塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ニッキー・ヘイリー】中国は敵。インド、オーストラリア、日本、韓国との貿易を拡大すべきだ【選挙演説】

塾長です。

昨日(米国7/24)の米株は強気相場をバク進中。

 S&P500、4,554(+0.40%)

 Nasdaq、14,058(+0.19%)

【米国市況】株は上昇、中銀決定と決算控え-円は一時140円台 - Bloomberg

 ダウ工業株30種平均は11営業日連続で上昇、2017年以来の最長連続高となった。S&P500種株価指数は4550近辺で推移した。大型株の寄与度低下を狙った新たな加重方式をこの日から採用したナスダック100指数はアンダーパフォームした。

 

コラノヴィックは納得いってないみたい;

それでも米株急落へ、時期は分からず-JPモルガンのコラノビッチ氏 - Bloomberg

S&P500種株価指数の極度の集中が「バブルを示す兆候の可能性がある」とした上で、タイムラグを伴う金融引き締め効果が間もなくマクロ経済指標に反映されることになると同氏は予想した。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、78.83

 10年債、3.8570

 ドル円141.5210

 Bitcoin、29,164

 

 

経済指標:

 7月 製造業PMI、49.0(予想46.1)

 7月 サービス業PMI、52.4(54.2)

 7月 コンポジットPMI、52.0(52.9)

米企業活動は減速、7月PMIが5カ月ぶり低水準-需要見通し悪化 - Bloomberg

 総合指数では仕入れ価格指数が若干上昇し、インフレ圧力が根強く続いていることが示唆された。・・・

  サービス業では営業経費の増加が報告された。従業員の引き留めに関して厳しい状況が続く中、主に賃金の上昇が影響した。・・・

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■昨日の注目決算は半導体。NXP、Cadence Design Sytems、TSMC。消費動向が気になる人にはDomino's Pizza。冷蔵庫・洗濯機などのWhirpoolはイマイチ。F5 Networksは良かった。Chevronは暫定決算?

【決算速報】NXPセミコンダクターズ、売上高は予想を上回り、利益は予想を上回る結果に 執筆: Investing.com

● 売上高:$3.3B (市場予想:$3.21B、)
● EPS:$3.43 (市場予想:$3.28、)

 

【決算速報】ケイデンス・デザイン・システムズ、売上高は予想を上回り、利益は予想を上回る結果に 執筆: Investing.com

ケイデンス・デザイン・システムズが第2四半期決算を発表した。売上高は市場予想を上回り、一株あたり利益(EPS)は市場予想を上回る結果となった。

● 売上高:$976.58M (市場予想:$975.99M、)
● EPS:$1.22 (市場予想:$1.18、)

 

 :

台湾セミコンダクター・マニュファクチャリングも第2四半期決算を発表している。売上高は市場予想を上回り$15.68B(予想:$15.44B)に、一株あたり利益(EPS)は市場予想を上回る結果の$1.14(予想:$1.07)となった。

またASMLホールディング ADRの第2四半期決算では、売上高は市場予想を上回り$7.76B(予想:$7.28B)に、一株あたり利益(EPS)は市場予想を上回る結果の$5.54($5.02)であった。

 

【決算速報】シェブロン、売上高は予想を上回り、利益は予想を上回る結果に 執筆: Investing.com

シェブロンが第2四半期決算を発表した。売上高は市場予想を上回り、一株あたり利益(EPS)は市場予想を上回る結果となった。

● 売上高:$48.76B (市場予想:$47.62B、)
● EPS:$3.08 (市場予想:$2.98、)

 

 

■企業の決算が普通すぎて面白くないので、最後は、元サウスカロライナ州知事、トランプ政権時代に国連大使だったニッキー・ヘイリー(共)の反中国スピーチ。

彼女が国連大使を辞任した理由はよく分かりませんが、トランプ大統領(当時)の国連対応には苦虫をかみつぶしたような顔をしていた。

2024年大統領選挙への出馬を表明しているので、選挙演説として聞くべきでしょう;

www.youtube.com

ー米中関係は世界にとって重要だが、緊張をはらんでいる。説明してもらえますか?

・まず我々は目を開ける必要がある。何が起きているか正直になるべきだ。ブリンケンが中国に行って平和をとき、イエレンが中国とのビジネスを広げようとした。イエレンンは勝者総取り(winner takes all)ではない、ルールにのっとり、競合関係でいる・・・と言っているが、それを言う事自体、中国を理解していない。中国にはwinner takes allシナリオしかない。彼らはルールに縛られない。彼らは米国を競争者ではなく、敵だとみなしている。これは真珠湾以来最大の脅威である。彼らがやったことを見て見よう。彼らは米国に潜入している。400,000エーカーの土地を買った。最近ではGand Forks Air Force Baseの近くに買った。ドローン技術がある。彼らは米国最大の豚肉製造業者を買った。スパイ気球を飛ばしている。数ミリオンドルを米国の大学に支払い、中国のプロパガンダを広めている。中国企業中国共産党を代弁し、議会にロビー活動をしている。彼らの軍隊は世界最大数の海軍を持っている。350隻あり、2年後には400隻になる。米国は20年かかっても350隻を持てない。Neuro Strike Weaponsを開発している。それは脳の機能を破壊するものだ。彼らはそれを軍のリーダーや広範囲に住民に対し使用している。超音速ミサイルを開発。我々は作り始めたばかり。リストは続く。$600BのIPを盗んでいる。

ー中国でビジネスをしている米国企業に何と言うつもりですか?彼らは中国から撤退すべき?

