塾長です。
昨日(米国4/10)は強いCPIで株安、債券利回り上昇、円安。
S&P500、5,160(-0.95%)
Nasdaq、16,170(-0.84%)
【米国市況】ドル153円台突入、CPI予想上振れで-国債利回り急伸 - Bloomberg
円相場は一時1ドル=153円24銭まで下落。これは1990年以来の安値水準。CPIを受けて年内の米利下げ観測が後退し、米国債利回りとドルが急伸したことが背景にある。
市場での投機的な動きに対して円を下支えするために行動するという日本当局者の口先介入が相次いでいたが、ドルの強さがドル・円相場を動かす中、円の下落を止めるには至っていない。
原油、86.31
10年債、4.5600
ドル円、152.9110
Bitcoin、70,655
円が約34年ぶり153円台に下落、強い米CPIでドル全面高-介入警戒 - Bloomberg
3月 CPI[前月比]、0.4%(予想0.3%)
同[前年同月比]、3.5%(3.4%)
3月 CPIコア[前月比]、0.4%(0.3%)
同[前年同月比]、3.8%(3.7%)
2月 卸売売上高[前月比]、0.5%(0.5%)
米コアCPI、3カ月連続で上振れ-米利下げ後ずれの可能性 - Bloomberg
■グールズビー、バーキン;
シカゴ連銀総裁、インフレ抑制は道半ば-トレードオフ上昇へ - Bloomberg
リッチモンド連銀総裁、一部セクターの物価上昇圧力はなお高過ぎる - Bloomberg
■FOMC議事要旨;
FOMCはランオフのペース半減支持、年内利下げ適切-議事要旨 - Bloomberg
なし。
一昨日、エマニュエル駐日大使がCNBC、Bloomberg、PBSに出演し、中国批判をしていたので、動画だけ貼っておきます。今回の岸田首相訪米(国賓待遇)は、防衛分野の協力が主な議題だそうです(もっと米国製兵器を買え、ということ);
■Deltaが決算;
Delta expects summer travel demand to produce record second-quarter revenue
It forecast an adjusted profit of $2.20 to $2.50 per share in the quarter through June, compared with analysts' expectation of $2.23 per share, according to LSEG data. It expects to post an operating margin of 14% to 15%, with a 5% to 7% year-on-year increase in second-quarter revenue.
Adjusted profit for the first quarter was 45 cents a share, compared with analysts' expectations of 36 cents per share.
と、好調な決算、見通しを示したが、株価は-2.28%、46.24ドル。
但し、同業のAmerican Air、Unitedはそれぞれ-3.87%、-2.46%となっているので、金利先高感から売られただけだと思われる(高金利局面では、借金の多い装置産業は売られやすい)。
CNBCにDelta CEO エド・バスティアンが出演。インタビュワーはフィル・ラボゥ;
ー1QのEPSは予想を9セント上回りましたね。売上は若干下回りましたが。1Qを振り返って、需要はどうですか?
・あなたは25周年になりますね。まずありがとうと言いたい。この産業に素晴らしい仕事をしてくれている。
1Qは素晴らしかった。固い結果を出すことができた。需要は強い。また記録を更新した。先を見通すと、今カレンダー年において、11日間、一日の売上が最高だった。経営結果は素晴らしかった。パフォーマスレベルはパンデミック前に戻っただけでなく、超えた。素晴らしい需要と、素晴らしい運営があり、今回の決算がある。アナリストは、今期、Deltaが唯一黒字を出す航空会社だと予想している。$1.4Bのフリーキャッシュフローを生み出す。Return on Invested Capitalは14%。S&P5000企業の中で、Deltaは半分より上にいる事になる。
ー決算へのノートに、企業出張が加速していると書いた。どこにそれはありますか?
