塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【リッチ・クラリダ】FEDは「2024年インフレ率は2%台なかば・失業率4%台なかばになり、金利を少し引き下げる」と言っている。

塾長です。

昨日(米国8/9)の米株は下落。チャートの形が悪い。

 S&P500、4,467(-0.70%)

 Nasdaq、13,722(-1.17%)

【米国市況】株続落、CPI発表控えリスク回避-エネルギー価格上昇 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油84.23

 10年債、4.0120

 ドル円、143.6400

 Bitcoin、29,601

 

 

経済指標:

なし。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

イタリア、銀行の「超過利潤」税を縮小-株式市場混乱で火消し - Bloomberg

イタリア政府は銀行の「超過利潤」に課す新税の一部を撤回し、多くの銀行にとって影響を抑制する措置を導入すると説明した。新税の発表で同国主要銀行の株価が急落、時価総額が合計約100億ドル(約1兆4300億円)失われたこともあり、市場の混乱収拾を図った。

イタリアは未熟だなぁ・・・。

 

 

地政学

バイデン氏、半導体など中国企業への米投資制限-大統領令に署名 - Bloomberg

バイデン米大統領は一部の中国企業に対する米投資を制限する大統領令に署名した。米国の国家安全保障上の脅威となる恐れがある次世代の軍事・監視技術を中国が開発する能力を規制しようとする取り組みの一環。

 :

 大統領令の施行は来年までない見込み。さかのぼって効力を持つことはなく、バイオテクノロジーなどのセクターは規制から除外する。パッシブ投資や公に取引されている証券、指数ファンドなどの資産への投資も最終的に除外する可能性がある。 

 

 

個別株:

■Roblox、Walt Disney、Wynn Resourtsなどが決算;

Roblox shares drop 21% after company misses estimates on top and bottom line

・Shares of Roblox fell Wednesday after the company reported second-quarter results that missed analysts’ expectations on top and bottom lines.

・Roblox reported 65.5 million average daily active users, up 25% from a year earlier.

・The company reported a net loss of $282.8 million for the quarter, which ended June 30. Roblox reported a net loss of $176.4 million for the same period in 2022.

株価-21.94%、29.46ドル。

Market Cap $18B。どこかに買収されるかも?

 

ディズニー株上昇、経営陣が支出見通し下方修正-決算発表後 - Bloomberg

 ウォルト・ディズニーが9日発表した4-6月決算は、利益がアナリスト予想を上回った。ただストリーミング事業の会員数は予想に届かなかった。

  4-6月期の1株利益は1.03ドルで、ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均99セントを上回った。売上高は3.8%増の223億ドル(約3兆2000億円)で、アナリスト予想をわずかに下回った。

  予想外の結果となったのがストリーミング事業。「ディズニー+(プラス)」を含むダイレクト・トゥー・コンシューマー部門の損失は5億1200万ドルと、前年同期の10億ドル余りから縮小した。3カ月前には経営陣が7億5000万ドル強の赤字を見込んでいた。

株価は時間外で+2.02%、89.26ドル。

 

Wynn Resorts ‘Excited’ About Las Vegas Operations In 2023

Wynn Resorts has declared an all-time record, as well as a new fourth-quarter high for its Las Vegas operations in its latest financial report, and it is “excited” about what the operation can achieve in 2023.

 :

Publishing its Q4 results, Wynn declared an overall operating revenue of $1bn, a decrease of $48.2m from the $1.05bn reported in Q4 2021, as Macau properties and its interactive division impacted gains in Boston and Vegas.

Net income attributable to Wynn Resorts was $32.4m or $0.29 per diluted share (Q4 2021: net loss of $177.2m or $1.54 per diluted share), while adjusted property EBITDAR was $195.1m (2021: $149.1m).

時間外で+2.10%、103.68ドル。

 

■面白いインタビューがないので、一番有名そうなリチャード・クラリダ(元FED副総裁)を取り上げます(面白くないので、そのつもりで読んで下さい);

www.youtube.com

ー次のゲストは7月(CPI)が少し再加速する、インフレに関わる数値が改善してもソフトランディングを意味しない、今年末から来年初めにリセッションが来ると言っている。元FED副総裁、現PIMCOリチャード・クラリダです。

 明日(CPI)何を期待していますか?問題ある数字が出ますか?

