塾長です。
ARK キャシー・ウッド(Cathie Wood)が毎月恒例のYoutubeレポート(webinar)『In The Know』を出していたので、記録しておきましょう。
その前にARKの基幹ETF ARKKの成績を確認すると、年初来53%ダウン。最近のハイテク株暴落でコロナ前の高値(58.69)を下回って推移。5年チャートで見るとこんな感じ;
それを踏まえて、気になったポイントだけ書き出すとこんな感じ;
非常に厳しい時期にあるが、我々への資金流入は年初来プラスである。ありがとう。
我々のファンドは真に破壊的イノベーションを成す会社に投資している。多くは指数に組み入れられていない。5年後を見据えて投資している。
我々はこれほどサプライチェーンの問題が長引くとは思っていなかった。ロシアのウクライナ侵攻も予期していなかった。問題は多くなっている。イノベーションが問題を解決する。労働者不足はroboticsが解決する。エネルギー価格高騰はEVが解決する。食料品不足は遺伝子操作が解決する。
ARKのETFは、2000年テックバブル時のNasdaqと同じ道を辿ると予想され、取引されている。実際そのような値動きになっている。しかし、当時のNasdaqとARKが投資している会社は違う。まず当時Nasdaqに上場していた会社を調査しようとしたが、情報開示がなされておらず上場していた全会社を知る事ができなかった。そこでNasdaq100と我々が投資している会社を比べてみたいと思う。当時Nasdaq100企業の売上成長は1999年・2000年にピークを付け、2003年までにマイナスに転じた。我々が投資する会社は、市場予想において今後2年間で25~30%増加すると見込まれている。これは我々の予想ではなく、市場のアナリストのコンセンサスである。テックバブル後のマイナス成長とは程遠いのである。そして、粗利率は、今後2年間で50%中盤から50%後半に上昇するとのコンセンサスになっている。我々の予想は60%台後半であるのだが。これもテックバブル時との違い。我々の会社が利益を出していないと批判する人が多いが、粗利を伸ばしつつ、セールス・マーケティング・R&Dに投資をしているのだ。
このレポートをファンドのweb siteに、2週間以内に、あげておくので、参照して欲しい。
ということで、ARKが投資している会社とテックバブル(ドットコムバブル)時の違いを、売上成長と粗利について比較し、どちらも伸びている、粗利率が高いのに利益が出ていないのは将来の大きな成功に向けて投資しているからだ(なので、我々に資産運用を任せて大丈夫です)と言っている。
ドットコムバブルでは、その名前が示すように社名の後ろに「.com」と付けておけば投資資金がもらえた時代。まさしくバブル。今で言う所のSPACバブルと同じ。「当時のNasdaq100とARK投資先は違う」という見解には基本的に同意します。
「(破壊的)イノベーションが問題を解決する」にも同意。
それでも自分からARKが投資するような会社の株は買いに行きません。Teslaのように指数に入ってから、間接的に買うので十分。ゆっくり金持ちになるつもり。