塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジョセフ・ワン】FEDの内部には民主党寄りの信念があり、高インフレ率でも高失業率なら利下げする。

塾長です。

昨日(米国5/9)は米株上昇、10年債利回り低下。特に良いニュースも、悪いニュースも見当たりませんが。

 S&P500、5,214(+0.51%)

 Nasdaq、16,346(+0.27%)

【米国市況】株上昇、年内の米利下げ観測強まる-ドル155円台半ば - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、79.69

 10年債、4.4490

 ドル円、155.2990

 Bitcoin、62,972

 

 

経済指標:

米新規失業保険申請、8月以来の多さ-NY市学校の休みと関連か - Bloomberg

  より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は21万5000件に増加し、2月以来の多さとなった。新規申請件数は先週までの3カ月間、20万から22万2000件の狭いレンジ内で推移していた。

 

 

金融政策:

■デーリー、コリンズ;
SF連銀総裁、政策は抑制的もインフレ率低下には「もっと時間が必要」 - Bloomberg

米ボストン連銀総裁、インフレ2%目標達成には一段の時間要する公算 - Bloomberg

 

BOE ベイリー、ハト化;

英中銀、利下げに近づく-総裁は市場予想より速いペースも示唆 - Bloomberg

  ベイリー総裁は決定発表後の記者会見で、数カ月内に利下げが必要になる公算が大きいとし、それが6月となる「可能性を排除しないが、既定路線でもない」と述べた。

  「今後数四半期にわたって金利を引き下げ、予想対象期間中に金融政策による景気抑制をいくらか緩和することが必要になる公算が大きい」と予想した。「現在市場が織り込んでいる以上」の可能性もあると付け加えた。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■注目する決算なし。

 

 

■1週間ほど前の情報ですが、Boeing内部告発者が死亡。二人目;

www.youtube.com

 

 

■新型iPadの広告がヒドイらしいので見てみました;

www.youtube.com

株価は”AI”に反応して上昇。+1.00%;
アップル、クラウドでのAI機能を年内提供へ-独自チップ利用 - Bloomberg

 

 

■〆は、ジム・ビアンコ&ジョセフ・ワン@FOX Business。聞き手はチャールズ・ペイン;

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[チャールズ]パウエルはインフレ率が高くても、雇用が弱ければ利下げすると思いますか?

[ジョセフ]そうなると思う。FEDは究極的には政治的である。FEDで働く人には民主党寄りの信念がある。インフレよりも雇用を優先する。雇用が悪くなれば、インフレが高くても利下げするだろう。それが政治的な価値観だ。失業率をとても恐れている。

[チャールズ]ジムの考えは?

[ジム]私もそれに同意する。彼らの価値観は失業率を重視するが、それにニュアンスを加えたい。FEDは党の支持者ではない。その意味するところは、彼らはFOMCのテーブルで「11月の選挙でどちらを勝たせるか」と議論はしない。私がジョセフの意見に賛成できない部分は、FEDが高いインフレを許容したとすると、債券市場の反応がリスクとなる。債券市場はFEDがインフレ抑制のために動いていると思って、安心している。FEDが高インフレを許容するなら、債券市場は国債を売るだろう。価格が下がり、国債利回りが上昇するということだ。

[チャールズ]この話題をしばらく続けていますが、あなたは金利が上がると思っているのですね?

[ジム]私は(10年国債金利が最高値である5~5.5%になるアイディアを探していた。今は4.75%となり、私は中立的となった。Wall Streetのことわざに「pigs get fat hogs get slaughtered(欲深い豚は殺される)」とあるからだ。0.75%を取って、身を引く。未だ5~5.5%になると思っているが、それは遠くない。もしその領域に達したら、国債をロングするかも知れない。

[チャールズ]この番組で何回か述べたが、ヘミングウェイは(どうやって破産したのですか?と聞かれ)「徐々に、そして突然に、だ(Gradually, then suddenly)」と言った。それを考えると、新規失業保険申請者数は予想を大幅に超え、NYのデータのせいだとか言っているが、ナラティブは突然変わる。あなたは何らかのショックがあると思いますか?経済が上向くというエコノミストもいれば、逆もいる。しかしどちらも突然のショックを予想していない。

