塾長です。
連休あけの昨日(米国4/1)は株安、長期債券利回り上昇、原油高。
S&P500、5,243(-0.20%)
Nasdaq、16,396(+0.11%)
【米国市況】利下げ観測後退で国債利回り上昇、株下落-一時151円77銭 - Bloomberg
イスラエルが在シリアのイラン大使館を空爆し、軍司令官を含む多数の死者が出たと、イランとシリアの国営メディアが報じた。空爆で紛争がエスカレートし、原油のリスクプレミアムが高まる可能性があると、トレーダーの間ではみられている。
原油、83.89
10年債、4.3290
ドル円、151.6630
Bitcoin、69,813
3月 製造業PMI、51.9(予想52.5)
3月 ISM製造業指数、50.3(48.3)
米ISM製造業総合指数、2022年9月以来の拡大圏-予想上回る - Bloomberg
一方、仕入れ価格指数は前月から3.3ポイント上昇して55.8と、22年7月以来の高水準。原材料などの投入コストが上昇し、インフレ圧力の根強さが示唆された。
なし。
なし。
司令官ら殺害されたとイラン-イスラエルによるシリアでの空爆で - Bloomberg
■注目決算なし。
■右側メディアのZeroHedgeが「フィラデルフィア連銀が米国雇用者数は80万過大だと認めた」との記事を出しており(2024/3/29付け)、一部で話題になっていたので読んでみました;
Philadelphia Fed Admits US Payrolls Overstated By At Least 800,000 | ZeroHedge
超簡単にまとめると・・・、
・2024/12月までの1年間で、Nonfirm Payrolls(BLSが毎月公表している雇用統計)と、Quarterly Census of Employment and Wages(QCEQ、こちらもBLSが出しているデータで四半期毎に公表)の間に80万の差がある(↓);
・フィラデルフィアFEDのレポートは次のように指摘している。
毎月の雇用統計(雇用増)は+1.7%だが、修正済みCurrent Empoyment Statistics(CES、これもBLSの統計)は+0.5%。
州ごとに行われる雇用統計が、データ発表時に上振れしていて、その後下方修正を繰り返したため、このような結果になった。
・バイデン政権下のBLSが好景気を演出するために、わざとこのような発表をしているに違い無い。
・そもそも(雇用統計が出した数字より小さいとしても)増えた雇用は、米国以外で生まれた人にまわっている(外国人が雇用を奪っている)、フルタイムではなくパートタイムである(ので、景気が良いとは言えない)。
という主張。
今年2月、(右寄りの)ジェフリー・ガンドラックも同じような事を言っていました;
・・・。
BLSが上振れた雇用統計を出し、下方修正を繰り返しているのは事実だし、それを「バイデン政権が裏で操っている」説も間違いではないかも知れない。
そういう時(このデータは間違い/操作されているかも、と思った時)は、別のデータ/別の角度からのデータを見てみるべき。
例えばミシガン大学消費者態度指数やThe Conference Boradの消費者信頼感指数はそれぞれ以下のようになっている;
どちらの統計(サーベイ)も雇用市場を直接表してはいないが、消費者は雇用に不安を感じると信頼感が低下するので、間接的に示していると言えるでしょう。
そのどちらもコロナ前よりは一段下がっているのは、10%も20%も物価が上がっているのだから当然。その一方、直近有意に低下してはいない(上向き、もしくは、ヨコ)。
なので、投資家視点&現時点における個人的結論は、
・雇用が80万人も過大報告されていたとしても、消費者は楽観的なので(まだ)騒ぐ必要は無い。
・前回FOMCでFED/パウエルが「雇用が崩れたら利下げ」と言っていたのはこれ(雇用統計が示すよりも労働市場は弱い)が理由かも?→FEDが分かっている/利下げを準備しているなら安心だ。
デス。
陰謀論的には「ミシガン大学もカンファレンスボードもバイデン政権と裏でつながっている」となるのかも知れません。
ーー
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