塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【トニー・サコナギ】Appleは成長が鈍くお勧めしない。代わりにDell、Microsoft、Amazon。【ダン・ナイルズ】Appleをショート、最大の持ち分はMeta、Amazon。

塾長です。

昨日(米国11/3)も米利上げ終了祭り継続。株高、債券利回り低下。一昨日決算の悪かったAppleが売られず、命拾い。

 S&P500、4,358(+0.94%)

 Nasdaq、13,478(+1.38%)

【米国市況】S&P500種は5連騰、雇用統計で利回り低下-149円前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、80.89

 10年債、4.5580

 ドル円、149.3330

 Bitcoin、34,666

 

 

経済指標:

 10月 非農業部門雇用者数[前月比]、15.0万人(予想19.0万人)

 10月 失業率、3.9%(3.9%)

 10月 平均時給[前年比]、4.1%(4.1%)

 10月 サービス業PMII、50.6(50.9)

 10月 コンポジットPMI、50.7(51.0)

 10月 ISM非製造業景気指数、51.8(53.0)

米雇用は予想以上に伸び鈍化、広範囲の業種で減速-失業率上昇 - Bloomberg

  雇用者数の伸び縮小に加え、賃金の上昇ペース鈍化と労働時間の減少が重なり、労働市場の健全性を示す広範な指標である労働所得は停滞の水準を示した。さらに、手取り賃金に関する指標は2022年初め以降で最大の減少となった。

 

米ISM非製造業指数、5カ月ぶり低水準-業況と雇用が減速 - Bloomberg

  10月は娯楽・レクリエーションや小売り、建設など12業種が活動拡大を報告。不動産や農業、鉱業など5業種は活動が縮小した。

 :

  仕入れ価格指数は小幅に低下したが、仕入れコストが依然上昇していることを示唆する水準にとどまった。在庫増減の指数は4月以来の50割れとなった。

 

 

金融政策:

■カシュカリ、ボスティック、バーキンFOMCが終わって、皆さん遊びまわっている;

ミネアポリス連銀総裁、雇用減速に「助けられる」-利上げ完了はまだ - Bloomberg

アトランタ連銀総裁、FOMCには金利変更急がず動向見守る時間ある - Bloomberg

リッチモンド連銀総裁、雇用市場は鈍化も追加利上げの可能性排除せず - Bloomberg

 

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■注目する決算なし。強いて言えばDominion Energy;

Dominion Sees Cheaper Wind Power at Massive Offshore Project

A business model that allows Dominion Energy Inc. to be both a wind farm developer and a customer-facing utility is helping the company succeed in sharp contrast to others in the industry that are delaying or canceling US projects.

+6.16%、43.61ドル。Forward Yield 6.50%。

 

 

■Bernsteinでテックをカバーしているトニー・サコナギがApple(とその周辺)を解説;

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Appleの決算は予想より良かったが、4四半期連続で売上が減少している。中国の売上が弱い。ホリデーシーズンの四半期に用心している。

 Appleのガイダンスは用心しているだけだ、と言う人がいる。そうだとしても、市場予想との乖離が大きい。

・その通りだ。Appleの12月に終了する四半期のガイダンスは市場予想を約$6B下回った。より重要なのは、シーズン的に良いはずの四半期が、我々の分析ではフラットだという点。市場は年間で6%の成長を見込んでいる。これは大きな違いである。良かったのは、グロスマージンを増やしたこと。売上は減るが、利益は我々の24年予想と大きく変わらない。

ー今年に入ってApple株は25%上げている。しかし、最近数か月は苦しんでいる。

・我々はApple株にニュートラル。投資家が問うべきは、Apple株を買った時に何を得るか?だ。巨大テック企業としての代替は・・・、Appleは2024年利益の27倍で取引されている。Microsoftは30倍、Amazonは32倍、GoogleとMetaは20倍以下。ほとんどの投資家はそれらの企業の方がAppleより売上を伸ばすと予想している。2社がAppleより割安で取引され、2社が高い。投資家のチャレンジは・・・、Appleは素晴らしい会社であるが、良いビジネスを持っているが、特に売上が減少しているこの時点でApple株を買うというのは、他の企業に比べて見合っているのだろうか?

Appleニュートラルだとしたら、テック領域でそれより良いものは何ですか?

