塾長です。
昨日(米国4/21)の米株市場は、反発。
S&P500、4,173(+0.93%)
Nasdaq、13,950(+1.19%)
Russell2000、2,239(+2.35%)
【米国市況】株が反発、景気回復期待で押し目買い-ドル下落 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
10年債、1.5640
ドル円、108.0100
Bitcoin、53,893
ビットコイン、回復しない恐れとJPモルガン-資金フローも勢い欠く - Bloomberg
(ある意味)アルケゴス続報。終局へ:
SEC、ファンドの開示強化を検討と関係者-デリバティブ投資が焦点 - Bloomberg
個別株では、Chipotle、Verizonなどが決算。
Chipotle、Verizonともに決算内容は良かったようだけど、株価は下落。どちらも「織り込み済み」ってことらしい。
CNBCでは、昨日のNetflixの決算(新規有料会員数の伸びが予想を下回った)を振り返って「それでも、Netflixは買いだ」と多くのアナリスト、ファンドマネージャが言っている・・・、が、あまり興味なし。
むしろ、Disney、HBO、Amazonとの競争が深まる方が望ましい。一消費者としても、投資家としても。
最後に、みんな大好きジェレミー・シーゲル教授がBloombergに出演したのをご紹介:
ー株は上がるか?上がるとして、小型株か?成長株か?
・両方だ。我々はまだ強気相場にいる。プルバックはあるだろう。Pullbackは5%下落のことだから、それさえ起こっていないのだが。
強気相場は続き、経済刺激策があり、カネがあり、流動性はとんでもない額にのぼる。去年指摘したように、マネーサプライは米国市場最大。今年は、それが市場と経済に燃料を供給し続ける。
ー市場と経済に燃料をくべるだろうが、インフレ懸念にも燃料をくべている。原材料価格や一部の生活必需品が既に値上がりしている。
・まったくその通り。インフレには警告してきた。FEDが望むより大きなインフレが来る。4,5%のインフレが数年続く。しかし、株は実物資産だ。株は資本であり、工場の機械であり、トレードマークであり、コピーライト、IPである。それら資産は、適度なインフレ環境において、良い働きをする。むしろ、債券の方が心配だ。もっと悪くなるだろう。プライシング・パワー(価格決定権)は企業側にある。企業はコストを消費者に転嫁するだろう。コストが上がれば、モノの値段に転嫁する。
ー債券利回りはどれくらいまで上がるだろうか?
・(10年債利回りは)2.5%~3%といったところ。ここ数週間、債券市場は悪くない状態。誰もが債券に弱気で売りが入っていたところに、債券に需要があるというニュースがあって、人々は慌てた。しかし、トレンドは間違いなく、利回り上昇だ。間違いなく、今年中に2%~2.5%を超える。来年までに3~3.5%に達するかも知れない。
ーそれでは社債はどうか?
・社債はいい。経済が好調なとき、企業が潰れる可能性は下がる。長期に低金利で借りている会社はイイ。ドルの価値が低下して、うまみがある。インフレでは勝ち組になる。FEDが金融引き締めを行うまでは、社債を保有しておくべきだ。ずっと先のことになるだろうが。
ー企業のカネの使い道は?自社株買い、配当、自社ビジネスへの再投資、または借金返済にあてるのか?
・自社株買い、配当、自社への投資の3つだ。借金返済はしない。特に低金利で借りた長期の負債は、保持するだろう。需要は旺盛なので、自社ビジネスへの投資をするだろう。自社株買いは、税金がかかる配当よりも良い。これだけ自社株買いが多いのは、クレイジーな税構造のせいだ。それらが、企業のカネの使い道だ。
教授、4、5%のインフレがくるのに、10年債利回りは3%程度なんですか!?
若干ロジックが破綻しているような・・・。
とりあえず、実物資産である株に投資し続けろというメッセージは受け取りましたヨ。