塾長です。
昨日(米国9/19)の米株は0.5%幅利下げを消化し上昇。一方10年債利回りは上昇。
S&P500、5,713(+1.70%)
Nasdaq、18,013(+2.51%)
【米国市況】S&P500種が最高値更新、利下げで景気楽観-142円半ば - Bloomberg
S&P500種は今年39回目の最高値更新となり、年初来の上昇率は約20%。テクノロジー株が上げをけん引し、ディフェンシブ銘柄はアンダーパフォームした。
原油、72.10
10年債、3.7400
ドル円、142.5660
Bitcoin、62,920
9月 フィラデルフィア連銀景況指数、1.7(予想3.0)
8月 中古住宅販売件数、386.0万件(391.0万件)
同[前月比]、-2.5%(-1.3%)
米中古住宅販売は予想より減少、10カ月ぶり低調-値ごろ感乏しく - Bloomberg
米新規失業保険申請、4カ月ぶりの低水準-健全な雇用市場を示唆 - Bloomberg
より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は、22万7500件に減少。6月以来の低い水準となった。
■BOEは金利据置き;
英中銀、金利据え置き8対1で決定-緩やかな緩和の方針表明 - Bloomberg
ベイリー氏は政策判断発表後のテレビインタビューで、着実に進む方針をあらためて表明し、サービスセクターのインフレ「高止まり」が引き続きリスクだと指摘した。
■イエレン;
イエレン米財務長官、利下げは「明るい兆候」-金融政策なお抑制的 - Bloomberg
なし。
■Fedex、Lennarなどが決算;
フェデックス株急落、四半期利益は予想下回る-通期予想引き下げ - Bloomberg
物流大手の米フェデックスは19日、通期利益見通しの上限を下方修正した。荷物配送需要の鈍化で四半期利益は市場予想を下回った。発表を受けて株価は時間外取引で一時14%急落した。
時間外-10.94%
US homebuilder Lennar beats Q3 profit estimates on higher home deliveries
Lennar Corp reported third-quarter profit above Wall Street estimates on Thursday, as a historically low housing supply kept demand strong and declining fixed mortgage rates lured in more skittish buyers to the market.
時間外-2.68%
■NIKEのCEOがクビ;
ナイキ株急伸、引退したベテランのヒル氏を次期CEOに起用 - Bloomberg
時間外-7.98%
彼がクビになったのは、小売を通した販売から、Direct-to-Consumer/自社WEBでのスニーカー販売に切り替えようとして失敗したから。
Googleで「ジョン・ドナホー」で検索したところ、以下の記事がトップに出てきて笑ってしまった。中身は有料なので読んでいませんが、タイトルから察するに『俺は経営がうまい』と自慢しているのでしょう;
SVJP Top Executive Roundtable #1:ナイキはいかにしてコロナを「チャンス」に変えたか | SVJP
実際は経営が良かったのではなく、コロナ給付金でカネ余りになった米国消費者が通販で(コレクターアイテムとして)NIKEスニーカーを買っていた→ブームが過ぎると売れなくなった、だけでした。
彼のレジュメはこのように書かれている;
米コンサル大手ベイン・アンド・カンパニーに約23年間勤務し、1999年に同社のCEOに就任。その後、eBayやPayPal、ServiceNowなど大手ITベンチャーでトップを務め、これらの企業を急成長させた(現在もPayPalの会長)。ナイキには2014年に社外取締役として参画し、2020年1月にCEOに就任。NikeブランドやJordanブランド、コンバースを含む同社のグローバル事業の継続的成長とデジタル改革を率いる。ダートマス大学を卒業(経済学専攻)。スタンフォード・ビジネススクールでMBAを取得。学生時代はバスケットボール選手として活躍した。
「プロ経営者」が失敗した例の一つになってしまいました。
コンサルや「プロ経営者」やコンサルに騙されないようにしましょう。彼らは口がうまい、プレゼンがうまいので。
■〆は強気派トム・リー;
ー次のゲストは工業、金融を好んでいるトム・リーです。次のサイクルが始まり、FEDプットが起きたのには賛成するでしょうが、今の時点で大きなリスクを取る事を勧めていないようですね?
・2つの時間軸がある。スティーブ(・リーシュマン)が(パウエルの使った言葉として)recalibration(再調整)を伝えたのはとても重要だ。なぜなら投資家も再調整をしなければならないからだ。あまりにも多くの人がハードランディングが来る、FEDの利下げは遅すぎると考えている。利下げサイクル開始により、今後1~3か月、市場はとても強くなる。しかし、今から選挙までには、多くの不確実性がある。それが理由で、投資家に突っ込めと言うのを躊躇っている。しかし、私が投資するなら、景気循環である工業、金融、小型株である。
ーそれらをMag7やAIより選好するのか?
・テック、Mag7は市場に後れを取る事はないだろう。もしテックを持っているなら、私ならば売らない。FEDが後手に回っており、株が下がると思い、防衛的なポジションを取っている全ての人達は、景気循環株に資金を投じるべきである。特に小型株に。それらは金利低下に敏感なだけでなく、景気循環により経済がブーストされる。住宅金利が下がり、自動車ローン金利がさがり、クレジットカード金利が下がる。M&Aが増えるかも知れない。これら全ては小型株に大きな追い風となる。
ーそれに伴うリスクは、インフレ再燃だ。あなが言うように、FEDが利下げをし、経済が回復するのだから。
・そうだが、投資家は2つの事を区別しなければいけない。実成長、GDP成長はインフレ圧力を意味しない。インフレは需要と供給のミスマッチである。多くの余分な供給が来る。潜在的には住宅に。過去8四半期、インフレを押し上げてきたのは住居費と自動車保険だ。自動車保険のプレミアムはもはや上昇していない。他の要素が加速しない限り、インフレは鋭く下がるだろう。
ー11月FOMCまで2回雇用統計が出る。ハト派の一部は、FEDにより速い利下げを強いると予想している。歴史的に、FEDの利下げが労働市場に影響を与えるまで、4四半期かかる、影響がピークになるまで8四半期かかるからだ。それに同意しますか?
・私は歴史を見る人達を批判するわけではないが、一つ頭の片隅に置いておかなければいけないのは、過去2.5年間、CEO達は慎重になっていた。FEDがインフレと戦うために金利引締めをすると言っていたからだ。利下げサイクルに入ったとうことは、企業は拡大に向かうだろう。FEDの今回の利下げはそれら2回の雇用統計に影響を及ぼさないだろうが、労働市場を強くする。
ということで、
・FEDは利下げサイクルに入った。住宅ローン、自動車ローン、クレジットカード金利が下がることで、景気は良くなる。企業は事業拡大をする。(時間差はあっても)労働市場は強くなる。
・今後1~3か月、株は上がる。但し、選挙までの期間はガタガタして一本調子にはならない。
・インフレは需要と供給の問題であり、インフレ問題が再燃する理由は見当たらない。(なので、FEDは利下げを続け、景気をブーストし続けるだろう)
・その一方で、景気後退が来る(&株安が来る)のを心配(or 期待)して、現金を置いている人がとても多い。そのような人達は景気循環株である工業、金融、小型株を買うべきだ。既にテックやMag7を持っている人に、それらを売れと言っているのではない。
だ、そうです。
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