Dellが安い。PC市場の回復が追い風になる。AIの恩恵を受ける。Bernsteinとしてのtop pickは、FAANGの中ではMicrosoftAmazon

Apple中国リスクは?Apple組立業者のFoxconnの創業者が台湾総統選に出ると言っている。

・多くの人が中国の結果に落胆しているが、Appleの中国売上は、実際、為替を考えなければ(constant currency)先期3%伸びている。Constant Currencyでの成長率で比べると、中国は全体を上回った。Appleにとって、中国は特殊な問題ではない。とは言え、中国はAppleサプライチェーンの80%+、製造の90%+を担う。Apple投資家にとって、中国は常に米中貿易・政治摩擦によって影響を受ける内在的リスクである。Appleサプライチェーンを中国外に移すのは難しい。移せるのは最大で今後3年間20~25%。サプライチェーン、製造面でAppleと中国の結びつきは継続する。それは内在的リスクである。

企業に属するアナリストとして「Appleは買うな」と言えないのでしょうが、それを最大限匂わせる解説でした。

買うならDellMicrosoftAmazon

Dell・・・。

 

 

■次もテック系に強いダン・ナイルズ;

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ー次のゲストはApple決算前にショートしていたダン・ナイルズです。

AppleはMagnificent 7が出した決算の中で最悪だった。売上は今年、毎四半期下がっている。去年はPER28倍、2%の売上成長。今年に入って-1%成長。代わりとなる株を見てみると、Google、Metaは売上9~14%成長で、PERは22倍。Microsoftは11%成長、32倍。しかし、MicrosftにはAIの後押しがある。株式市場の平均では、売上成長6%、PER20倍。あなたがApple以外に選べるものが多くある。Magnificent7の中で、我々はAmazonを最も好んでいる。Operating Profitが市場予想を40%上回った。我々はAmazon、Meta、nVidiaを持っている。Mag7ではないが、Oracleを持っている。AI銘柄の中で安いからだ。成長、バリュエーションの面で、多くのApple以外の株が代わりになる。

nVidiaは440ドルくらいで取引されている。ここからどう動くでしょう?

・ある意味、nVidiaは推し量るのが最も難しい。短期では、予想を大きく上回る決算を出すと思う。ここが私の最も苦労している所なのだが、投資というものは難しい。その上、政府と戦いたくない。(nVidiaを買うというのは)それをヤルという事。中国に輸出できない。それはnVidiaのデータセンター売上の25%を占める。今期、来期ではなく、来年のいつかの時点で、需要に供給が追い付かなくなり(ん?多分、供給過剰になると言いたかったはず)、どうするか考えなければいけなくなる。AMDIntelは大きく遅れているが、彼らもAI市場を追っている。いつかの時点で減速するだろう。1年前、nVidiaがデータセンター売上の減少で期待外れの決算を出し、見通しを切り下げたのを忘れるな。nVidiaをどうして良いのか迷っている。米国政府と戦うべきか?それゆえ、我々のポートフォリオの中でnVidiaは最小だ。

ーMetaは割安でしょうか?

・(成長と割安の)両方だ。それがMetaの美しさである。MetaとAmazonが我々のポートフォリオで最大。Metaの売上は14%成長、PER22倍。影のAI銘柄である。AIをビデオのお勧めに使ったり、広告の収益化に利用している。成長株を割安に手に入れられる。

ーマクロについて聞きたい。雇用者数とFED。リスクオンとリスクオフ。

・マクロで最も大切なのは、水曜日、財務省が長期よりも短期国債を多く発行すると発表したことだ。10年債は10月中旬5%だった。新規雇用者数は180の予想に対して150。失業率が少し上昇。以前言ったように、年末株高(year-end rally)が起きる。過去50年間、11、12、1月が最も良い月。過去100年間、それらの月の合計で4%上昇した。

確か彼はTeslaもショートしていたはず。それについても聞きたかった(勝ち誇った様子を見たかった)のに、残念。

ということで、彼もAppleを勧めていない(どころかショートしている)。

お勧めはAmazon、Meta。

nVidiaは来年AIチップの供給過剰懸念と、中国リスクにより危険。

 

二人はAppleを勧めていない(共通項はAmazon)が、バフェットが持っているのはApple。さて、どちら側が勝つでしょう?

 

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