塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【マーク・モビウス】弱い円が継続し、日本株は上昇する。アジアの中ではインドを選択。中国は投資対象ではない。

塾長です。

昨日(米国4/2)は長期債券利回り上昇、株安、原油高。

 S&P500、5,205(-0.72%)

 Nasdaq、16,240(-0.95%)

【米国市況】株・債券が下落、利下げ後ずれ懸念で-ドル151円半ば - Bloomberg

2日の米金融市場では、株と債券がともに下落。堅調な経済指標とコモディティー(商品)の値上がりを受けて、主要国・地域の中央銀行が高金利を長期化させるとの臆測が強まった。

今朝のReal Vision Daily Briefingでトニー・グレアが「インフレが再びやってくる。金利が上がる。ハイテク株からコモディティー、石油関連、住宅関連へ資金が流れている。これはしばらく続くぜ」(意訳)と吠えていた。彼の興奮した様を言葉で伝えるのは難しいので、動画をご覧下さい;

www.youtube.com

住宅株が最高値を付けていると指摘していたので、iShares U.S. Home Construction ETF(ITB)の5年チャートを張っておきます;

iShares U.S. Home Construction ETF (ITB) 5Y 2024/4/2 - Yahoo Finance

 

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、85.57

 10年債、4.3650

 ドル円、151.5480

 Bitcoin、65,737

 

 

経済指標:

 2月 JOLTS求人件数、875.6万人(予想877.0万人)

 2月 製造業新規受注[前月比]、1.4%(1.0%)

 2月 耐久財受注[前月比]、1.3%(1.4%)

 2月 耐久財受注コア[前月比]、0.3%(0.5%)

米求人件数、前月からほぼ変わらず-底堅い労働力需要なお示す - Bloomberg

 

 

金融政策:

■デーリー、メスター;
FOMC議決権メンバー2人、年内3回の利下げをなお想定 - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■注目決算なし。

 

■注目のTesla納車台数;
テスラの納車台数、予想を大きく下回る-前年比減少は2020年以来 - Bloomberg

-4.90%、166.63ドル。

 

 

■かつて中国株で大儲けした新興国投資専門家マーク・モビウスが円、日本株、インド株、中国/台湾株について語っていたのでご紹介;

www.youtube.com

・日本は円に関して負け戦を戦っている。彼らは諦めるかもしれない。円が強くなる要素は無い。円は引き続き弱くなるだろう。

 結局のところ、ある人々には良いニュースだ。円をショートしておけば問題ない。円、日本一般に興味深いのは、日本の投資家が資金を東南アジア、新興国に向けていることだ。これは興味深い動きである。なぜなら日本人が新興国に痕跡を残さなければいけないと気づいたという事だからだ。中国がやっているように。円がそれらの新興国に広くばら撒かれることになる。

 

ー弱い円が日本株を支えている。過去12か月で50%上昇した。上昇余地はあるか?ラリー・フィンクによると、円が150円レベルなら株は上昇し続けると言っていた。

・トレンドは友である。日本株は上がり続けるだろう。円が安いからだけでない。日本産業半導体市場で起きている事のおかげだ。半導体の変革は世界で緊張度を増している。日本は先進的な半導体をつくることができるフロントランナーだ。それが彼らの大きな助けになるだろう。韓国でも半導体が輸出革命を主導している。

 

ーあなたが指摘したように、日本株上昇トレンドが続いている。構造改革が進んでいる。しかし、アジアにおけるゲインを主導できるかは疑わしいが、どうだろう?もしアジアの他の地域だとしたら、それはどこか?

