塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

Disney、株価上がらず。

塾長です。

昨日(米国8/13)の米株は微アゲ。開場後下げたら、すぐに買い戻されて、その後なだらかに上昇して穏やかに終了。

 S&P500、4,468(+0.16)

 Nasdaq、14,822(+0.04%)

【米国市況】株が小幅高、消費者マインド悪化で上値重い-利回り低下 - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、68.03

 10年債、1.2970

 ドル円、109.5700

 Bitcoin、47,544

ビットコイン急回復でも大規模レバレッジ見られず-参入はこれからか - Bloomberg

 

 

経済指標:

 ミシガン大学消費者態度指数・速報値、70.2(予想81.2)

米消費者マインド大幅悪化、2011年以来の水準-景気や変異株懸念 - Bloomberg

 

 

個別株:

昨日(米国12日(木))、Disneyが時間外で好決算を出し、今日株価は急上昇!と言いたいところだけれど、いまいちの結果。

こちら、5日間株価推移:

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Disney 5D 2021/8/13 - Yahoo Finance

 

何人かが解説しているので、そのうち2人の話を聞いてみたいと思いマス。

Engine Media トム・ロジャース:

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ーDisney+の成長は、Disneyの価値を証明しただろうか?

・まず遊園地の成績は良かった。特に米国では、国外から客が来ていないのに、良くやった。素晴らしい。ストリーミングに関しては、より懐疑的だ。116Mの視聴者数増加は素晴らしい。市場はそれに注目している。しかし、もっと詳しく見て行く必要がある。決算発表の中で、その視聴者の過半数がインドのHot Starから来ていると認めた。売上としては非常に低い。私は、それを別モノとして扱っている。それでは、米国はどうだったか?Disneyはその数を非常に分かりにくくしている。米国で何人の視聴者数増加があったか正確な数字を知る事はできない。彼らが言ったのは、Huluが1M伸びた、これは米国内のみのサービスだ。ESPN+も約1Mの伸びであり、これも国内のみ。(競合では)HBO MAXは2.8Mの増加、Netflixは米国内減少。チャイペック(Disney CEO)が全ての力を使って強化していると言っている米国ストリーミングの数が明らかになっていないのだから、私は懐疑的にならざるを得ない。

ー低収益のストリーミングサービスの視聴者数はいくらくらいだろう?

・Disneyは、40%の視聴者がHot Starだと言っている。それは大きな数であり、視聴者一人当たりの収益を引き下げる。収益性に関しては他の問題もある。ケーブル局がバンドルして売るHulu Liveがある。これもマージンは低い。ESPNは権利コストが高く、マージンが低い。売上のうち30%が低いマージンなのだ。

 そして、”税金”。これはNetflixに無い問題だ。Roku、Apple、電話会社などの視聴者を獲得したパートナーからの売上に対して適用されるものだ。売上に対して20~30%かかっている。

 このように市場があまり注目していない収益性の問題がストリーミングには存在する。

 

 

次はMoffettNathanson マイケル・ネイサンソン:

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ーDisneyは好決算だったにも関わらず、目標株価185、ニュートラルで据え置いたのはナゼですか?

・真の価値を決めるのはDisney+であり、先進国市場でのDisney+の伸びは鈍化している。遊園地は回復した。遊園地の2022年利益は2019年と同等になる。しかし、問題はDisney+だ。インド以外での成長がここ2四半期鈍化。既に成熟の段階に達してしまったのかも知れない。

ーDisneyの評価において、プレミアムを与える部分のことですね。

・そう、その通りです。

ーあなたは遊園地のパフォーマンスに関しては大変感服していて、将来も伸びると考えているのですね?

・疑いなく、そうだ。遊園地に行く人は誰もがプレミアム価格を支払っている。Disneyはホテル宿泊料、遊園地チケット、食べ物、何に対してもディスカウントしない。人々は喜んで支払う。一方、Disneyは職員を増やし、コストが増えている。素晴らしいOperating Leverageを得られるだろう。売上が伸びるほど利益が増加する。遊園地で支払われる1ドルのうち、50~60セントが利益だ。それがブーメランのように戻ってくる。Disneyはプレミアムな価格に対して顧客が喜んで支払うと、継続して証明している。パンデミック中であっても。ホテル客は50%まで下落したが、一人当たりの支払いは抜群だった。

ー最後の質問です。あなたはDTC(注:ストリーミングを統括するDirect-To-Consumer部門)の損失がピークを迎え、広告収入があなたの予想を超えたと言っていますね。それは全体にどう影響しますか?

・視聴者数は伸びているが、その内訳を見ると、インドで伸びていて。インドのARPU(average revenue per user - 顧客一人当たりの売上)を知っているか?一か月50セントだ。非常に売上の低い顧客が増えているのだ。真の成長鈍化が起きているのだ。Netflixと同様。多くの人が良い決算だと思っているが、Disney+に関して言えば、あなたが十分に調べれば、成長鈍化を見出すことができる。

 

同じ事言ってますネ。遊園地は良いけど、ストリーミングが期待外れ。

あとは投資家次第。Disney+対Netflixの対比で語られる事が多いですが、本当にみるべきはそこでしょうか、と。Disneyを評価する時は、コンテンツをベースに、遊園地、ホテル、クルーズ、グッズ展開して、価値を何倍にも高める(単に一つのコンテンツから何度も収益機会を作り出すという意味だけでなく、それぞれの媒体が価値を高めあう)点だと思ってマス。Netflixにそれはできない(今のところ)。Disneyは唯一無二。

また、ストリーミング内で誰が勝者か?を頑張って当てるのも楽しいですが、ストリーミングが今後2倍、5倍、10倍の市場になると予想するなら、Netflix、Disney、Discovery・・・Amazon?を全て適当な比率で買うべきかも?