・我々はコアに注目しているが、ヘッドラインはベースエフェクトにより上昇するだろう。コアは先月と同じくらい。年率にして2.5%くらい。以前より良い数字だ。

ーそれは9月、11月、FEDの決断に何を意味しますか?

FEDは真にデータ依存となっている。プレスカンファレンスでパウエル議長は9月に一時停止(pause)するかも知れないし、利上げするかも知れないと強調し、選択肢を残した。彼らは早すぎるミッション完了を宣言したくないのだ。それと同時に音痴(tone deaf)にもなれない。データが改善しているのを認識しなければならない。特に物価側について。賃金上昇(wage inflation)側に進展は少ない。

ーそうだとしたら、なぜ彼らは利上げを続けるのか?市場は今年あと1回の利上げを予想している。物価は落ち着いたが、労働市場を破壊していない。破壊には程遠い。Atlanta FED GDPnowによると3QのGDP成長率は4%以上だ。なぜそれを続けないのか?

・私はあなたに同意する傾向にある。私がFOMCにいれば、秋に利上げ終了を支持するだろう。しかし、もうFOMCのmemberではない。ジョン・ウィリアムズやハーカーの言い回しを聞くと、彼らの仕事は終わったというアイディアを受け入れたようだ。しかしあなたは重要な点を指摘した。過去3、4年間、FEDのインフレ予測は正しくなかった。それは私の予想も含んでいる。しかし、将来予測を基にした金融政策(forward-based policy)にとって、彼らはインフレ率が下落して、恒久的に落ち着くのを期待している。ミッション完了を宣言するには早すぎる。

ー先月、あなたは(2024年)3月の利下げの可能性について語っていた。今も同じか?

・そうだ。その理由は、6月FOMC時点でのFEDは、ドットプロットによると、追加利上げを予想していた。その予想のもとで、コアCPIが2%に下落する。3月FOMCで、コアCPIが2%であれば、利下げを受け入れるだろう。しかし、3月までには長い道のりがある。FEDの予想をもとにすると、利下げを考えるだろう。

ーということは、それまでにリセッションがくるのでしょうか?

・NBERに認定される技術的なリセッションがある可能性の方が、無いより、ある。歴史的に、失業率が0.5%上昇すれば、リセッションと認定されてきた。私としては、賃金上昇がインフレ目標とだいたい一致するためには、すこしばかり失業率が上がる必要があると思う。多くの人が逆の事を言っているのを認識している。リセッションなしにソフトランディングを達成できると。私はソフト的なランディング(softish landing)をすると思っている中の一人だ。FEDが目標とするインフレ率になるころには、失業率は少し上昇し、4%台半ばになると思っている。

自身の予測や考えを述べるのではなく、FEDのドットプロット、SEP、NBERのリセッション認定について解説しているだけですネ(若干の補足は入っているとしても)。すなわち・・・;

FEDの予測によると来年3月FOMCまでにインフレ率は2%台、失業率は4%台になり、利下げが議論される。

・歴史的に、失業率が高まれば、それはリセッションと認定されてきた。

 

一方、多くのエコノミストは「歴史的に、FED金利を引き下げる時、0.25%ずつゆっくり引き下げたりしない。たいていは金融市場の問題などが起こり、パニックになり、1%、2%と大幅カットをする」と言っている。

「今回は違う(thsi time is different)」のか、興味深い。

 

 

参考までに、FED Summary of Economic Projections(2023年6月版)(https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20230614.pdf)から引用すると・・・;

 

失業率予想(2024年、4%台半ば);

 

コアPCEインフレ率予想(CPIでないことに注意。2024年、2%台半ば);

 

FFレート予想(2024年、4.5%あたり);

 

ーー

ランキングサイトに登録しています。いつもポチっとして下さり、ありがとうございますm(__)m

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村


米国株ランキング