塾長です。
昨日(米国6/16)の米株市場は、オハギャー。まさかの大幅下落。
S&P500、3,666(-3.25%)
Nasdaq、10,646(-4.08%)
【米国市況】株が急反落、リセッション懸念が再燃-ドルは132円前半 - Bloomberg
新しい出来事で売られたのではない様子。スイスのサプライズ利上げが影響しているという話もあるが、良く分からない。
原油、116.88
10年債、3.3070
ドル円、132.5720
Bitcoin、20,295
5月 住宅着工件数、154.9万件(予想170.2万件)
同[前月比]、-14.4万件(-0.9万件)
5月 住宅建築許可件数、169.5万件(177.0万件)
同[前月比]、-7.0万件(-1.9万件)
米住宅着工件数、5月は予想以上の減少-約1年ぶり低水準 - Bloomberg
着工件数の減少率は2020年4月以降で最大。・・・ただ、建設許可のペースは着工を上回っており、短期的に住宅建設が持ちこたえる可能性はある。
建築戸数減少は住宅価格低下の前触れ?需要の弱さ(の見込み)を表しているので、住宅関連株にはネガティブ。物価上昇を気にかけている人にとっては、コロナバブルで上昇した価格が剥がれてくれないといけないが・・・。
在庫を抱えた不動産会社が、強気の値付けを見直してくる可能性はある。
コロナ中に投機的に買った企業(ヘッジファンド)も売ってくるかも知れない。利益確定させなければいけないので。
長期的に考えられるであろう個人オーナーは、低い固定金利で借り入れしているので、手放す理由は無い。
米新規失業保険申請、小幅に減少-労働市場のタイトな状況続く - Bloomberg
FRBは来年に損失計上へ、利上げに伴い-ダドリー前NY連銀総裁 - Bloomberg
ダドリーさんが言っているのは・・・
- FRBは来年に損失を出す方向にある
- 銀行がFRBに預ける準備預金に対して支払う利子が、米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の大規模な保有資産で稼ぐ利子を上回るため
- 政策当局者らにMBSの売却を思いとどまらせるだろう
え?FRBってそうやって運営されているの?と今更ながら思ふ。赤字になったら、議会にカネの無心に行かなければいけないらしい(ウソかも知れないので、信じないで)。
なし。
欧州天然ガス価格が急伸、一時24%高-ロシア産ガス供給が減少 - Bloomberg
伊ENIや仏エンジー、独ウニパーなど複数企業が供給減を報告
ガスプロムは技術的要因と説明、削減は意図的ではないとロシア政府
DW(ドイツ公共放送)は2日前にこのように伝えてました;
- ガスプロムの公式発表では「ドイツ向けガスの供給を減らす。その理由は、ドイツの会社であるシーメンス製コンプレッサー修理のためである。」
- 夏になるのでエネルギー需要は減少するため、短期的には問題にならないが、冬に向けて貯蔵できなくなる可能性があり、数か月先には問題になる。
ということで、ロシアはドイツ(経済)を殺しに来たのではなく「君たち、分かってるよね?」と優しくメッセージを送っている様子。
以前からジェフリー・ガンドラックが勧めていた欧州株を、レイ・ダリオ率いるブリッジウォーターがショートしているらしい;
ブリッジウォーター、欧州株の空売りポジションが57億ドル規模に拡大 - Bloomberg
欧州市場は細分化していて良く分からないので、手を出しません。大物投資家が違ったポジションを取っているのは、見ていてオモシロイ。
一応、ユーロストックス50の株価(ユーロ建て)、5年チャートを貼っておきます;
コロナ暴落前の値段を割っているのは確認できますネ。
今日も個別株のオモシロニュースは無し。CNBCやYahoo Financeは「株はどこまで下がる?」といった猿ダーツな話が多い。
ほ~んの少しだけ興味をひかれたのは、こちら。西海岸の港湾労働者組合と運営者で賃上げ交渉;
- 予想に違わず労働者側が優位な状況で、大幅な賃上げを獲得するだろう。
- 賃金の他に”自動化”が議題に上がっている(自動化が具体的に何を示すのかには触れていない)
ここから分かるのは以下2点;
- (少なくとも一部では)賃金上昇スパイラルは起きている、悪いインフレは続きそう。そうなればFEDは利上げ継続せざるを得ない。株には逆風。
- 「米国は進歩的」というイメージがあってついつい忘れがちになるが、相変わらず一部の業界では組合が強い。そういった業界では、生産性向上が進まない。前向きな言い方に直すと、改善余地がある。
イーロン・マスクが「フロリダ州知事デサンティス(共和党)を大統領に」と言ったとか、言わなかったとか;Tesla's Musk says he's leaning towards DeSantis for president | Reuters
次期大統領選(2024年)、トランプも意欲を見せているが、もう歳も歳。バイデンの低支持率からすると、次の大統領、共和党側から出る可能性はそれなりに有る。今、株が投げ売り状態で買い時なので、それに向けて仕込んでおくことも考えなければ。
それにしても、円安・・・。