塾長です。
昨日（米国4/25）はトランプが「中国と何度も会話している」と言ったり、中国大使館がそれを否定したりしていましたが、一昨日のGoogle決算のおかげで（？）株高。
S&P500、5,525（+0.74%）
Nasdaq、17,382（+1.26%）
【米国市況】株は４日続伸、ハイテクが主導－円は一時144円03銭 - Bloomberg
トランプ大統領は25日に公開された米誌タイムとのインタビューで、貿易相手国との交渉は「３－４週間以内に終わると思う。それで終わりだ」と語った。ただ、中国との協議状況については矛盾した発言があった。中国は米国との交渉が進行中であることを否定している。
原油、63.17
10年債、4.2660
ドル円、143.6230
Bitcoin、94,913
4月 ミシガン大学消費者信頼感指数、52.2（予想50.6）
米消費者マインド指数、４月は大幅に低下－インフレ期待上昇 - Bloomberg
■トランプとその仲間たち；
トランプ氏、関税猶予の再延長に否定的－日本との合意「非常に近い」 - Bloomberg
トランプ政権、欧州にＡＩ規則の実践規範撤回を求め圧力－関係者 - Bloomberg
■Autonationなどが決算；
AutoNation (AN) Tops Q1 Earnings and Revenue Estimates
AutoNation (AN) came out with quarterly earnings of $4.68 per share, beating the Zacks Consensus Estimate of $4.35 per share. This compares to earnings of $4.49 per share a year ago. These figures are adjusted for non-recurring items.
AutoNation (AN) Reports Q1 Earnings: What Key Metrics Have to Say
+1.00%
■〆のインタビューはAureus Asset Management ケイリー・ファイヤーストーン；
ー今週は大きな決算があった。来週も大きな決算が控えている。
決算全体をどのように感じていますか？いくつかの落胆はあったが、ポジティブなストーリーがあった。
・決算は予想よりも良いと思う。関税などのせいでリセッションになるのでは？という恐れがある中で、決算はある程度良かったと思う。その例の一つが、昨夜決算を出したAlphabetである。予想通りの良い数字だった。売上増加率12％、検索・Youtuneは+10％。クラウド事業は+28％。マージンは改善している。自社株買いをしている。それが市場を安心させた。市場は過去数日これらのテック株によって押上げられてきた。Microsoft、Meta、Amazonは来週決算を発表する。これらの株が重要である理由は・・・、Alphabetたった１社の売上だけで、米国の航空会社とフィルムと靴業界全ての合計に匹敵する。靴をケーブルに置き換えることも可能だ。どちらも$90Bの業界だ。いずれにせよ、これらの３業界がGoogle１社に収まってしまうのだ。彼ら（大型テック）が経済を駆動しているのだ。以前にも言ったことだが、大型テックの中から２社を選び、合わせると、S&P500の下位300社に匹敵する。これらの会社が米国経済を前進させてきた。例えGoogleの一部を切り取ったとしても、それは折込済みだと思う。これらの企業が重要なのである。良い四半期決算を出したAlphabetに感謝しますよ。もしAlphabetの決算が悪ければ、今日（の株式市場）は厳しかったでしょう。もし（Googleの）広告が悪ければ、期待を下回っていたならば、広告主が消費者の消費を心配している証拠となっただろう。
ーそれが心配事でしたね。昨日、アナリストは広告が経済の指標となると言っていた。Googleは耐えたようです。
あなたは他の銘柄もポートフォリオに加えたと聞きました。Applied Materialsですか？なぜ？
・我々はApplied Materialsを所有したことがなかった。半導体や半導体製造装置が過大評価されていると考えていたからだ。しかし株価は50％下げた。AIを半導体無しに作ることはできない。半導体装置なしに作ることはできない。例え期ズレが起きたとしても。半導体は過去に比べてとてつもなく複雑になっている。AMATはこの業界のリーダーだ。我々はこの株を持っていなかったが、素晴らしい機会だと思った。
ーAlphabetは巨大な資本投資を続けるそうですね。
・$75Bだ。
