塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【レオン・クーパーマン】最も負けの少ない者が勝つ。

塾長です。

昨日(米国4/5)の米株市場は、右肩下がりに一直線で下落。

 S&P500、4,525(-1.26%)

 Nasdaq、14,204(-2.26%)

【米国市況】株と国債が下落、FRB理事のタカ派的発言を材料視 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、100.81

 10年債、2.5560

 ドル円、123.5620

 Bitcoin、45,856

 

 

経済指標:

米ISM非製造業総合景況指数、3月は上昇-雇用・受注が改善 - Bloomberg

ISM非製造業景況調査委員会のアンソニーニエベス委員長は発表文で、「3月は事業活動が上向いたが、回答企業は引き続き能力の制約や物流面の課題、物価上昇の影響を受けていると指摘した」と説明。一方で「労働力不足はやや和らいだ」としている。

 

米30年住宅ローン固定金利が5%を超えたという報道(詳細割愛);

www.youtube.com

住宅バブルが萎むのは良い事。ただ、資産価値低下→消費者心理低下→消費縮小→景気悪化でもある。

 

 

金融政策:

ハト派のブレイナードさんがタカ派発言。
ブレイナード理事、5月にもバランスシートを急速に縮小開始へ - Bloomberg

「過去の景気サイクルと比べて回復がかなり力強く、かつ速いペースで進んでいることを踏まえれば、バランスシートは過去の回復局面よりもかなり急速なペースで縮小すると想定する。2017-19年と比較して縮小額の上限がかなり大きくなるほか、縮小期間も大幅に短くなる」

 

ジョージさんの発言はタカ派なのかな?どっちとも取れる発言。
ジョージ総裁、バランスシートを絡めて検討する必要-利上げ議論で - Bloomberg

 

デーリーさんもタカ派発言。
FRB、5月にもバランスシート縮小開始する可能性も-SF連銀総裁 - Bloomberg

 

ということで、FRB高官が5月バランスシート縮小開始のコンセンサスを作りに来ている。

市場は荒れるネ。買い場ががやってくる。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】米国とEU、対ロシア追加制裁を6日に発表 - Bloomberg

 

ようやくEUプーチンに圧力をかけてきた。「娘の居場所をバラしちゃうぞ」と脅している。
プーチン大統領の2人の娘、EUが制裁検討-関係者 - Bloomberg

プーチン氏の2人の娘・・・の生活は秘密に包まれ、別の姓を名乗っている。ロシア大統領府がこれまで娘の名前を確認したことはなく、成人になってからの写真を公開したこともない。

明らかにすると拉致されたり、殺されたりするからネ。

 

 

個別株:

今日もマスクさんが主役。
マスク氏は積極的株主に変更、ツイッター株取得の開示書類再提出 - Bloomberg
ツイッター、マスク氏を取締役に-「まさに必要」とCEOも歓迎 - Bloomberg

米証券取引委員会(SEC)に5日届けられた文書によると、任期中および任期終了後90日間は、マスク氏が個人もしくはグループの一員として14.9%を超えるツイッター普通株式保有しないことで合意したという。

「取締役の席をあげるから、Twitterを乗っ取らないでね」という交渉がまとまったみたい。

しかし、彼に遊んでいる時間はあるのだろうか?

 

 

格安航空会社が生き残りのために統合・買収合戦。
JetBlue's all-cash bid for Spirit Airlines complicates Frontier tie-up

SpritとFrontierと合併話を進めていたところに、JetBlueが割って入りSprintに買収提案をした模様。

格安航空会社株を買うつもりはまったくありませんが(儲かるビジネスではないから)、コロナで航空需要縮小→財務体質悪化に加えて、戦争で燃料価格高騰。航空会社は相当苦しいいはず。国際線を運航している大手にも波及するかな?

 

 

最後は、レオン・クーパーマン(Leon Cooperman)のインタビュー。

www.youtube.com

ー前回番組に出演したとき、あなた自身を「フルに突っ込んでいる弱気派」と呼んでいましたが、今はどうですか?

・68%をlongしている。市場をネガティブに見ている。

・米国は歴史上最も無責任な財政・金融政策パッケージによって、将来からカネを借りた。その代償を払わなければならない。

FEDは大きく出遅れた。前回番組に出た時、6~8か月前だっただろうか、「インフレが一時的だとしたら、FEDに頭を下げる」と言った。ビジネス支出の68%を占める労働コストはまったく下がる気配を見せない。センチメントはネガティブだ。聖書のストリーを引用したい。ファラオが夢を見た。友人のジョセフが解釈した。7年の豊作に続き、7年の凶作になると。7年先を予想するつもりはないが、我々は将来からカネを借りた。債務は爆発している。金融政策を間違えた。我々はこれをなんとかしなければならない。

 2017年、国の債務は$20Tだった。2021年、$30Tだ。4年で50%増加。海外の経済ではそれくらいの成長はあるが、その場合は通貨によって債務返済しなければならない。難しい期間にある。

ーあなたは全てを投資に回していると言っていた。今は68%なら、1/3縮減したことになる。なぜでしょう?

・前回「全て投資している」と言った時は、弱気市場の条件を満たしていなかった。インフレが加速的に増加していなかった。FEDも敵対的でなかった。その後、状況が変わった。

 ここで重要な事を指摘したい。歴史的に、インフレは株にとって友好的である。コストと売価が上がり、名目上の売上&利益増になるからだ。インフレが(株にとって)問題になるのは、中央銀行がインフレを抑え込もうとするとき。それが成長率を落とすから。今がまさにその時。

 私は2022年に景気後退入りするとは思っていない。2023年にその可能性がある。景気後退の前に、弱気市場が来る。今、住宅建設会社、銀行などのクレジットに影響される株が悪い。用心深くなる時だ。

 68%投資しているのは、課税対象になってしまうので、全てを引揚げないからだ。テクノロジーの比率が高い。GoogleAmazon、Microsftの持ち分に対して、オプションを売っている(”i have written options against my google, my amazon, my microsoft”)。これらは弱気市場への準備だ。最も負けの少ない者が勝つ(He who loses least wins)。損する準備はできているが、今年は今日まで儲かっている。6%くらい。エネルギーをオーバーウェイトしているから。去年から、今年にかけて、儲かっている。

レオン・クーパーマンの言う事は(裏を読もうとせず)真に受けています。彼は自分の発言で市場を動かそうとしていない、むしろ、自分の見通しが当たるのを楽しんでいる(それで称賛されるのを喜んでいる)ように見えるから。

彼の発言をまとめると・・・

  • 無責任な財政・金融政策によって、インフレを起こしてしまった。その代償を払わなければならない。
  • 金融引締めにより成長率が落ちる、2023年景気後退入りする。
  • その前(≒今)弱気市場が来ている。その証拠に、景気に敏感な住宅建設・銀行株が売られている。
  • 株が下がると予想しているが、売ると税金を取られるので、1/3しか処分していない。GoogleAmazonMicrosoftを多く持っている。ヘッジのために、それらのoptionを売っている。
  • 最も負けの少ない者が勝つ。

でした。

1、2月の売りからずいぶんと回復したので、そろそろ買いを控えようと思いマス。円安もあるし。

 

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