塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【クリス・ハーヴェイ】割安株の一部は売られ過ぎ。年末にかけて金利上昇。定量的にみて経済・消費者は苦しくない。

塾長です。

昨日(米国11/13)の米株はヨコ。来週木曜日はThanksgivingだし、休暇気分かも。そして円安。

 S&P500、4,411(-0.08%)

 Nasdaq、13,767(-0.22%)

【米国市況】CPI待ちで株は閑散小幅安、ドルは151円91銭まで上昇 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、78.51

 10年債、4.6320

 ドル円、151.6430

 Bitcoin、36,567

円は対ドルで151円台後半、海外市場で年初来安値更新後に一時急上昇 - Bloomberg

 

 

経済指標:

米CPIに上昇圧力か、10月から医療保険料の算出方法を変更 - Bloomberg

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

泡沫候補と思っていたヘイリーが躍進;
ヘイリー氏躍進、献金者の乗り換え相次ぐ-大統領選共和党指名争い - Bloomberg

 

 

個別株:

■注目決算なし。今決算シーズンも最終版。残るは小売とnVidia

 

■特にオモシロイ話もないので、Wells Fargo クリス・ハーヴェイのインタビューでも貼っておきましょう;

www.youtube.com

ー[S&P500は]あなたの[年末]目標辺りにいますね。今後6週間は手を変えないつもりでしょうか?

・これから進む道はいくつかある。株価は上がるかも知れない。そうなれば、欲をかかず、利確して守りを固めるべきだ。短期的には、バイデン・習近平会談の実現のニュースで売られるかも知れない。多くの期待が織り込まれているからだ。アナウンスメントは失望になるかも知れない。しかし、それは短期的な物だ。

ーなぜuber capsなのですか?値上がりしているから?(注:以前からハーヴェイは大型株を買えと言っていた)

・値上がりしていますね。バランスシートがgreat、利益がbetter、AIの後押しがある。経済は停滞していて、そういう時には小型株や割安株は買われない。

ーRussell[2000]がほぼ毎日値下がりして、小型株と大型株の違いが歴史的だ。

・Russellは苦しい。ほぼ弱気相場入りしている。金利が上昇し、経済が良くない。小型株にはリスクがある。そこから抜け出すのは難しい。このような環境で買われるのは、質の高い成長株。実際それらは値上がりしている。今後も続くと思う。

 しかし、守備的なセクター、低バリュエーション株、生活必需品、

公益、は売られ過ぎのレベルにある。我々をそれらに以前より多く注目している。

ーあなたの先週の発言の一つに、ここ数年の金利上昇がSVB破綻を招いたかも知れないが、それは清算的なイベント(clearing event)ではない、というものがあった。30年債入札は、まだやる事(さらなる金利上昇)があるのを示しているのだろうか?

・まだまだやる事がある。長期債は弱い手しか持っていない。我々は長期に渡り、長期債の価格を間違って付けてきた。SVBは一つのイベントであって、清算的なものではない。多くのポートフォリオは未だ水面下にある。多くの長期国債所有者(duration players)は未だリスクを織り込んでいない。それは間違っている。金利は大きく上昇した。それはファンダメンタルズに基くものではない。人々がリスクを織り込んでいないからだ。それは取り除かれるべきである。

 そして、年末にかけて、損出しのために債券が売られるかも知れない。それは我々が何年も見てこなかったものになる可能性がある。

ー先ほど、習・バイデン会談が失望になるかも、市場の期待が大きい、と言いました。私は、市場の期待は小さいと思っていましたが。

・過去数日、数週間の株式市場の上昇はとてもaggressiveである。多くのテック、大型株がラリーした。会談はポジティブだと思うが、[ラリーに見合うほど]ポジティブではないと思う。あなたは市場の期待が低いと言いましたが、市場の値動きはそれを示していない。

ー株のラリーは債券利回りの下落が原因では?

・債券利回りはそれほど下がっていない。[10年債利回りは]4.6とかだ。

ー5%ではない。それで気分が良くなったのでは?

・確かに気分は良いが、株は4,200を下回わる水準にいたのが回復した。[債券利回り下落の寄与は]一部でしかない。

 もう一つ起きている事がある。今決算シーズンでマージン拡大がみられた。売上が下落から成長に転じた。我々が予想していなかったファンダメンタルな変化が起きている。それを市場が評価した。

ー良い事が起きたのですね?2022年3Q以来初めて、EPSの成長が見られたのですね?

・そうだ。そして、面白いことに、定量的指標と定性的指標がマッチしてない。消費者は苦労している、経済は困難、金利は上昇していると言うが、定量的な情報は広く、とても良い。我々はマージン拡大が起きるのは数社に過ぎないと思っていた。しかし、セクターをまたいで、多くの会社で起こった。多くの人が生産性、生産性強化について語っている。生産性は粘着的である。しばらく続くだろう。

相変わらず言い回しがややこしいのでまとめると・・・;

・S&P500は年末目標水準にある。もし年末にかけて上がるのであれば、利確して、守りを固めろ。

・お勧めは大型で質の良い(借金が少ない、キャッシュフローが潤沢な)成長株。

・基本的に小型株、割安株はお勧めしないが、割安株、公益、生活必需品などに売られ過ぎ銘柄が出てきており、買いの好機かも知れない

・短期的にはバイデン・習会談が期待外れに終わり、株が下がる可能性。

長期債はさらに利回りが上がる。年末にかけて、損出し(tax loss)のために債券が大きく売られるだろう。

消費者や経済が弱い・苦しいという定性的評価は多くあるが、定量的な評価は逆を示している。例えば、企業のマージンが生産性向上により拡大している。生産性向上は継続するものだ。

などと言っています。

 

来年、新NISAで何を買うべきか、考えさせられますネ。

 

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