塾長です。
昨日(米国5/15)もトランプが外遊中で悪いニュースが無く、株高。但し、経済データは下向き。
S&P500、5,916(+0.41%)
Nasdaq、19,112(-0.18%)
【米国市況】S&P500続伸、経済指標低調で利下げ観測-ドル145円台 - Bloomberg
原油、61.73
10年債、4.4550
ドル円、145.50
Bitcoin、103,504
4月 PPI[前月比]、-0.5%(予想0.3%)
同[前年同月比]、2.4%(2.6%)
4月 PPIコア[前月比]、-0.4%(0.2%)
同[前年同月比]、3.1%(3.2%)
5月 NY連銀製造業景気指数、-9.2(-8.0)
5月 フィラデルフィア連銀景況指数、-4.0(-9.6)
4月 小売売上高[前月比]、0.1%(0.0%)
4月 小売売上高コア[前月比]、0.1%(0.4%)
4月 鉱工業生産指数[前月比]、0.0%(0.1%)
4月 設備稼働率、77.7%(78.0%)
米PPI、4月は予想外に低下-関税に伴う企業の利益率低下映す - Bloomberg
NY製造業、3カ月連続縮小圏-仕入れ価格は22年7月来の高水準 - Bloomberg
米小売売上高は大幅に伸び鈍化、消費者の支出抑制示唆-関税懸念 - Bloomberg
米製造業生産、6カ月ぶりのマイナス-関税の向かい風が直撃 - Bloomberg
■パウエルが何か言っている;
パウエル議長、政策決定枠組みの変更示唆-雇用や物価の目標関連 - Bloomberg
「経済が低位で安定的に成長している時に作った目標を守ったせいで、コロナ期の高インフレを作っちゃいました。なので見直そうか思います」と言っているのでしょうか。今頃・・・。
■バー・・・はFRB副議長を(トランプによって)辞めさせられている(理事として残留している)ので、トランプ政権の政策には反対の立場;
サプライチェーンの混乱、インフレ圧力高める恐れ-バーFRB理事 - Bloomberg
なし。
■トランプとその仲間たち;
トランプ政権内に亀裂、中東とのAIチップ合意巡り対中強硬派が不満 - Bloomberg
トランプ米大統領、インドは米国に対する全ての関税の撤廃提案 - Bloomberg
■UnitedHealthがまたしても下落;
ユナイテッドヘルス急落、メディケアで不正の疑いで司法省捜査と報道 - Bloomberg
前回はCEO解任(or辞任)で下げましたが今回は不正疑惑。この二つが関連しているとすると、「UNHはメディケアで不正(請求された医療費を不正に減額した等?)を行い、不正が発覚しそうになったので責任者であるCEOの首を切った」という形。
-10.93%
5年チャートが事の重大さを示していました;
■〆のインタビューはWells Fargo クリス・ハーヴェイ。少し前の記事(5/6付け)ですが、Bloombergで「Wall Streetの多くのアナリストが関税騒動でS&P500目標を撤回しているのに彼は7007を維持したままだ」と驚かれていました
S&P500種は年内7000到達へ、ウォール街屈指の強気派が予想を堅持 - Bloomberg;
ーあなたはとても楽観的であった。目標を高いままにしている。下げるには至っていない。株はさらに良い動きをするかも知れないが、金利は上がっている。これに注目していますか?
・している。我々が心配しているのは、これが何を我々に語っているのか?だ。「リセッションの確率が減っている」と言ってるのか、「我々は財政赤字に問題を抱えている」と言っているのか。もし財政赤字が問題なのであれば、(金利は)上がり続けるだろう。最終的に金利は経済指標によって多少落ち着くだろうが、心配である。
ーでは問題が後者だとしましょう。増え続ける赤字だと。議会では予算が議論されている。これには高い値が付くかも知れない。債券市場が「おいおい、ちょっと多すぎじゃないか」と言っている?
・そうだと思います。債券市場は「君(←議員)たちさぁ、何かしなきゃダメだよ。DOGEはどうした?財政赤字を制御するんじゃなかったのかい?もっと支出するつもりかい?我々はそうして欲しくないよ。財政規律を見せてくれよ。」と言っているのだと思う。
ーあなたは対中国関税を引き下げた先週末よりも前から楽観的でした。なので、今日あなたが出演した時には「ほら、関税は通過して、基線緩和が来るんだぞ」と言ってくれるのかと思っていました。あなたは金利のせいで、先週よりも落下天気ではないのでしょうか?
・今年は長い年になる。まだ森から抜け出していない。さらなるボラタリティーが待っている。我々が起きるだろうと予想していたことが起きていて、我々は満足しているが、一つのツイートで事態が悪化してもおかしくない。インドが「いやー、交渉のテーブルに着くことはできないよ、合意はできないよ」と言ったらどうなるでしょうか。日本が同じような事を言ったらどうでしょうか。そうなれば問題だ。我々は良い方向に向かっていると思っているし、それに対して建設的ではあるが、年後半の方が良くなると思っている。未だ規制緩和の恩恵について聞かされていない、FEDは利下げすると思う。リスクの再値付けがあったので、AIトレードが魅力的になっていて、関連株が上がっている。それは米国が中心のトレードであり、我々はそれを好んでいる。
ーFEDが利下げすると言いましたか?
・そうです。
ー市場はそれほど確信を持てていないようです。市場は利下げ時期を9月に押し出した。いくらかの人は「利下げは無いだろう」と言っている。もし利下げがあったとして、それは間違った理由(←リセッション)からかも知れない。
・我々は次のように信じている。より多くの貿易合意がなされ、関税が下がる。何がFEDを押しとどめているのか?貿易と関税の不確実性だ。それらが解決されれば、FEDは金利を彼らの予想通りに正常化させる。我々はインフレ率が下がっていると思っている。我々は経済減速を心配している。我々が(株に)ポジティブである理由の一つは、貿易・関税に前進があれば、人々はこの経済減速を見逃し、先を見るだろうと思っているからだ。どうやら貿易・関税は前進しそうであるが、我々がここで「ほら見たことか」と言わないのは、未だにリスクがあるから。
補足しつつまとめると、
・我々が株に強気なのは、
ー今後各国との貿易交渉が進展し、関税は下がる。
ー経済は減速しているが、リセッション入りはしない。
ー投資家は先を見るものだ。経済減速があっても、それは過去のデータであり、貿易交渉の進展という将来の良いニュースを織り込みにかかるだろう。
と考えているからだ。
しかし状況は不安定で、インドや日本が「この貿易交渉には合意できない」と一つツイートしただけで株は大きく値下がりするだろう。
最終的には貿易交渉がまとまり、年後半には規制緩和や利下げによって株は上がる。
・長期金利の上昇は、市場が「リセッションは起きない」もしくは「財政赤字が多すぎる」と言っているからだ。後者であれば予算案を見直すまで、高い金利を目撃することになる。
と言っているようです。
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