ー$75Bの投資は、残りのインフラ業界、半導体エコシステムも安心させられますね。
・まったくだ。
我々はMicrosoftも買い増した。Microsoftはこのサゲ相場に入る前からMag7の中でアンダーパフォームしていた。Microsoftは（健全な）バランスシートを持っていて、米国中心だ。彼らは輸入の必要がない。物理的なロジスティクスにおいてubiquitousだ。さぷスクリプションモデルを採用している。株価のアンダーパフォームにより、マルチプルは30台から24倍に下がっている。
消費者の消費が減るのでは？との心配から、Amarican Expressは最近大きく下げた。どうやら彼らは雇用を守るようだ。軽いリセッションがあっても、彼らはシェアを伸ばすだろう。マルチプルが下がったので、我々は買った。
他の銘柄では・・・議論のあるところだが、Thermo Fisherだ。株価は30％以上下げた。関税とヘルスケア予算削減が彼らの事業を痛めつけるとの恐れによるものだ。彼らの事業は既に痛めつけられている。コロナ後に不振におちいった。経営陣は売上、利益にプレッシャーがかかっているが、来年から良くなると言ってきた。これは潜在性に対する買いである。彼らは将来のために支出を行わなければならない。政権は「削減だ、削減だ、削減だ」と言っているが、支出は続けなけれならない。
ーその点についてだが、昨日、トランプ１期目でFEDコミッショナーを務めたスコット・ガトリが「DOGEによる削減は、（新薬や薬品製造）承認プロセスを遅らせるかも知れない」と言っていた。
・短期的には間違いなく減速があるだろう。我々なら彼らに対してFDAの削減はしないようにアドバイスするだろうが、それらは株価に織り込まれている。これは今週株価が上げている理由と同じようなものだ。（S&P500は）関税に対する恐怖によって20％下げた。それは起きるかどうか分からないものだ。一部は起きるだろうが、修正は行き過ぎだ。この株も同様に、修正が行き過ぎた。いくつかの恐れは現実のものになるだろうが、それらは既に織込み済みである。これがこのような市場では重要だ。思い出して欲しいのだが、コロナ期間中、2022年2月から3月22日にかけて市場は32％下落した。そこから株価は上昇に転じた。その時点では経済的な起きていないのに、だ。人々が家に留まるように言われてから１週間後に株は底を打った。いかなる経済的影響をも見る前に株は上げ始めたのだ。これは市場の下降局面で必ず考えるべきことだ。どこに機会があるのか？と。
ー株の機会について聞きたい。株価は今後起きる関税について織り込んでいる。あなたが言ったように20％下落は行き過ぎのようだ。しかし、今は（高値から）10.5％しか下がっていない。これは全てを織り込んだということか？
・それがまさに究極の質問だ。私は昨晩その話をしていたのだが、我々は、株式市場が年末時点で高価だと感じていた。マルチプルは来年利益の22倍だった。今は18.5倍。それはもちろん大きなリセッションが起きない前提での話だ。我々は、余分な評価が取り除かれ、いくらかの関税が織り込まれたと考えている。関税は10％だろうか、5％だろうか、7％だろうか。そのあたりにある。市場はあるレベルの関税を織り込んで、我々は適切なレベルにあると考えている。経済減速、もしくは浅いリセッションは織込まれている。私がここで言いたいのは、この市場（全体）は公正な価格であり、市場の一部はとても魅力的だる。あなたが言ったように、株価は高値から-20％から10％戻し、年初来-7％である。年末時点ではここより下がることはないだろう。もしあなたが長期投資家ならば、ここで市場に参加するのはリーズナブルであろう。
まとめると・・・、
・Alphabet決算が良かった、広告主が広告費用削減するのでは？と恐れられていたが、広告は市場予想を超えたので、今日の株式市場は値上がった。
Alphabet１社の売上だけで、米国の航空業界、映画業界、靴業界の合計と同じ。Mag7のどこか２社を合わせると、S&P5000の下位300社と同じ。Mag7は（S&P500を押し上げているだけでなく）実際に彼らが米国経済を前進させているのだ。
・株式市場は関税の一部実現と、経済減速を織り込んだ。それは関税が5～10％、深いリセッションにはならない、という予想である。
株式市場全体（≒S&P500）としては公正な価格であると言えるだろうが、一部の業界、企業は売られ過ぎである。
我々は売られ過ぎと考えるApplied Materials、Microsoft、Amex、Thermo Fisherを買った。
と言っているようです。
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