[ジョセフ]あなたが言ったように労働市場は悪化している。今朝の失業保険申請者数や、雇用統計でそれは見られた。我々が見えていない、見ることができないのは、労働者の増加である。この国に数百万人がやってきて、その多くが不法移民である。なので何人なのかを知る事ができない。労働重要が減った時、供給が続けば、想定以上に速く失業者が増えるかも知れない。

[チャールズ]不法移民が役にたっていない産業がある。彼らはいきなりシリコンバレーに行って、職を得る事はできない。

[ジョセフ]そうだ。多くの人が来ているが、最高の人材を送り出しているのではない。なので私は一部の産業で失業率が予想以上の速さで上昇すると考えている。突然需要が減るのではなく、需要が弱まり突然供給が増える、というように。

[チャールズ]ジム、あなたのレーダーに映っている中で何が一番の問題ですか?

[ジム]経済とインフレーションだ。CPIが3%台・・・、もし予想が正しければ4月CPIは3.4%でストールする。Wall Streetは2%への最後の1マイルと呼ぶものは・・・、FED高官は今年の後半に下がると言っているのだが、ベースエフェクトというものがある。去年同時期のインフレ率はとても低かった。もし今年のインフレ率が中庸であっても、インフレ率は上昇傾向を示す。そうすると、FEDは2%に向っていると言いにくくなる。インフレ率が下がっていると言えるようになるのは、最も早くて秋になる。

[チャールズ]住居費がワイルドカードになっている。多くのエコノミストが3、4か月の時間差(ラグ)があると言っていた。その時間差が1年になっている。住宅価格は上昇しているかも知れない。住居費が下がらなければ、FEDはどうするでしょう?

[ジム]そうなれば大きな問題だ。誰が何と言おうと、住居費が(家計の)最大のコストだ。賃貸だろうが、持ち家だろうが。住居費で見逃しているのは、2022年以降の住宅価格の値上がりは人々の予想以上である。CPIの中の住居費は25%しか上昇していないが、ZillowやApartment.comのデータは30~40%の上昇を示している。未だその差を埋めているのだ。

[チャールズ]昨日の報道に、NY市の家賃の上昇は賃金上昇の7倍だとあった。マンハッタンの4人に1人は億万精舎(ミリオネア)らしいが、それも納得だ。そして靴箱程度の部屋しか借りれない。

 ジョセフ、あなたが最も心配しているのは?

[ジョセフ]財政の状況だ。6%の財政赤字を続けるということは、ドルを刷り続けるということであり、貨幣の価値を下げ続ける。そうなれば、全ての人をコースから投げ出す。

[チャールズ]国債入札に驚いていますか?緩んでいた(sloppy)が、多くのカネを借りることができた。あなたは債券自警団のことを言っているのだと思うが、国債入札はいまのところ好調である。

[ジョセフ]そうだ、私は国債入札に驚いている。もし私が債券投資家で、6%の財政赤字が永遠に続くなら、IFSレポートが国債にメリットがあると言っていても、この金利国債を買わない。ジムと同様、私も債券利回りは上昇すべきと思う。多分、債券が数十年間強気相場を続けていたからだろう。長期間続いたことで、自己満足がある。ほとんどの人が、債券を買っていれば儲かっていた時代しか知らない。それが変化するのには時間がかかる。

[チャールズ]皮肉的ですね。目の前で列車の衝突をスローモーションで見ているような。

ジム・ビアンコはたびたび紹介しているので、いつも通りといった感じ。変化点は「10年債利回りが4.75%以上に上がるのを追わない」となった部分。「頭と尻尾はくれてやれ」ですネ。

 

ジョセフ・ワンは初めての紹介?かつてFEDに勤務していた人なので、特に傾聴すべきはFED内部の考え方。「高インフレ率と高失業率であれば、高失業率の方を優先(=利下げ)する」と言っている部分。

なるほど、という感じもしますが、一般的な米国人にとって、高インフレ率よりも、高インフレ率継続の方が(長期的な)痛みとなるような気がしますが・・・。人は長期的問題よりも目前の問題を無くしたい傾向があるので、仕方がないのかも知れません。

 

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