塾長です。
昨日(米国1/31)の米株市場は、大幅上昇。
S&P500、4,515(+1.89%)
Nasdaq、14,239(+3.41%)
【米国市況】株が続伸、ハイテク銘柄に買い-ドル下落、利回り上昇 - Bloomberg
債券、為替、コモ:
原油、88.26
10年債、1.7820
ドル円、115.1240
Bitcoin、38,441
経済指標:
1月 シカゴ購買部協会景気指数、65.2(予想61.7)
金融政策:
バーキンの発言はタカなのか、ハトなのか???
米利上げのスピード、経済の進展状況次第-リッチモンド連銀総裁 - Bloomberg
「3月の0.5%利上げは無い」と言う記事。
米経済に急ブレーキかけず、利上げを前に金融当局者が相次ぎ慎重論 - Bloomberg
ウォール街はまだ迷っている。
3回から7回まで、ウォール街の22年米利上げ予想に大きな開き - Bloomberg
一方、英銀は利上げ方向。
短期金融市場、英中銀の年内5回利上げ織り込む-ECB利上げ開始も - Bloomberg
個別株:
Citrixなんていう懐かしい名前がニュースになっていた!
シトリックスをエリオットとビスタが買収、130億ドル-大型LBO - Bloomberg
Citirixは、かつてWindowsをリモートで使えるようにするソフトウェア製品を開発し販売※。1990年代は人気があったのだが、Microsoftが標準でWindowsをリモートログイン可能にしてしまい、名前を聞かなくなったと思っていたら・・・。
※:当時はリモートデスクトップと呼んでいたのが、デスクトップ仮想化と呼ばれ、今ではDaaS、Desktop as as Serviceと、ファンシーな名前がついている。
2000年代は様々な会社を買収して、維持拡大を狙ったが、うまく行かなかったそうです。Wikipedia(Citrix Systems - Wikipedia)に詳細が書かれている。
今後どうなるかというと、Vistaが所有するソフトウェア企業Tibcoと合併するのだそう:Citrix To Be Acquired, Taken Private And Merged With Tibco In $16.5B Deal
Tibcoは昔(DWHが流行った時代)からあるデータ統合・分析ソフトウェアの会社。
直観的には、CitrixとTibcoの組合せで、何か新しいモノが生まれるような感じはしませんネ。単なるリストラかも知れません(2社を統合しバックオフィス経費を削減)。
直近5年の株価。
5年間ほぼ横ばい。一番右側で底を付けたのは、2021/11/29。なぜそこから上昇したのかは、神のみぞ知る(その頃から売却の噂があったのでしょうか)。
PER 40.48、Forward Dividend & Yield 1.48(1.40%)
ハイテク割安株とも言えない感じ。
誰もCitrixなんて覚えていないだろうし、興味ないでしょうネ。と思うと少し寂しい。
今日も最後を締めくくってくれるのは、我らがジェレミー・シーゲル教授。
・私は基本的な問題を抱えている。FEDは、2%インフレの時、長期的には、FFレートは2.5%だと言っている。今、インフレ率は7%だ。来週、別のインフレに関する経済指標が出る(多分、2/10、CPIのこと)。私は7%を超えると予測している。どうやって(FFレート)1%で、7%のインフレを止められるというのか?そのうえ、パウエルが前回の会見で、労働市場はもっとも強いものの一つだと言った。逼迫した労働市場と、インフレ率7%を組合わせて考えれば、市場が考えている以上にFFレートを引上げなければならない。株式市場は、それに対して準備が出来ていない。なので、今後(株式市場は)より難しい時期を迎えるであろう。
そうは言っても、私は株を売っていない。ある程度のキャッシュはある。株価が下がれば、そのキャッシュを投入するつもりだ。割安株の方にポジションを傾ける。割安株の方が、金利上昇に対して耐性がある。私は、長期的に、株式市場に弱気ではない。公正な価格だと思っている。私が言いたいのは、我々は、よりアグレッシブなFederal Reserveへの準備をする必要があるという事だ。
ー今の底で買いを入れるべきだと思うか?
・私だったら、もう少し待つ。5~10%くらい。私は短期で売買しない。長期のバリュエーションを見る。そして、長期的なバリュエーションはreasonableだと思う。誰もパニックになる必要は無い、もしここから5~10%下げたとしても。
FEDは2%インフレでFFレート2.5%が正しいと考えている。インフレ率が7%だというのに、FFレートが1%、1.5%に上昇すると言って怯えているのはオカシイじゃないか。(会見で、CNBCの)スティーブ・リーシュマンがパウエルに聞いた質問が良かったと思う。この不整合が私を心配にさせるのだ。FEDは現実に追い付こうとしている。
とても真っ当な事をおっしゃっています。「高インフレは続くから、FEDはFFレートを1%以上にする。株は5~10%下げるだろう。パニックになるな。株は長期的には上がるから、恐れる必要は無い。」
シーゲル教授なのでS&P500か全米インデックスを買うのかと思ったら、割安株を買う、と言っているのがオモシロイ。
”高インフレが続く”の部分に関しては、意見が分かれているところ。個人的には、財政による経済刺激策もなくなったし、デフレ圧力が優勢になると思っている。なので、昨日、今日の反発で、たくさん買いたくなる。
ウズウズ。
が、未来を言い当てることは誰にもできないので、中庸なリターンを目指し、今日もインデックスをちょびちょび積立てるのでした。