塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

パウエル証言で株価大荒れ

塾長です。

昨日(米国11/30)の米株市場は大荒れ。

 S&P500、4,567(-1.90%)

 Nasdaq、15,537(-1.55%)

【米国市況】株が大幅安、FRB議長発言受けて利上げ加速観測強まる - Bloomberg

 

 

債券、為替、コモ:

 原油、67.04

 10年債、1.4430

 ドル円、113.3000

 Bitcoin、57,353

 

 

経済指標:

 9月 ケース・シラー米住宅価格指数[前年同期比]、19.1%(予想19.3%)

 11月 シカゴ購買部協会景気指数、61.8(67.0)

 11月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、109.5(110.9)

米20都市住宅価格指数、9月は伸びがやや減速-2カ月連続で鈍化 - Bloomberg

米消費者信頼感指数、11月は9カ月ぶり低水準-インフレと感染で - Bloomberg

 

 

財政政策:

12月に入りましたので、そろそろ債務上限問題に取り掛からないといけません。当然これはプロレスで、政治屋さん達は何とかするわけですが、ヘッドラインで株は上下するでしょう:

米財務省の資金、12月半ば以降に底を突く恐れ-議会予算局 - Bloomberg

 

 

金融政策:

パウエルさんの議会証言がありました。再指名が決まったので、心置きなくタカ派発言?:

パウエル氏、「数カ月早い」テーパリング終了検討も-高インフレで - Bloomberg

米連邦準備制度理事会FRB)のパウエル議長は11月30日、資産購入プログラムのテーパリング(段階的縮小)加速を金融当局として検討すべきだと述べるとともに、高進が続くインフレ動向について「一過性」の表現を取り下げた。ただ、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」は依然としてリスクだとの認識を示した。

 

Jefferies デイビッド・ザボスの解説を聞いてみましょう:

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ー今日のパウエル証言を受けて、市場の見方は変化したか?

・新しいFEDになり、メッセージングの難しさが現れたと思う。FEDは新しい副議長、新しい2人の理事、新しい2人の総裁を迎える。さらにインフレという環境がそれを難しくする。そして年末という時期的要因。先週の金曜日、その前触れを見た。市場は荒れるだろう。それら3つ、すなわち、新FED、供給側の問題によるインフレ、非流動性により、大きな花火が見られるのではないか。

ー今日のパウエルの発言は、新しいFEDのものなのか、FED人選が決定するまでの時間稼ぎだったのか?

・市場は常にFEDのputがどこにあるのか探ろうとする。どの程度市場が荒れた時、FEDが助けに来るかだ。5%下落か、10%下落か、15%下落なのか。FEDに大きな変更があった時、歴史的に見られるのは、市場がFEDのputを探しにくる。今回のFEDのメンバー変更は、新しい議長を迎えるのよりは、大きな方針転換を伴わないだろうが、それなりに大きなものになるだろう。ランディー・クオルズ(Randy Quarles)がいなくなり、リッチ・クラリダ(Rich Clarida)がいなくなった。ダラスとボストンの総裁も交代。あたらしい理事も任命される。コミュニケーションが課題となる。

パウエル議長は留任(予定)ですが、メンバーの入替もあるし、ブレイナードさんが副議長になるので、例え政策に変更がなくとも、FEDの発するメッセージにはその人達の色が出てくる。時にはそれが誤解を招いて市場が混乱するだろう、って事ですネ。ふんふん。

 

 

個別株

昨日の話題は二つ。パウエル証言を受けて「いつ利上げする?」と、オミクロンってどうなのよ?なので、個別株でオモシロ話題はありませんでした。

その代わりと言っては何ですが、弱気派Morgan Stanley マイク・ウィルソンのコメントで終わりたいと思いマス。無理やり自身の株価見通しの正当性を主張。そして、株が下がって一安心の表情をお楽しみ下さい。:

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ーインフレ、景気減速懸念、コロナ、と問題は山積。しかし、株は上がり続けてきた。今もプルバック(pull back)と言えるほど落ちずに抵抗している。あなたが言っていたように下落するには、何が必要だというのだろう?

・我々の基本的な見方は変わっていない。誰も週間、月間の株価を予想することはできない。しかし、今の市場はリスク・リワードの観点から、良いとは言えない。とくに去年と比べた場合は。買いを勧めている人がいるが、間違っている。今年S&P500は良くやった。我々は、今年品質の良い、大型株へローテーションすると言った。S&P500は世界で最も質の高いインデックスだったという事。Nasdaqもそうだ。それが、S&P500がアウトパフォームした理由。我々が今年3月以降否定的だっRussell 2000は上昇していない。それがストーリーだ。

 好調な企業がある。それらは大企業である傾向がある。一方で、それ程でも無い企業がある。難しい環境にあるからだ。今後12か月、普通の会社は苦労し続ける。そして、金融引締めが起こる。世界の終わりではないが、リスク・リワードは良くない。この環境でも成功する企業の株を選ばなければならない。