塾長です。
昨日(米国11/23)の米株市場は、クローズにかけて買いが入り、プラス圏でフィニッシュ。
S&P500、4,690(+0.17%)
Nasdaq、15,775(-0.50%)
【米国市況】S&P500小反発、エネルギーや金融高い-ハイテク下落 - Bloomberg
エネルギー株や金融銘柄が堅調だった。一方、ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は下落。前日は引け前1時間に大きく売られていた。事業の伸び減速を巡る懸念で、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは急落。
債券、為替、コモ:
原油、78.41
10年債、1.6670
ドル円、115.1300
Bitcoin、57,652
ついに115円台か・・・。
経済指標:
米マークイット総合PMIは低下、供給不足などが引き続き活動抑制 - Bloomberg
総合購買担当者指数(PMI)速報値は56.5と、前月の57.6から低下。・・・製造業の活動指数は改善した一方、サービス業の指数では活動の伸び鈍化が示された。
個別株:
米国では労働者不足/採用難で、レストランの自動化が注目されている。そのあたりのソリューションを手掛けているGrubbrrのCEO サム・ザイティーズのインタビュー:
ーRestaurant Associationによると、レストラン業界は100万人弱の労働者が不足している。80%のレストランが人手不足の状態で運営されている。一つの解決策はキャッシャー・レス・テック(cashier less tech)。客が直接注文し、支払いを行う。Grubrrは大きな動きを見せた。1000以上の地点で導入されている。NFLスタジアム、Duck Donuts、Blue Bottle Coffeeなど。Burgerfi、Juce Pressでの導入が決まっている。同社CEO サム・ザイティーズに来ていただいた。
これは落ち着いて食事するレストランというより、ファースト・フード向けでしょうか?
・そうですね。主にFast casual、 QSR(quick service restaurant)向けです。
ーあなたの後ろにあるのがキオスク(自動券売機)ですか?
・そうです。Grubbrrは客が注文する技術を提供してる。完全なエコシステム※。注文から商品の配送まで。キオスク、携帯、オンラインで注文。もしくは伝統的なPOSから注文を受ける。Grubbrrはそれら全ての技術を持っている。注文を受けた後は、オペレーションの流れをカスタマイズ。キッチン向けのディスプレーに注文が表示される。一方、小売側では、小売在庫システムに注文を送る。
ー自動販売機とは違いますよね?
・自動販売機はやっていませんが、フード・ロッカーは持っています。注文された品物が出来たら、通常やられているように人手で受け取る事もできるし、フード・ロッカーに入れて客が人手を介さず受け取る事もできる。
ーどれくらいスケールするのか?
・どれくらいまで扱えるかというと、我々の信念は、キャッシャーは時代遅れ、というものだ。銀行で窓口係がATMに置き換わった。空港でチケットを切る人がQRコード読み取り機に代わった。レストランでも同じ事が起こる。他の業界でも起こるだろう。これはキオスク、スマホ注文、オンラインの組合せになる。レストラン独自のWEBサイトもしくは、Uber Eatsのような第三者サービスを通じて。
ーChick-fil-Aや他のレストランはどうしているだろう?
・McDonald'sはは数年前にこれと同じようなシステムを独自開発したのだが、$1B(≒1千億円)使った。皆、それは素晴らしいと思った事だろう。このような技術が利用可能になり、労働者問題が解決する、売上を改善し、顧客体験が向上する。しかし、$1Bを持っていなかったどうだろう?$1Mも持っていなかったら?我々はSamsungと協力して、キオスクを民主化した。もうキオスク1台あたり$10,000(≒百万円)支払う必要がない。私の横にあるキオスクは$3,000(≒30万円)だ。ソフトウェアに$10M、$100M払う必要はない。$200/月で良い。
※:Grubbrrのソリューションの品ぞろえはこんな感じ。完全なエコシステムと言っていたのは「注文から品出しまでソリューションが揃ってますよ」の意味(英語って難しい):
システムの説明を口頭でしていましたが、動画で見るのが一番分かりやすいですネ。こちらをどうぞ:
Samsungの名前が出ているのは、Samsungがキオスク端末を作っているから。
日本企業ガンバレ!と思うのだけれど、こんな状態では・・・と悲観もしています。
●まずファーストリテイリングのお話:
「ゼロ円ならライセンス契約を結ぶ」「たいしたことない弁理士とののしる…」 中小企業のセルフレジ技術‟利用”を巡るユニクロの‟主張” | 文春オンライン
報道されている内容しか知りませんが、ファーストリテイリングの経営者はソフトウェア技術の重要性、難しさを分かっていないのでは?と。そしてそれはファーストリテイリングに限った事ではないのでは?と。
●次に100円ショップのセルフレジ体験談:
最近、近所のダイソーにセルフレジが導入されました。人手で捌くレジを全て撤去して置換え。店員はセルフレジにまごついている客を手助けする形を取っていた。4~5個あった人手レジ(混雑具合によって開くレジの数が変わる)を4台のセルフレジに置き換えたものだから、待ち時間が長い長い。普段3、4分のところ、30分並びました。まったくシミュレーションをやっていなかったのでしょうネ。シミュレーションなどやらずとも、レジに慣れていない客が商品バーコード読取り・支払い・袋詰めまでやるのだから、店員を介するより10倍くらい時間がかかるだろうとは予想がつきそうなものですが。技術の理解が追い付いていないのだなー、と。(目に余る酷さだったので、今は改善されると信じています。それ以来怖くてダイソーに足を踏み入れていないので、どうなったかは不明)
ちなみに、これまた近所にあるセリアでもセルフレジを導入。こちらは、セルフレジを追加で1台置いただけなので、スイスイ。ダメな会社ばかりではない、と。
日本にはたくさんPOSメーカー(NEC、東芝テック、Omron・・・)があるのだから、もっと世界で活躍できないものでしょうかネ?
注:東芝テックは、2012年IBMのPOS事業を買収したので、そこそこ海外売上はある。他の企業はググっても良く分からなかった。