位置にいると思う」 

 

 

 

個別株では、大手銀行が決算発表。Goldman、JPMorganともに好調だったようで。

ゴールドマン、投資銀の好調がトレーディング減速補う-純利益は増加 - Bloomberg

JPモルガン、投資銀行業務の手数料収入が過去最高-M&A急増で - Bloomberg

しかし、株価は逆方向に動き、GS-1.19%、JPM-1.49%。

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Goldman Sachs 1D 2021/7/13 - Yahoo Finance

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JPMorgan Chase 1D 2021/7/13 - Yahoo Finance

FinancialセクターETFであるXLFは-1.08%。

「CPIが高かった→利上げ期待→金利収入増加期待→銀行株高」ではなかったの???

 

 

 

またジェレミー・シーゲル教授がCNBCに出演していたので、話を聞いてみましょう:

www.youtube.com

ー今日の市場をどう見る?あなたは「(野球に例えると)7回にいる」と言っていた。先月はCPIが高く、金利が上昇し、その後下降した。S&P500とNasdaqは最高値を記録。テック企業が買われた。

・何か月も言っているとおり、インフレはFEDが言うより高くなる。データから、その氷山の一角が見えている。FEDは行動を起こすだろう。しかし、まだカネは市場に流れ込んでいる。まだ強気相場だ。FEDは7月FOMCでテーパリングを発表するかも知れない。遅くとも8月ジャクソンホールだ。しかし、テーパリングをしたとしても、買入をやめるわけではないので、カネは流れ込む。ずっと言ってきたように、株はリアルな資産だ。リアルな資産にカネが流れる。

 CNBCの出演者は質の高い株、テック株を薦めるのには同意するが、一方インフレに対抗するためには高配当株だと思う。それらが魅力的に映るはずだ。国債が1.5%、インフレ率が7、8、9%となれば、銀行口座に預けたカネは消えて行く。TIPSは利回り1%だ。人々はインカムを求めて高配当株に向かうだろう。テック株を買うなと言っているのではない。高配当株を考えた方が良いと言っているだけだ。

ー今朝も、サンフランシスコ連銀総裁がインフレは一時的であると言っていた。債券利回りは下がっている。債券市場はあなたが間違っている(インフレは来ない)と言っている。

・忘れてはいけないのは、長短金利差が広がっている。債券保有者なら、FEDに動いて欲しいはずだ。FEDが早めに動く(テーパリングを始める)のは良い面もあれば悪い面もある。国債は、短期的には最良のヘッジである。投資家はグッとこらえている。最終的には、彼らは代償を支払う事になるだろう。

ーあなたが国債利回り2%になると言っているのは、今年末あたりの話だろうか?

・そうだ。データを見た。CPIの60%を住宅が占めている。BLSによると、1年前に比べて2.5~3%上昇。住宅価格、家賃が2.5~3%上昇して、今年後半それがIndexに入ってくる。そうなれば、9、10%もあり得る。既に始まっているのだ。彼らはそれに対して何もできない。2022年まで何もできない。テーパリングをやってから利上げ。

ーあなたはアラーミスト(alarmist、人騒がせ)ですね。例えば木材価格は下がった。

・一部は下がったかも知れないが、コロナ前に比べて、30、40%も高いレベルにある。

 

インタビュー最後の方、スコット・ワプナーが「インフレなんか来ないんじゃないの?」と食い下がって聞いたら、シーゲル教授怒っちゃいましたヨ。

 

さて、9%、10%の物価上昇がくるなど信じられませんが、3%くらいはあるでしょう。資産を現金で所有していれば、毎年3%ずつ価値が下がっていく。だからと言って、株にAll-Inというのも怖い。不動産等に分散するとしても、ある程度は現金(もしくは現金同等資産)を残しておきたい。結局、それが国債に流れるのでしょう。現金で持つよりは、マシ。(というのが、シーゲル教授の言う、”国債はヘッジ”の意味するところ)

資産配分・ポートフォリオ作りは難しい。