塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

Disneyがようやくリストラ着手。強気派トム・リー、弱気派マイク・ウィルソンが年末までの株高を予想。

塾長です。

昨日(米国11/11)の米株市場は続伸。中国ゼロコロナ政策見直し報道が後押しした模様。

 S&P500、3,992(+0.92%)

 Nasdaq、11,323(+1.88%)

【米国市況】円が138円台に急伸-株は続伸、週間で6月以来の大幅高 - Bloomberg

中国がコロナ規制緩和、隔離期間短縮-本土・香港株急伸 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、88.86

 10年債、3.8130

 ドル円、138.7550

 Bitcoin、16,878

 

 

経済指標:

 ミシガン大学消費者信頼感指数、54.7(予想59.5)

ミシガン大消費者調査、インフレ期待上昇-マインド指数は低下 - Bloomberg

・5-10年先のインフレ期待は3%
 ・5カ月ぶりの高水準
 ・前月は2.9%
・1年先のインフレ期待は5.1%
 ・前月は5%

 

 

金融政策:

コリンズさんの発言。利上げ幅縮小を示唆(既定路線);
ボストン連銀総裁、過剰引き締め「リスク高まった」-大幅利上げで - Bloomberg

「これまでの利上げに伴い、引き締め過剰となるリスクは高まったと考えている」

 

 

財政政策:

テキサス州連邦判事が「(学資ローン免除プログラムは)立法権違憲的使用だ」との判断を下したため、Education Department(教育省)は同プログラムへの申請を停止;
Student Loan Forgiveness Blocked Again: What to Know | Time

The Education Department has stopped accepting new applications for student-debt forgiveness, after a federal judge in Texas blocked the plan, ruling that the program was an “an unconstitutional exercise of Congress’s legislative power.”

Twitterでは「バイデン/民主党中間選挙対策で行った政策なので、中間選挙が終了したいま、撤回されてもおかしくない」的な書き込みがあった。

 

 

地政学

まだ中間選挙の結果は確定していないみたいネ;

2022 mid-term election 2022/11/11 - ABC News

 

 

個別株:

FTXの件、一軒の火事から、町全体を巻き込む大火災に発展している;
【FTX】米破産法適用申請、共同創業者がCEO辞任-仮想通貨急落 - Bloomberg

「FTXに出資していたSequoiaが、実はFTXからの出資を受け入れていた(SequoiaはFTXに出資していたカネの一部を還流させていた)」なんて報道もある(真偽はまったく不明);

Skybridge Capital アンソニー・スカラムーチもFTXに出資していたようで、CNBCに出演していた;

www.youtube.com

「火曜日(11/8)、FTXの財政的な問題を助けるつもりで(FTX本社がある)バハマに行った。リーガルチーム、コンプライアンスチームと話をしたら、財政的救済以上のものが必要だと分かり、その日午後バハマを離れた。これを詐欺(fraud)とは呼びたくない。なぜならそれは法律用語だから。サム・バンクマンフリードには、規制当局に対して、何が起きたのか正確に話して欲しい」と超悲しげな顔で語っている。

 

 

昨日は軍需産業株がメチャクチャ売られた。

Northrop Gramman -7.32%

Lockheed Martin -5.48%

General Dynamics -4.08%

Raytheon -4.28%

Huntington Ingalls -679%

ウクライナがヘルソンを奪還したからなのか?;
ウクライナ軍、南部ヘルソン市奪還=国防省情報総局 | ロイター
ロシア、ヘルソン撤退完了を発表 ドニエプル川の橋爆破か | ロイター

アメリカとロシアが和平交渉に入る」なんて噂もあるが、主要メディアは伝えていない

 

 

CNBCがDisneyのリストラに関する内部文書(CEOから幹部に送られたメモ)を入手し、全文を引用して伝えている;
Disney plans targeted hiring freeze and job cuts, according to a memo from CEO Bob Chapek

 

メモにビックリするような内容は無し。「超重要な小規模のhiring以外は認めない」「これから人員削減を行う」「CEO、CFO、General Counsel(相談役?弁護士?)によって構成されるコスト削減チーム(a cost structure taskforce)を作る」などなど(上記記事には全文が掲載されているので、興味のある方はどうぞ)。

株式市場は好感し、株価は+5.03%、$95.01。期待外れの決算発表を出す前(11/8)には約100ドルだったので、マダマダ。

そして、昨日Metaに対して書いたように、Disneyも「行動が遅いぞ!」と言いたい。

 

 

テック株強気派ジーン・マンスターがMetaを推していた;

www.youtube.com

要約するとこんな感じ;

1.今の株高のあと、下落する時期が来るだろう。Metaは大手テック企業の中で最も低い成長率を計画し、最も低いPERで取引されているため、その時(株式市場全体が下げるような事態が起きても)最も下落幅が小さいだろう。

2.将来スマホを超える電子デバイスが出てくるか?我々は出てくると思うし、それはメタバース的な何かだと思う。Appleを含む他者も参入している。

#1は短期的な話なので、どうでも良いとして、#2はどうですかねぇ???

