塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【エド・ヤーディーニ】株式市場に筋肉増強剤が入っているが、熱狂には根拠がある。

塾長です。

昨日(米国2/7)の米株は続伸。S&P500が5,000を付けるまで残り5ポイント。

 S&P500、4,995(+0.82%)

 Nasdaq、15,756(+0.95%)

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、73.98

 10年債、4.1100

 ドル円、148.0050

 Bitcoin、44,227

 

 

経済指標:

 12月 貿易収支、-622.0億ドル(予想-623.0億ドル)

 

 

金融政策:

■クーグラー(新人)、コリンズ、カシュカリ、バーキン

クーグラー理事、米利下げ「ある時点で」適切にも-急ぐ必要ないと示唆 - Bloomberg

ボストン連銀総裁、利下げは「年内」の可能性高い-さらに証拠必要 - Bloomberg

カシュカリ総裁、今年2-3回の利下げが適切-追加の物価データ必要 - Bloomberg

リッチモンド連銀総裁、FRBの辛抱強いアプローチを「強く支持」 - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

Uber、Disney、Paypal、ARCCなどが決算;

ウーバー、グロスブッキングが予想上回る-配車や宅配サービスが好調 - Bloomberg

Disney Earnings Top Views on Cost Cuts, Parks; Shares Climb
ディズニー、エピック株15億ドル相当取得へ-利益見通し予想上回る - Bloomberg

時間外+6.54%、105.62ドル。

PayPal sees flat profit in 'transition year,' shares fall

時間外-7.83%、58.29ドル。

Ares Capital (ARCC) Beats Q4 Earnings and Revenue Estimates

 

 

■〆は強気派エド・ヤーディーニ;

www.youtube.com

ーS&P500が終値で5,000をつけそうです。あなたのお考えは?

・また良い日になったね。私の”熱狂の2020年代”シナリオにステロイドが入ったようだ。去年、S&P500は私の予想である4,600を7月に達成した。今年末の予想は5,400であるが、既に5,000だ。驚異的である。

 

ーしかし、1920年代の終わりは良くなかった。しかし、多幸感(euphoriaユーフォリア)が蔓延している、少数の株の値上がりが永遠に続くと考えているようだ、と警戒する人もいる。

・私は(直前にコメントしていた)エリンとジョシュに同意する。生産性向上が素晴らしいと付け加えたい。10年間、生産性向上のブームがくると予想している。それは昨年に始まった。過去3四半期、予想を大きく超える生産性向上が見られた。去年は2.7%上昇した。妖精の粉がかかったようだ。生産性向上が経済成長を促進する。インフレ率を下げる。利益マージンを伸ばす。

 

ーあなたユーフォリアという言葉を使っていませんでしたか?

・熱狂(exuberance)と言った。問題は根拠がある(rational)のか、無いのか、だ。20年代に代わるシナリオとして提示したのは1990年代。根拠なき熱狂があった。テックに[株高が]集中しているという意味で似ている部分はある。しかし、90年代後半のテックの多くが利益を出していなかったことを思い出して欲しい。また、売上が偽装されていた。特にtelecommunicationの分野で(注:ワールドコムの事を言っている)。今の利益は本物だ。企業はよくやっている。債務に依存していない。株主に還元している。

 

ユーフォリアではないというサインは多くある。少なくとも今のところは。例えば、米国人は昨年$1TをMMFに入れた。まだそれは[株式などの投資へ]出てきていない。昨年のIPOは4社だった。今年はまだ1つもIPOしていない。これもユーフォリアではない証拠だ。1990年代は利益どころか売上も上がっていなかった。それら2つが、ユーフォリアでない証拠として思いつく。当時と今とでは状況が違う。

・私は今のところ根拠のある熱狂(rational exuberance)だと思う。経済のパフォーマンスで説明できる。ところで、我々(米国)は世界で際立っている。中国はリセッション、欧州はリセッション、世界は良くないようだ。一方我々はとても良い。インフレはリセション無しに下落した。なぜなら中国がリセッションになったからだ。全体として、米国は世界の動向から恩恵を受けているということだ。地政学的には酷いが、石油価格は影響を受けていない。戦争が悪化して石油価格が突然上昇すれば、1970年代の再来か?と心配になるが。

 

ー良すぎるということはありませんか?景気が良いと、株式市場が望んでいる利下げを妨げる。労働市場も強く、GDPがショックを受けるほど強い。

・失業率が4%以下であるのに何の問題も感じない。以前FED高官はインフレ率を下げるために4%以上を望むと言っていたが、失業率上昇無しにインフレ率は下がっている。生産性が再び上昇しているからだ。私はFEDの利下げが5、6,7回もあると考えているグループに入っていない。私はリセッション入りを予想するグループにも入っていない。ディスインフレのグループにいる。私は金利が正常化すると思っている。あるべきところにある。利上げは必要ない。経済は好調だ。

以前と言っていることに変化なし;

・この株高はまるで株式市場にステロイド(筋肉増強剤)が入ったかのようだ。

・経済は『熱狂の20年代』にある。それを実現させるのが生産性向上。中国のリセッションも助けになった(←石油価格が低く安定、輸入物価の低下)。

FEDの利下げによらず、インフレ率は下がり、企業業績が向上し、株価は上がる(年末5,400)。

・ドットコムバブルに沸いた1990年代もしくは物価高騰の1970年代の再来になる可能性もあるが、その兆候は(いまのところ)見られない。

だ、そうです。

 

 

少し脱線&蛇足。米国(少なくともブーマー、GenX世代)はマッチョ好きなので、すぐに○○ on steroidsという表現を使いたがる。

先日も(一昨日だったかな?)、カイル・バスが現在の(落ち込んでいる)中国経済を評して「米国の金融危機ステロイドを打ちこんだようなもの」と言っていた;

www.cnbc.com

 エバーグランデとカントリーガーデンを合わせて$500Bの債務。・・・中国の成長の大半が不動産によるもの。その不動産が崩壊している。金融危機に筋肉増強剤を打ったようなものだ。当時の米国とくらべて、3.5倍のレバがかかっている。

 中国経済の基本構造が壊れている。中国では個人資産のの70%が不動産。不動産価格は25%・・・、それは誰も正確に知らないのだが、35%、45%も下げている。銀行の30%、40%が不動産へのexposureだ。

 :

 金融危機で米国は$800Bを失った。それに比べて、中国は不動産会社2社で$500B。銀行は入っていない。中国地方債市場の規模は$13Tである。中国の地方政府は不動産会社に土地(の使用権)を売る事で債務を返済している。それも行われなくなるだろう。中国の地方政府がデフォルトしていく。

 中国は20枚の皿回しをやっていて、20枚が同時に砕けているということだ。

カイル・バスは反中国派なので、話半分・・・、1/4くらいで聞いておきましょう。

中国がバブル化した不動産市場をどのように着陸させるのか、興味深い。日本という先例があるものの、果たして軟着陸させられるでしょうか?

(軟着陸できたらできたで、世界中に「ああ、こうやってバブル退治すればいいのか。ではさっそく我が国でもバブルを起こしてしまえ」という輩(政治家)が出てきそうでコワイ)

 

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