塾長です。
昨日(米国4/6)の米株市場は、続落。
S&P500、4,481(-0.97%)
Nasdaq、13,888(-2.22%)
【米国市況】株続落、米金融当局のタカ派的姿勢で-原油大幅続落 - Bloomberg
全面安だったのではなく、勝ち負けが分かれました。
勝ち組は公益、ヘルスケア、REITs。
負け組は一般消費財、テクノロジー、通信。
成長・景気敏感からディフェンシブへの流れ。FOMC議事要旨のヘッドラインに踊らされただけ、という印象。
原油、97.39
10年債、2.6090
ドル円、123.8480
Bitcoin、43,474
ビットコインが1カ月ぶり大幅下落、米利上げ観測でリスク回避強まる - Bloomberg
Morgage Bankers Associationによると住宅クローン申請数が前年同月比41%減ったらしい(詳細割愛)。
FOMC議事要旨が公開されましたが、これまでのFED高官発言と整合性が取れているようです(サプライズなし)。
FOMC、月額最大950億ドルの保有資産縮小を示唆-議事要旨 - Bloomberg
5月FOMCで0.5%利上げ、テーパリング開始が濃厚。
何か新しい気付きはないかと日々報道を漁る身としては、FED高官が明確なシグナルを出してしまうのは面白くないけれど、市場には良いことネ。
ハーカーさん、バーキンさんの発言。ニュース性なし。
FRBは政策引き締め継続へ、必要なら利上げ加速もと地区連銀総裁 - Bloomberg
昨日のニュースですが、共和党・民主党が共同で$10Bのコロナ対策案をまとめたらしい。
内訳は、コロナ治療費$5B、ワクチン開発費$750M、ワクチン・テストキット購入費$4.25B。
但し、一部の共和党員が、トランプ時代に導入した国境でのコロナ対策(注:トランプがコロナを理由に国境手前で移民流入を阻止した措置)を排除しないよう求めている(ので、決着はまだ先かも)。
Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】バイデン氏、「重大な戦争犯罪」とロシアを非難 - Bloomberg
EUに続き、米国もプーチンの子供を制裁対象へ
米国、ロシアに追加制裁-プーチン氏の娘らや最大手行が対象 - Bloomberg
さらに対象が広がるかに注目。
米国がインドに対して、ロシア協力のレッドラインを引いている。
バイデン政権、インドに警告-ロシアと協力なら深刻な結果招く - Bloomberg
インドは「だったら、そのインセンティブをくれ」と言いたい所かも知れない(言ったかも知れない)。
昨日は大きなニュースが無かったので、細かいモノを拾って行きましょう。
●バイデンさんが労働者イベントで「労働組合に入る・入らないは、労働者のみが決めるべきこと(注:”会社は介入するな”)」「Amazonよ、お前の事だ、気を付けろ("by the way, Amazon here we come, watch watch"の意訳)」と演説し、拍手喝さいを受けたそうです;
Biden takes aim at Amazon as he touts unions | Reuters
労働者の権利保護(目的)のために、組合という仕組み(手段)を取るべきか?という問題。アメリカ人のお手並み拝見。
裏を読むと、バイデンさん(民主党)が「Amazon、もっと献金しろ」と言っているのかも知れない。
●SECが「Amazonは(Amazon上で売っている)他社ブランドの販売データを使って自社ブランドの販売促進をしているのでは?」疑惑に対して調査に乗り出した模様;
SEC probes Amazon's handling of employees' use of sellers' data for private labels - WSJ | Reuters
これはFTCの管轄では?なぜSEC?SEC Chairman ゲリー・ゲンスラー(Gary Gensler)は財務長官になる野心があるらしい、との噂もありました。政治的な臭い(上のニュースとも関連する)。
Amazon株価を5年チャートでチェック;
コロナの追い風で上昇したあと、ヨコヨコの展開。むしろ、下がっていないのは素晴らしいと言いたい。
●Discoveryが(AT&Tの一部門である)WarnerMediaを継承すると決まった時、多数のWarnerMedia幹部が退職していた、との報道;
Nine senior WarnerMedia executives quit on eve of Discovery takeover
彼らはAT&TがWarnerを買った後に連れてきた人達なので、「まぁ、そうだよね」というお話。Discoveryは新経営陣を来週にも発表する、らしい。
AT&Tの株価、5年チャートはこちら;
言葉を失いマス。
一昨日から取引されているWarner Bros. Discovery, Incはというと・・・、
こちらも散々。
●Disneyがフロリダ州にaffordable housing(低所得者向け住宅)建設計画を発表;
Disney World Has a Surprising New Project - TheStreet
背景として、Disneyがフロリダ州のいわゆる”Don't say gay law”に反対を表明した事に対し(Disney Says It Hopes Florida Anti-LGBTQ Law Is ‘Struck Down’ - The New York Times)、「Disneyは中国共産主義に深入りし過ぎた。彼らにモラルをどうこう言う資格は無い」とデサントス州知事に批判されていた(Disney faces backlash over LGBTQ controversy: ‘It’s just pure nonsense’ | Walt Disney Company | The Guardian)。多分、Disneyはこれで手打ちにしたいのかな?(「州に貢献しますから、許してね」と。さらに裏では、建設会社と政治家がつながっていて・・・的な)
●ぱっとしないニュースばかり。明るいニュースがどこかに無いか・・・。
Disneyと言えば、今年2月、カリフォルニア州パームスプリング(の近く)にStoryliving by Disneyという街の開発を表明していました(以前書いたかな???);
Storyliving(物語に生きる)というだけあって、街全体がディズニーランド的雰囲気を持っているみたい。値段は不明。とても高そう。1億円?2億円?もっと?お金持ちになったら、こんなところに住みたい・・・、かな?
Disneyは住宅建設/街開発に乗り出さないのだろうか?ライセンス方式で、世界各国の金持ち向けgated communityを作れば、儲かるような気がしますヨ。
日本では、三井不動産のシニア向け(高級?)住宅「パークウェルステイト」が人気らしいし。カネを持っている人は持っている。
ということで、最後はDisney株価を5年チャートでチェック。
コロナ暴落の前を下回る水準・・・。今日は最後まで暗いニュースでした。