塾長です。
昨日(米国6/2)の米株市場は、微アゲ。
S&P500、4,208(+0.14%)
Nasdaq、13,756(+0.14%)
【米国市況】株小幅高、景気楽観とインフレ懸念が交錯-原油高い - Bloomberg
債券、為替、コモ:
10年債、1.5910
ドル円、109.5800
原油、68.70
経済指標ではないけれど、地区連銀経済報告(ベージュブック)が公開された:
米地区連銀経済報告:経済成長は幾分か加速、物価圧力高まる - Bloomberg
金融政策:
フィラデルフィア連銀総裁、テーパリング議論を考えてみる時期だろう - Bloomberg
フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、月間1200億ドル(約13兆1500億円)規模の米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の購入について、「少なくともテーパリング(段階的縮小)の議論を考えてみる時期だろう」と述べた。
米FRB、既発社債購入ファシリティーのポートフォリオ売却開始へ - Bloomberg
FRBが先週発表した最新のバランスシートの詳細によれば、一連の社債やETFの保有残高は137億ドル(約1兆5000億円)前後だった。FRBはまずETFの売却を皮切りとして、夏には社債の売却にも着手し、年末までに完了させたい意向。
FRBの報道官は、SMCCFのポートフォリオ売却に関し、金融政策とは無関係であり、政策についてのシグナルでもないと指摘した。
個別株では、AMCが株主優待を発表:
AMC、個人投資家に報いる新たな取り組み開始-株高受け特典提供 - Bloomberg
AMCは2日、個人投資家に特別上映や無料ポップコーンなどの特典で報いると発表した。
米国企業で株主優待やるのはAMCが初めてでは?昔の事は知りませんが。
昨日AMCの株価は約2倍に跳ね上がった:
AMC株が急騰、株価は一時127%高-「ミーム銘柄」の熱狂再燃 - Bloomberg
これをきっかけに米国で株主優待ブームがきたりして?
AMCの場合、株主優待目的ではなく、投機筋を踏み上げるために買っているようですが・・・。
最後は、ジョシュ・ブラウンの解説:
ーここしばらく株価が伸び悩んでいるのは、次に上昇する準備なのか?
・そうだ。インデックスはフラットだ。ここから2つのストーリーが考えられる。株価上昇はここまでで、ここから修正される。もしくは、ここから上昇する。俺は後者の立場を取る。気が変わるかも知れないが、今はそう感じている。多すぎる市場に多すぎる参加者がいる。欧州、日本では最高値。次の動きが上昇である、と感じざるを得ない。
nVidiaが興味深い。1日で3%上昇した。独自の動き、決算後の動きだ。特別な上昇要因があったのではない。俺はnVidiaを2015年から持っている。FAANGが終了するとの気付きが醸成されている。nVidiaが次の10年間で最も重要なテック企業だというつもりはないが、重要な企業の一つだろう。$400B以上の市場価値がある。Netflixの2倍だ。Appleなどと同列に扱うべきだろう。nVidia、半導体には注目だ。
最後に、俺はこの情況が面白いと思ったよ。人々がサーカスに行ってしまって、大通りに人が居なくなった。AMCは$30Bの市場価値。1月は$400Mだったのに。俺は映画がこんなに素晴らしいビジネスだとは知らなかったよ。それでもいいのだろう。今日は夏の水曜日だ。
ーAMCについてもう少し話を聞きたい。今日、株価が倍近く上昇して、ボラが高いために何度か取引停止となった。また、AMCInvestorConnectが発表された。株主向けに特別上映や、無料のポップコーン提供。今日はAMCだけではなく、Bed Bath & Beyond、BlackBerry、Gamestopも上昇した。
あなたがあなたの顧客にたいして成果を2%だと説明したときに、客は「それは残念。AMCは1日で100%上昇したのに」と返してくるか?普通の投資家のマインドに変化はあるか?
・40歳以上の人には影響していないだろうね。過去にこれと同じような事を目にし、どんな危険があるか知っている。
直近5か月を見たとしても、1月、2月には多くのSPACが20%、30%下落したりして、ほとんど水面下に沈んでいる。有名なSPACも同様だ。急速に損を出している。AMCだろうが、Blood Bath & Beyond(訳注:Blood Bath=血の海=大損とかけている)だろうが、NIOや80%株価を落としたEV企業と同じだろうと言える。通常の投資家には、そこまで影響を及ぼしていないと思うよ。
しかし、40歳以下だとしたら、多くの事を楽しんでやっているだろう。他の人の取引を聞きながら、RedditやRobinhooの前に座っているだろう。それでいいじゃないか。誰もが若い時は同じような事をするものだ。
FAANG時代の終わりですって。
ずっと川下側(消費者接点の会社)に目がむいていたのに、急に川上側(この場合は半導体)ですか。
半導体は、半導体不足と米中摩擦/米国の安全保障の観点から急速に注目を集めているのは確かですが。
ちなみに、イーロン・マスクが半導体不足をパニック買いのせいにしていた:
マスク氏、半導体の過剰発注を非難-トイレットペーパー騒動のよう - Bloomberg
半導体に関しては少し冷静に見ておく必要があるように思いマス。
半導体にはサイクルがあって供給が需要を上回ると、急激に業績が悪化するので。