・彼らは欧州とロシアで起きている事を見るべきだ。去年の夏、400社のCEOを向けてこう言った。もし明日、中国が米国の不意をつくようなことがあれば、あなた達の準備は出来ていますか?と。全ての会社は代替案(plan B)を持つべきだ。米国民は安全保障の観点から、準備ができているか、考えるべきだ。

ーPlan Bというのは、今発動すべきものですか?それとも何か起きたとき?この放送をティム・クックが見ているとして、「中国から引き上げろ。それが米国とあなた自身のためだ」と言っていますか?

・まず、米国民が知るべき事について語ろう。習主席は中国で活動する企業に対して、中国軍と協力するための取締役を置くよう命じた。全ての財務データ、ヘルスケアデータ、子供のライフスタイルに関するデータが中国軍の手に渡る。安全保障のレンズを通してみるべきだ。コロナが発生した。中国製のマスクをしなければならなかった。コロナ検査も中国製。薬局に行けば、全て中国製。もし中国が我々の足元をすくう事があれば、我々の準備はできているか?米国企業が理解しなければいけないのは、これは競争ではなく、敵である。彼らは友人とビジネスを始める必要がある。インド、オーストラリア、日本、韓国。友人とより多くのビジネスを行い、中国依存を減らそう。それはインドや日本がやっていることだ。

ー依存を減らすというのは、今すぐ中国から撤退しろという意味ではないですよね。なぜですか?

・米国人18~49歳の死因で最も多いのは、フェンタニルである。中国がそれを知らないなどと思うな。彼らはそのための企業連合(cartel)を持っている。個人的には、中国に対して「あなた達が米国人を殺すのをやめるまで、正常な貿易関係はない」と言いたい。

ーあなたにそれをする用意がありますか?

・中国は敵だと思う。彼らをシリアスに考えなければならない。中国を儲け口(dollars and cents)と見るのか、米国に対する脅威とみるのか。米国企業、国民は中国の対応は明日やろうと言ってきた。中国は米国に今日対応している。これをなんとかしなければいけない。

ー中国が米国と共存するスーパーパワーになる可能性はないのか?

・彼らは西側の全てを破壊すると言っている。全てだ。

ー共存は無い?

・彼らは決してそう言わない。習主席の声明からしてそうだ。

ー中国は米国最大の貿易相手。それを破壊したいとは思わないですよね?

・それが問題だ。中国を儲け口と見る人が多すぎる。中国がキューバに軍隊を配備しても、カネだけを考えるのですか?彼らはそうしているのですよ。

WSJ社説は、誰も言いたくないことを書いた。彼らが自国民を殺すかも知れない生物兵器を開発している、サイバー攻撃もできる、と。彼らは我々を地図から消し去ることができるのか?

・彼らはAIで米国を打ち負かそうとしている。既にサイバー、宇宙空間でそれをやっている。彼らは我々との前線に集合している。それでも米国は「彼らは素晴らしい貿易相手国だ」と言っている。もし我々が目覚めないなら、欧州がロシアを相手にしているようになる。これは最大の目覚ましだ。誰も中国について語らないが、私は話し続ける。我々は他の友人たちとビジネスができる。私のいう事を聞く必要は無い。彼らがやった事を見て欲しい。彼らの潜入を見ろ。それで背筋が凍らないなら、他に言う事は無い。

 

株・投資を考える上では、彼女が正しい・間違っているというのはどうでもよくて、共和党大統領候補者の一人が「中国は敵。ビジネスを減らすべき(代わりに、インド、オーストラリア、日本、韓国とのビジネスを増やす)」と言っている点に注意が必要でしょう。

別の言い方をすると、彼女(とその支援者)は反中国の立場を強く打ち出せば、共和党内大統領候補者選びに勝ち残れると思っている。

 

Wikipediaをチェックしたところ、彼女はインド系なのですね(ニッキー・ヘイリー - Wikipedia)。

1972年1月20日サウスカロライナ州バンバーグに誕生する。父と母はインドのパンジャーブ州出身のシク教徒で、アメリカ合衆国サウスカロライナ州への移住後にニッキーが誕生した。クレムゾン大学卒業後、1996年にサウスカロライナ州の州兵であるマイケル・ヘイリーと結婚する。夫の姓を名乗ると同時に、シク教からメソジストに改宗を果たしている。

知りませんでした。インド訛りどころか、南部訛りを器用に使いこなしている。

 

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