塾長です。
昨日(米国5/2)の米株市場は大きくスイングして最後はプラスフィニッシュ。
S&P500、4,155(+0.57%)
Nasdaq、12,536(+1.63%)
【米国市況】株反発、押し目買い入る-10年債利回りは一時3%突破 - Bloomberg
セクター別では勝敗が分かれた。
ディフェンシブが売られた。REITsに至っては-2.6%。まぁ、1日だけの値動きを見ても仕方がないですが。
原油、105.24
10年債、2.9960
ドル円、130.1850
Bitcoin、38,627
米ISM製造業総合景況指数が予想外に低下、2020年以来の低水準 - Bloomberg
ISM製造業総合景況指数は55.4
FOMCは5/3、4。
なし。
Bloombergによるウクライナ情勢まとめ;
【ウクライナ】ロ軍完全撤退まで制裁と独外相-EU、ガス巡り協議へ - Bloomberg
特に面白いニュースは転がっていない。
バフェットさん、マンガーさんが株主からの様々な質問に答えるBerkshireの年次総会もイマイチだったかな;
質疑の中でメディアで取り上げられたのは「久しぶりにポートフォリオを拡大させた」「Chevron、Apple、Activisionを買った」「Bitcoinは無価値」「株式市場は賭博場」・・・。
株がダウントレンドに入っていた1-3月期に株を買っていたのは心強い。最近のBerkshireは比較的短期の売買もするので、昔ほど信頼感は無いけれど。
結果的に、個人的に一番の注目ポイントとなったのは、ESG情報公開対応。
バフェットさんは「Berkshireは様々な企業の集合体なので、Berkshire全体としては一つのESGレポートを出すのは意味がないし、無駄」と主張していた。
それに対して今年は巨大年金基金CalPERS(カリフォルニア州年金基金)が「バフェットはCEOを降りるべき。ESG情報開示を強化せよ」と迫っていた;
CalPERS to vote to replace Buffett as Berkshire chairman | Reuters
動画開始後5時間24分辺りに、ESG情報開示を求める株主提案があり、バフェットさんが回答。その中に州の年金基金・・・というより州に対してチクりとやり返す部分があって、オモシロイ。こんな感じ;
その株主提案は複数の州の年基金基金が集まった提案だね。州の年金基金は、州民を代表している。提案は未来の年金受給者を代表しているようだ。しかし、住民は自由に引っ越す。住民が引越して少なくなった州は、下り坂の製鉄所みたいなものだ。税収は下がっても、年金は払わなければならない。将来の納税者を代表するのは問題ないが、本当に誰を代表しているのか考えるべきだ。
住民が他州へ引っ越しているという州は、もちろん、カリフォルニア州。左寄りの政策を進めるのは良いけれど、それは全体の意見ではないですよね?と言い返している。
さらに、バフェットが破綻しそうなソロモンブラザースに出資して、危機対応をしていた時、CalPERSが突然カネを貸すのを止めて、事態をより難しくさせた、と逸話(恨み節)を披露。
結局、この株主提案は否決されましたが、今後、歴史的経営者・投資家であるバフェットさんが引退したあとはどうなることやら。
この後、性差別・人種差別などが無いか確認するための情報開示せよ、という株主提案もあり、否決。
ESG推進派が圧力を強めてきている印象を残した年次総会でした。
TCFD、ISSBとか、誰が推進しているの?という話でもあります。