・全てにある。企業は出社を義務づけている。コンサルタント、アドバイザー、アカウンタント、法律事務所は顧客の事務所に出向かなければならない。営業もだ。国際的でもある。今年に入って、出張が15ポイント加速した。売上はパンデミック前と同等か、上回っている。客数は少し下回っている。90%といったところか。しかし、我々は良くやっている。
ーこの産業が直面している問題について聞きたい。メディアの見出しになっている事だ。
・メディアの見出しからは逃れることができない。私が言えるのは2つ。我々の仕事の第一は安全である。毎時、毎日、米国の飛行機移動は世界で最も安全である。車の運転、電車、徒歩よりも安全だ。なぜなら、安全が全ての運営に先立つからだ。我々はFAAに対して透明性がある。業界内で安全で競うことはない。我々は全ての事故から学ぶ。業界全体の責任だからだ。それが業界を強く、安全にする。Deltaのチームを誇りに思う。最高の運営を行い、最高の決算を出した。それが今年の残りも続くと期待している。
ーBoeingに新たな内部告発者が現れた※。DeltaはDreamLinerを持っていないが、Boeing機を所有している。Max10を発注し、今後数年で受け取る予定だ。Boeingの取締役や(新CEOの)スティーブ・マレンコフに連絡を取り、懸念を示したか?
・全てのレベルだけでなく、誰もが機会があれば自身の見解を述べていると思う。Deltaの過半数の機体がBoeingだ。ここ数年、Boeingを買っていないが、Boeingが支配的である。私はスティーブを知っており、友人だ。彼を選んだのは賢明だ。新たな目で見るだろう。エンジニアリングの経験があり、ナンセンスは通じない。彼が作るチームは素晴らしいものになるだろう。我々は既に彼と、Boeingにサポートを表明している。これらの問題は解決されなければならない。
ー発注しているMax10はスケジュール通りか、少なくともそれ近くに受取れそうか?
・いつか受け取れると確信している。2,3,4年後かも知れないが。それは誰にも分からない。
ー国際線について聞きたい。過去2年、欧州線が良かった。今はアジア太平洋地域がホットである。何があるのか?
・世界で起きている事と同じだ。ちなみに大西洋線は警戒していたが、今夏も再度、素晴らしくなりそうだ。価格は維持できているし、客数は健全だ。アジアも同様。その理由の一つは、アジアがホットスポットだということだ。中国はまだ完全にオープンだとは言えない。我々は機体をオークランド(多分、ニュージーランドのこと)、タヒチ、ソウル、日本にまわしている。
ー中国はいつ解禁するだろう?
・最終的には開放するが、時間がかかるだろう。中国人以外、多くの需要は無い。地政学的問題は国務省の管轄だ。
株・投資とは関係ない話ですが、Delta CEOに「あなたや、あなたの家族はBoein機に乗っているか?」と聞いて欲しかったデス。
ということで、物価が上昇して、人々の暮らしが厳しいと言われているが、旅行需要は堅調な様子。(=消費者は健全)
「ビジネス客数はコロナ前の90%に回復し、売上的には同等もしくは上回るレベル」と言っているので、燃料費・賃金上昇分を価格に転嫁できている。(=企業も健全)
昨日はCPIで値を下げましたが、株には絶好の環境。
■さて、今年3月に、BLSが”Superusers”宛に内部情報を漏らしていた件、進展がありました;
JPモルガンなども頻繁にやりとり、米CPI巡り-BLSエコノミスト - Bloomberg
米労働省の労働統計局(BLS)のエコノミスト1人が、JPモルガン・チェースやブラックロックといったウォール街の主要プレーヤーと、重要な米インフレ指標に関するデータについてやりとりしていた事実が明らかになり、経済情報への公平なアクセスに疑念が生じた。
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JPモルガンとブラックロックのほか、ブレバン・ハワードやミレニアム・キャピタル・パートナーズ、シタデル、ムーア・キャピタル・マネジメント、ハイ・フリークエンシー・エコノミクス、ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナル、BNPパリバも一連のやりとりに登場したが、いずれもコメントを控えた。
ということで、(組織的問題ではななく)一人の悪者がやった悪事として片づけられそうな雰囲気。
本当のところは、昔から組織的に情報漏洩は行われていて、たまたま今の担当者がメール宛先を誤った事で本件が発覚した、という感じでは???
個人的には「こいつら許せない」的な感情が湧きますが・・・、JPM、BlackRockの株を買うべきか。
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