塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

今の株価水準は正当化できるの?

塾長です。

昨日(米国4/23)は、ギリアドのコロナ治療薬が効きそうにないと報道され、引けにかけて売られ、ヨコヨコでフィニッシュ。

マーケットはこの手のニュースに一喜一憂するけれど、他にも治療薬候補はあるから、大丈夫。

NYの調査では、既に13.9%に抗体があると判明。集団免疫獲得の方が早かったりしてネ。

 

さて、今日は、株式市場がそれなりにシッカリしている事に対する、JPMorgan Private Bankアナスタシア・アモロソとジョシュの解説だヨ:

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<アナスタシア>

・株式市場は実体経済のファンダメンタルズを反映すべきである。

 定量化すると、第二四半期はGDPが40%減(←年率換算だと思う)。

 これは株価には織り込まれている。

 第二四半期は大幅に悪化し、その後の回復はゆっくり、徐々に。

 earningsとmultipleの視点から見ると、今の株価は、次の12か月のearningsが$160、multipleが17~17.5となる。

 私が心配しているのは、今期企業決算のミスが続いたとき、株価は下落に向かうだろうということ。

 

<ジョシュ>

・これは投資家にとって一番難しいコンセプト。なんとなく株式市場を見ている人にとってはな。

 株式市場は経済そのものを反映していない。S&P500は株式市場を代表していない。

 多くの企業の株価が破壊されている。

 GAPは59%下落、Nordstromは60%ダウン、Macy'sは71%ダウン。

 あるべき姿になっている。

 しかし、それらは株式市場全体を動かすほど大きくない。

 今月S&P上昇分に対する寄与を見てみよう。

 Information TechnologyセクターがSPDR S&P 500 ETFSPY)の25%を占めていて、トータルリターン(上昇)の23%に寄与。

 Healthcareは16%を占めていて、先月(←今月の言い間違いだよね?)の27%に寄与。

 この2つのセクター、最もウェイトの大きい2つのセクターが、S&Pのパフォーマンスの半分に貢献している。

 先月の株式市場を見た人は、「V字回復なんてあり得ない」と思ったろう。

 残念ながらHeartzはペニー株として取引きされていて、例えそれが4倍になったところで、S&Pは影響を受けない。

 (↑ペニーは言い過ぎ。4ドルくらい。)

 経済の状態と、S&P500のを結びつけるのを止めよう。

・この2つのセクターが不調になり、市場が崩れる可能性はあるが、それは、他のセクターが取って変わらない場合に限る。

 最近10年間のストーリーは、セクターのローテイションだ。

 テクノロジーがリードはしていたが、それが落ちた時も、他セクターがカバーした。

 バイオテックを見ろ。今週10%上昇だ。

 小型株じゃないぞ。$100Bの会社だ。それが1週間で10%上昇する。

 例えAppleが不調になっても、他の業界にいる低調な株が上昇するだろう。

 「全力買い」のシグナルは出ていない。大量に失業者が出ているのは無視して良いというシグナルでもない。

 俺が言いたいのは、これが日々の株式市場の動きであり、どんなマクロ経済とも一致しない。

 市場は最大人数を神経質にさせるようデザインされているのだ。

 

 

まったくその通り。

earningsは絶対的な数字だけれど過去の数字。

マルチプルも経験的な数字(「今までだいたい17倍だったよね」)でしかない。

金余りで、業績上昇期待があれば、19にもなるし、25にだってなるでしょう。

 

そんなふうに日本株も見れたら良いな、と思う毎日・・・。