・私が選ぶのインドである。インドは既に上昇しているが、さらに上がる余地がある。ちなみに、日本はインドで活躍する余地がある。ご存じのように、日本と中国の仲は最高とは言えない。中国は日本にとって大きな市場だったが、日本はそれが続かないと気づき、インドをプッシュし始めた。それはインド株を押し上げるだけでなく、インドに行く日本株の助けとなる。

 

ーインドの高いバリュエーションは心配にならないのか?構造的なストーリーは理解している。素晴らしい人口動態があり、長期的には伸びるだろうが、インド株は米国株でさえ割安に見えるほどである。確かに”トレンドは友”であるが、アジアには他の国もある。ベトナム、香港は割安に見える。

・興味深いポイントだ。PERで見れば、香港や他の市場は確かにインドに比べて割安である。しかし、私が注目しているのはReturn On Capital、Return On Assetsである。インド企業をその視点で見ると、彼らは特別良くやっている。我々の長年の経験で分かったのは、高いROCROAを持つ企業は[高い]PEのレベルに追い付く、という事だ。別の言い方をすると、高いROCを出していけば、PEは下がって行く。利益が株価以上に伸びるからだ。確かに多くの人が[インド株の]高いPERを恐れており、インド株は高く見えるが、我々は異なる見方をしている。何が起きるかを見ている。彼らはよくやっている。

 

ーインドの規制当局はバブルを心配している。市場のセンチメントを抑えようとしている。彼らは「特に中小型株に熱狂がある」と言っている。これをどう思うか?

・準備銀行は保守的で心配する傾向にある。多分それが金利を下げない理由になっているだろう。経済が熱くなり過ぎて欲しくないのだ。彼らにとっては、株のブームが大きすぎる。しかし、過去にもあったように、この種のブームは中央銀行が好むよりも長く続く可能性がある。私は、インドもこのケースだと思う。

 

ーインドから中国に投資資金を移すのはどうか?そういう動きがある。人々は分岐点だと指摘している。どうやらあたなはそれが正しいとは思っていないようですね。

・中国においては、政府企業を見るべきである。習近平は政府企業に市場を支配させたいのだ。あなたはそこを見るべきだろう。しかし、ROCやその他の指標は、それほど魅力的で無い事を示している。それほどの割安株は無い。政府の政策変更のせいだけでなく、経済が減速しているからだ。過去2年間はどこにカネを投げても良かったが、今は選択的であるべきだ。それゆえ我々は観察を強めていて、1、2社に投資を絞っている。政府が支援している企業だ。中国ではそれがとても重要である。

 

ー過去2年間、中国で投資する会社を選択するのはとても大切だった。インデックスに投資するのはダメで、アクティブな管理が必要だった。あなたが指摘するように、政府が支援する企業がトレンドになっている。中国政府はハイテク分野でmoon shotを狙っていると言っている。中国の小型テックに投資すべきか?過去何年も苦戦してきたが。これは中国小型テック企業回復の発生期だろうか?

・あなたが言うように、ハイテク、特に半導体セクターから始めるべきだろう。しかし、興味深いことに、台湾から中国市場に入る道がある。台湾は、米国の規制があっても、多くの技術を中国に提供している。台湾は多くのソフトウェアを中国に提供している。特に台湾のファブレス企業が、だ。中国にもその手の企業はあるが、中国市場への参入という意味で台湾企業を見ても良いだろう。

 

中国企業を選ぶとしたらどこか?アリババ、テンセントか?

・私ならTSMCだ(笑)。台湾の企業だが。中国はTSMCを管理したいと思っている。中国は既にTSMCの製品から利を得ている。米国の規制はあるが。私ならTSMCに賭けるよ。

 

ー中国株には投資しないということか?

・今のところはね。

いつもの事ですが、日本は先進国株というより、アジアの中の一つ、という扱い。良い・悪いではなく。なので”国際的”(=西洋中心)の金融・政治の枠組みには入れても、ルールを決める側にはなれない。

 

さて、ということでモビウスの主張をまとめると・・・;

・円は安いままだろう。その間は日本株、特に半導体が上がる。インドに参入する日本企業も良い。

・アジアではインドが”買い”だ。インド株は上昇トレンドに乗っている。この種のトレンドは長く続く。PER的に割高に見えても、ROCROAが高い企業はその高いPERを正当化できる。

・現在、中国は政策、景気悪化懸念から投資対象ではない。中国市場に投資したいなら、恩恵を受ける台湾企業、例えばTSMCに投資すべきだ。

 

司会者(Bloomberg)が「中国はどうか?中国企業を買うならどこか?」としつこく聞いた結果、モビウスが「今は中国に投資すべきでない」と言い切ったのが面白かったですネ。

 

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