塾長です。
昨日(米国4/16)の米株市場は、またしても最高値更新。
S&P500、4,185(+0.36%)
Nasdaq、14,052(+0.10%)
Russell2000、2,262(+0.25%)
【米国市況】S&P500など高値更新、世界経済を楽観-ドル指数続落 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
10年債、1.5730
ドル円、108.7500
Bitcoin、61,689
ビットコインETF米一番乗り大作戦、出資と「BTC」活用2本立て - Bloomberg
SECはBitcoinに投資するETFを認めていない中、GrayscaleがClearSharesに出資し、そのClearSharesが運営している米国債に投資している既存ETFのティッカーをPIFIからBTCに変更。投資先を米国債券からBitcoinに変更するとはどこにも書いていないが、名前(ティッカー)がその意向を物語っている。単に、勘違いして買ってしまう投資家を狙っているだけかも知れない・・・。
経済指標:
3月 住宅着工件数[年率換算]、173.9万件(予想161.1万件)
同[前月比]、19.4%(13.4%)
3月 建設許可件数[年率換算]、176.7万件(予想175.0万件)
同[前月比]、2.7%(1.7%)
4月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値、86.5(89.6)
米住宅着工件数19.4%増、06年以来の高水準-寒波による低迷脱却 - Bloomberg
米消費者マインド指数が上昇、1年先のインフレ期待も高まる - Bloomberg
政治:
ワクチン追加供給合意なら株価急伸との期待も、菅首相訪米の注目点に - Bloomberg
Liveで共同記者会見のバイデン部分だけ見たけれど、特に面白い事は言っていなかったかな。「インド太平洋地域で民主主義を推し進める」と中国を牽制していたけど。拍子抜け。
「5Gで協力」は、NEC・NTTに追い風?
個別株:
今日の銀行決算はMorgan Stanley:
【決算速報】モルガン・スタンレー、売上高は予想を上回り、利益は予想を上回る結果に 執筆: Investing.com
そのMS、実はアルケゴスで火傷していたらしい:
モルガンS、1-3月にアルケゴス関連で9億1100万ドルの損失 - Bloomberg
なんで今まで発表しなかったの?と疑問に思う方もいるでしょう。CNBCの報道によると、CEO ジェームス・ゴーマンは決算会見の中で「決算前のquiet期間に入っていたので、言えなかった」「ViacomCBSのアンダーライターだったので、逃げ遅れた」と釈明したらしい:
何はともあれ、大手銀行決算は終了。皆さん、好成績で何より。最近長期金利が垂れてきたので、株価は伸びていませんが、逆に仕込み時かも知れませんヨ:
ウォール街の大手銀行、業績で記録破り止まらず-パンデミック続く中 - Bloomberg
アルケゴス問題で議会から呼び出されているみたいだけど、どうせ議員のパフォーマンスだから、大丈夫:
米銀大手6行CEO、5月に議会公聴会で証言-アルケゴス議題か - Bloomberg
話変わって、東芝続報:
CVC、東芝への正式な買収提案を当面保留-報道 - Bloomberg
シティグループ証券の江沢厚太アナリストはリポートで、CVCの提案が呼び水となって他のファンドによる提案などを巻き起こし、東芝へのTOBは一定程度までは議論が進む可能性が高いと想定していると指摘した。
東芝、決定していない-CVC買収提案を拒否の方向との報道 - Bloomberg
CVC、降りちゃうのかぁ。これから盛り上がると思っていたのに、残念。
江沢さんは東芝買収騒動はまだ続くと言っている。さらに三菱、日立、富士通、NECといった企業にも波及しないだろうか(して欲しい)?
最後は、軽い話題で〆ましょう。Red Lobster CEO キム・ロプドラップのインタビュー:
ー州や都市によって違うと思うが、客の入りはどうか?
・客は戻ってきている。今の売上は、去年同時期の3倍だ。去年のこの時期は、完全に店内飲食を止めていた。ほとんど2年前の状態に戻った。半分のテーブルしか使っていないのに、この数字は驚くべきだ。マーケティング費用も半分しか使っていない。2年前の売上から、マイナス5%以内だ。
ー雇用を増やしているそうですね。今週Domino’sのCEOがCNBCに出演し、労働市場はタイトであると表現した。あなたはどう見ていますか?
・タイトな市場であると同意する。しかし、我々は過去15週間で10,000人の従業員を増やした。今後3,000人/月で増やしていく予定。タイトな市場ではあるが、従業員を惹きつける事に成功している。
ー労働賃金上昇が制御不能になると心配する人もいる。一方、特に小企業は価格を転嫁できず、テクノロジーに依存するようになり、労働賃金は抑制されたままになるという言説もある。
・まず、我々は従業員を良く扱うのが正しいと思う。典型的なRed Lobsterのserver(=ウェイター/ウェイトレス)は、$20/時間以上を稼いでいる、チップを含めると。顧客が価格に敏感なのも間違いない。コスト上昇を価格転嫁するのは難しい。顧客は、割安さ、便利さを、コロナ前より重視するようになると思う。企業はどちらもエクセレントにやらなければいけない。我々の場合、新しい料理を提供し始めた。低価格でうまい。ベーコン和牛バーガーや、Codzillaと呼び名を付けた揚げcod(タラ)サンドイッチなどだ。ゴマ大豆サーモン丼、バハ丼もある。便利さも超重要。オンラインで注文・支払いし、店で受け取れるシステムも用意した。滞在時間は、マクドナルドのドライブスルーよりも短いくらいだ。
レッドロブスターって最近聞かないなぁ、となんとなく思ったけれど、調べてみたら、東京7店舗、神奈川5店舗、千葉3店舗、埼玉1店舗、山梨1店舗、愛知1店舗、大阪1店舗、長崎1店舗、沖縄1店舗、の合計11店舗もありました。
ボンヤリしててすみません。
このインタビューから得られるのは・・・、
・レストラン従業員といった、ある意味誰でもできる職業の賃金は上がらない。
・経営者は数字や競合比較で語る。(日本人経営者でこれができる人は非常に少ない。もっと勉強しよう!)
・ウェイター/ウェイトレスが時給20ドル(=2200円)かぁ。日本との物価の差(2倍)に、改めてビックリ。
ちなみに、テクノロジーについては、日本の方が進んでいると思う。特にスシローは素晴らしい。日本の居酒屋にあるようなタブレット注文、呼び出しベルは、米国の普通のレストランでは採用されていない。多分米国人には「ちゃんとしたレストランには給仕がいるもんだ」という固定観念があるのだと思う。
ある意味ビジネスチャンス。日本企業、頑張れ!
と応援しても、いつのまにか中国企業にやられちゃうんだろうなぁ。