ペロシ下院議長は撃墜されなかったが株安。ロン・ポールのFED不要論。

塾長です。

昨日（米国8/2）、「台湾に向かうペロシ下院議長の飛行機が中国に撃ち落されなかったら株は上がる」と（半分冗談で）言われていましたが、上りませんでした。残念。

　S&P500、4,091（-0.67%）

　Nasdaq、12,348（-0.16%）

【米国市況】国債急落、利上げ継続見通しで株続落－ドル133円台前半 - Bloomberg

債券・為替・コモ：

　原油、93.96

　10年債、2.7410

　ドル円、133.3390

　Bitcoin、23,067

経済指標：

JOLTS。求人は減っているが、労働市場はまだタイト；
U.S. job openings fall to nine-month low; labor market holds tight | Reuters

金融政策：

エバンスさん、デーリーさんの発言；
シカゴ連銀総裁、９月の利上げは50ｂｐでも75ｂｐでも「妥当」 - Bloomberg
ＳＦ連銀総裁、職務完了の状況から「ほど遠い」－高インフレ率抑制で - Bloomberg

「われわれの仕事の一部は将来に想定される金利の行き先を人々に伝えることで、金融市場はそれを織り込む」とデーリー氏は指摘。「人々は将来におけるわれわれの行動を期待し、その期待に基づいて反応している。その全てを巻き戻し、職務は完了したというのは時期尚早だろう」

まったくその通り。

FEDはフォワードガイダンスや、このようなインタビュー等で景気の現状と先行きを語り、次の金融政策を臭わせ、市場を細かく操作しようとしていた。

しかし、７月FOMCにてFEDはガイダンスを出さず、data dependentでmeeting by meetingに金利を決めて行くとしてしまったので、彼らの言葉に価値がなくなってしまった。CPI、PPI、PCE、雇用統計、5year-5year、ミシガン大学サーベイ・・・全てのデータは入手可能なのだから。

ガンドラックは「FEDは２年物国債金利を追っているだけだ」と繰り返し述べている。それが実質的に現実化。

ちなみに、世の中には「中央銀行など不要」と主張する人達もいて、もう誰も覚えていないであろうロン・ポール（Ron Paul、共和党）が代表的。「FEDが景気をコントロールできると思うのは思い上がり。それは計画経済であり、社会主義。金利は市場にゆだねるべき」との主張。こちら２年前のインタビュー；

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