塾長の資産運用

アメリカ株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

ダラス連銀総裁カプランのインタビュー。

塾長です。

米国8/27(木)、パウウェルが2%以上のインフレ率を容認と言うか、進んで受け入れると発表。

でも、「それで?」と疑問に思うよね。そこんとこ、Bloombergがダラス連銀総裁ロバート・カプランに聞いていたヨ:

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<2%のインフレターゲットを10年達成できてなかった。どうする?>

・2%目標達成に時間がかかる可能性はある。テクノロジー主導の変革(technology enabled disruption)は価格決定力を持っていたビジネスを制限してしまう。インフレは約10年低いままだ。今回の政策明確化(policy articulation)は、ここ数年のFEDの行動、決定を再び確約したものだ。急激な変化ではない。

<新しい政策は「適切な金融政策は若干2%を上回るインフレ率を、しばらく続けることである」とある。2%をどれくらい上回るのか?どれくらい続けるのか?>

・我々はそれらを明示しないことにした。私にとっては、物価安定と雇用最大化が、FEDの役割(dual mandate)だ。2%はそのための指標。私にとっては、この先数年で雇用最大化を達成し、その時インフレ率が2%を若干超えたとしても容認する、という事。私にとっては、2.25%あたりを指す。しかし、物価安定の方が重要である。

<60年代のFEDの政策と何が違うのか?あれはうまく行かなかった。>

・その通り。それが危険である。物価が急上昇に対する配慮は忘れない。金融安定も大切だ。私の解釈では、政策決定の際において、多少のリスクを取るということ。60、70年代にあったように、リスクを取って、物価のコントロールを失う事があってはならない。

<Wall Streetに有利に働いていると言われているが?>

・それも考慮する必要がある。国債利回りだけでなく、国債MBSの買取、13-3プログラム。我々は、金融安定化と我々の政策がもたらす余剰分に配慮する必要がある。私は、金融政策決定の際には、それを考慮する。

<あなたはGoldmanに勤めていた。もしそちら側から見ていたとしたら、これはバブルと思うか?>

・私だったら、FEDが今のような行動を取っている時、余剰資金をリスク資産に振り向ける。値段だけでなく、積み上げられた債務に気を配る。3月にFEDが介入したときも、積み上げられた債務に対応した。私が民間側にいたら、そこを見る。

<9月16日には何が起こりそうか?フォワドガイダンス強化か?>

・私はテーブルに座っている者の一人でしかないが、私は待ちたい。ウィルスのパスを見極めたい。既にフォワドガイダンスを出している。既に来年いっぱい利率は低いままにすると言ってある。既に十分にやっている。

<前回会話したのは8月はじめ。テキサスで新規患者が急増しているとか、1600ドルの失業保険上乗せが切れるとか、の話をした。それから経済、何か変わったか?>

・7月中旬、力強い回復をみた。その後停滞。直近数週間、High Frequency indicatorsは改善している。経済はリバウンドしている。ウィルスが抑制されていたらもっとリバウンドしていただろうが、それでもリバウンドしている。私は、3Q GDPが年率換算20%以上になると考えている。我々は成長している。問題は、ウィルスが蔓延している状況では、消費行動を制限してしまう。それはリバウンドを抑えてしまう。しかし、リバウンドしているのに間違いない。

<今から1週間後、8月労働統計がでる。何を期待するか?>

・今失業率は10.2%。U6は16%。我々は、それらが年末にかけて改善し、失業率は8%程度、U6もそれと同程度の割合で減少すると考えている。毎月これくらい、とは言えないが、年末にかけて徐々に改善する。もちろん、ウィルスが再拡大した場合は別だ。

フレームワークの話に戻ろう。2月に失業率は2.5%まで下がっていた。インフレ無しに。このフレームワークを使って、その水準までに失業率は改善するだろうか?>

・我々は、失業率がその水準に達するために、全ての機会を経済に与える。インフレのダイナミクスは変化するかもしれない。供給不足とか、テクノロジーの変化、それにともなう変革、ドルの価値の変化、例えばドルの価値が大きく下がるとか。私のアプローチは、労働市場に、昔の状態に戻る全ての機会を与える。改善の先取りはしない。なぜならインフレを期待しているから。2%を超えるインフレのリスクをとる用意はある。雇用最大化、多くの過小評価されているグループを労働市場に呼び入れるため。国、労働市場が強くなるのを助ける。

<インフレ期待と言えば、こんなセオリーがある。金利上昇はTIPS市場に流動性がないから。もしその流動性プレミアムを取り除いたら、まったくインフレ期待は無いのではないか?>

・市場には様々な要因がある。流動性はその一つ。私はドルの価値の低下を心配している。多くのコモディティーに影響する。TIPS市場にも影響しただろう。民間セクターには、ある種の人達が、高いインフレに備えている。それは起こるかもしれないし、怒らないかもしれない。しかし、TIPS市場に心配を見てとることができるだろう。

<米国経済が崩壊したら、今秋のテキサスでのアメリカンフットボールは行われなくなるのか?>

・テキサスの経済は弾性力がある。もし神聖なものが取り去られるとしても、我々は前進する。

 

 

 

ポイントは、

ー金融政策は変わらない

ー物価はしばらく上がらない

ー低金利(ゼロ金利)は長期に渡る

ー9月FOMCに追加緩和は無い

ードル安は避けたい

 

ふむふむ。日本化ですな。

 

パウウェルが「2%超えのインフレ率を目指す」と言ってしまったのだから、9月に何もしなければ、株式市場には失望売りが出るかもネ。

投資家にとってそれは望ましくない事だけれど、今から10%下げたところで、S&P500は3,100、Nasdaqは10,000の水準。FEDが資産バブルを引き起こしていると責められているだけに、彼らにとってはその程度の下落は喜ばしいかも知れない。

 

コンスピラシー・セオリーを持ち出すなら、反トランプ派(民主党+Wall Street)が株価暴落をしかけているとか?

 

いずれの理由であれ、一時的に修正が入ったとしても、過剰流動性が株価を押し上げるというテーマは変わらないので、握力強めで行きますワ。