個人的には、ゴーグル型メタバースは、それがメガネ程度に小型・軽量化するまで、一般化しないと思っています。

その前に、ゲームコンソール、PC上の仮想空間ブームが来るでしょう。Switch「集まれ動物の森」があるので、そのブームは始まっているとも言えるが、大人にまで浸透するのは時間がかかりそう。

さらにそこから、Metaがメタバースの勝者(=メタバースでカネ儲けをする会社)になれるのか?と言うと・・・。

 

以下、全訳;

ーあなたが出したメモには、Metaが好き、と書いてある。書き間違いですか?

・そう、Metaが好きだ。このラリーは警戒すべきレベルに近づいている。危険を避けるためには、下方向のリスクが少ない所を選ぶ。それがMetaとAppleだ。

 市場は何も変わっていない。インフレ率は高いまま。8%から5%に下がるのは簡単かも知れないが、5%から3%に下げるのは難しい。パウエルは3%以下にコミットしている。この二つを考え合わせ「2023年にリセッションが来るか?」と考えるべき。我々は来ると思う。政治的に、パウエルは「リセッションにコミットしている」とは言えないが、彼はそうしている。

 そして8つのlarge cap techsを見ると、どこも成長率を引き上げている。5~10%の売り上げ増を計画している。その中でMetaが最も成長率が低く、最もPE倍率が低い。

 このrelief rallyの後、pull backが来たとして、Metaがdefensive銘柄の一つだと信じている。

ーしかし、メタバースが成功するのはずいぶんと先のことではないでしょうか?

・いまから6、12、24か月はハイプの時期。しかし、大きなピクチャーで「モバイルを超えるcomputing platformはあるか?」と問うてみる。答えが「No」であれば、メタバースに未来は無い。答えが「Yes」であれば、それはメタバースのような何かだと思う。AppleGoogleSamsungも投資している。9か月くらい先にはAppleVRヘッドセットを発表する。

 

 

 

締めは強気派トム・リーと、弱気派マイク・ウィルソン;

www.youtube.com

ーあなたは昨日出たCPIをgame changerと評しました。なぜですか?

・市場は初めてインフレを駆動してきたものが良くなるのを目にした。shelter、durable good、medicalなど。それは連続するものだ。我々は数か月0.2、0.3%の下落が続き、インフレ率3.5%(←コアCPIの事かな?)になると予想する。

ーしかし、CPIが下がったのは一度きり。

・そうだが、これは繰り返す(it's repeatabel)と思う。mediacl insuranceは12か月毎に1回しか見直されない。今後12か月、約2%から4ずつ減っていくということだ。Shelterは0.8から0.6に減った。今の市場価格に向っている。これはrepeatabelである。

ー株のラリーはどれくらい、いつまで続くだろう?

・6月のラリーは取引日25日間で20%上昇した。今回はそれより強い。

ー20%より強い?

・底からだよ。少なくとも、3,500から20%以上。4,400以上になるかも。利上げは急激なものから、より予想できるものになるだろう。市場が扱えるものになる。もしかしたら12月が最後の利上げになるかも知れない。

ー12月が最後の利上げって、本気で言っている?CPI後、彼らのレトリックは未だタカ派的だ。

・そうだ。しかし、パウエルは先のインフレ率を見ると言った。forward inflationが3.5%であるとき、政策金利44.75というのはとても引締め的(tight)だ。既に多くleading indicatorsが低くなっている。FEDがhard dataから離れ、労働市場が沈静化するのを見れば。トラック輸送業は29州で最も一般的な職であり、トラック業界は多くの人を切っている。労働市場がソフトになれば、インフレの加速は終了したと言って良いだろう。

ージェレミー・シーゲル教授は「inflation is basicall over」と言っていた。しかし、CPI 7.7でそれを言うのは難しい。

・株式市場が82年に底を付けた時、インフレ率は7.5%くらいだった。その後3%に向った。ボルカーがインフレとの闘いを終えたのは10週間後だった。

FAANGを勧めていたが、brokenと呼んで良いくらいだ。

・そうだね。あれば酷い判断だった。まだFAANGは継続的(secular)に成長すると思うが、今年はエネルギーや工業の方が良かった。あなたが言うように、市場はFAANGに疑いの目を向けた。しかし、それでも私は人々のポートフォリオFAANGが組み込まれた方が良いと思う。それらは今日の問題ではなく、将来の問題を解決するからだ。

ー12月、FEDはどうするか?

先物市場が正しいと思う。0.5%の利上げだろう。0.5と0.75のどちらかではなく、0.25と0.5のどちらかだと思っている。

 

 

こちらマイク・ウィルソン;

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時間が無いので結論部分だけ書くと・・・;

「まだ株のラリーは続く。(年末の)ターゲットはS&P500 4,000~4,150。もし200日移動平均を超えれば、アニマルスピリットが起動し、パッシブなカネが流れ込む。市場はオーバーシュートするものだ。4,200、4,300になる可能性もある。市場のボラは高い。未だ弱気市場だ。普通の人がトレードすれば、身を引き裂かれるかも知れない」

 

超強気派と超弱気派がともに年末までの株高を予想しているのか~。

次の大イベントは、雇用統計、11月CPIかな?それまでは株高っぽいですナ。

 

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