塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【マルコ・コラノヴィック】来年前半は弱気だが、FEDがpivotするので後半強気【流動性中毒】

塾長です。

昨日(米国12/9)の米株市場は終盤急落。10年債利回りは上昇しており、株&債券同時安。

 S&P500、3,934(-0.73%)

 Nasdaq、11,004(-0.70%)

【米国市況】株は反落、PPIが予想上回り-終盤に売りが膨らむ - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、71.59

 10年債、3.5670

 ドル円、136.5500

 Bitcoin、17,140

 

 

経済指標:

 11月 PPI[前月比]、0.3%(予想0.2%)

 同[前年同月比]、7.4%(7.1%)

 11月 PPIコア[前月比]、0.4%(0.2%

 同[前年同月比]、6.2%(5.8%)

 12月 ミシガン大学消費者信頼感指数、59.1(56.8)

 

米生産者物価指数、11月は予想上回る伸び-米利上げを後押し - Bloomberg

前年同月比では過去18カ月で最も低い伸びにとどまり、減速傾向が継続。

 

1年先の米インフレ期待、21年9月以来の低水準-ミシガン大調査 - Bloomberg

キーポイント
・1年先のインフレ期待は4.6%-前月は4.9%
 2021年9月以来の低水準
 エコノミスト予想は4.9%
・5-10年先のインフレ期待は3.0%
 エコノミスト予想および前月と一致


 米国では12月に短期的なインフレ期待が予想外に低下し、約1年ぶりの低水準となった。その一方でガソリン価格の下落に助けられ、消費者マインドは上向いたことがミシガン大学の調査で明らかになった。

 12月の現況指数は60.2に上昇。前月は58.8だった。期待指数は58.4と、これも前月の55.6から上昇した。

現場においては、景気は良いままみたい。

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

マンチンさんとともに、民主党内で右寄りな態度をとってきたシネマ(アリゾナ州)さんが民主党離脱、無所属へ;
シネマ米上院議員、民主党から無所属に変更-今後も中道派を維持へ - Bloomberg

 

ロシア関連で2件。核戦争となれば、株どころではない;
プーチン大統領、核先制使用は可能と軍事ドクトリン修正「検討」も - Bloomberg

プーチン氏、ロシア原油の減産示唆-上限価格への対応近く発表へ - Bloomberg

 

 

個別株:

フロムソフトウェアバンダイナムコが共同開発したElden Ringが、The Game Awards 2022でGame of The Yearを受賞;
【TGA2022】「ELDEN RING」がGOTY受賞! 宮崎氏「まだ『ELDEN RING』でやりたいことがある」 - GAME Watch

”共同開発”の中身は、フロムが企画・開発、バンダイが販売という理解で合っているでしょうか?(ゲーム業界をまったく分かっていない)

フロムは(多分)未公開。バンダイは公開株。

バンダイ株を買うか?と言われるとアレなんですが、日本のゲーム業界には頑張って頂きたい!

 

 

Walmartが(いまさら)BNPL(Buy Now, Pay Later)に参入。消費者の懐が痛んでいる(=貸し倒れが増えそう)というのに;
Walmart-backed fintech startup plans to launch its own buy now, pay later loans

株価は-2.33%、145.31ドル。

BNPL大手(大手なのか?)のAffirmは-2.41%、11.34ドル。

 

 

■ Lululemon、RHあたりが決算を出しているが、詳細はパス。

Luluの在庫が84%増加、来期ガイダンスが弱いとかで、株価は約13下落。

 

 

■ 今日の〆は、つい最近強気から弱気に転換したJP Morgan マルコ・コラノヴィック;

www.youtube.com

ーここ数週間での、あなたの転換には驚きました。

・確かに我々はよりnegativeに転換しました。今年のほとんどが強気だったわけですが、それはFEDのterminal rateが夏頃3%と予測していた。9月のジャクソンホール後、それが4%、5%と上がって行った。3と5では大きな違いだ。マルチプルは低くなる。その上、企業収益期待(earnings expectations)が下落している。今年は240くらいでスタートしたのだが、来年は200の下の方になりそう。EPSが下がり、terminal rateが上がったのだから、マルチプルは下がり、我々は従来出していたprice targetを維持できなくなった。

 先月は株価が上昇し、我々はナーバスになっている。

ーそれでも強気(aggresive)のマルチプルを予想していますね。earning estimateが205で、マルチプルが20倍となっている。それは強気過ぎではありませんか?

・そうではない。来年は2つの部分に分けられる。初めのパートでは株価は下がり、底を試す。前回の底に触るだろう。時期は第1四半期。もしかしたら第2四半期の初期。

 その後FEDは降参する(fold)。FEDは完全にトーンを変え、市場は金利が大幅に下がると織り込む。

 来年のprice targetは4,200であり、低いEPSの割には高いマルチプルになっている。FEDが適切なpivotをすると期待するからだ。2024年は景気が上向くはずなので、2023年末の市場はそれを織り込む。その頃までにはFEDは完全に降参している。

強気を一旦後退させているだけで、最終的には強気でした。

強気な理由は「FED金利を下げるから」。

・・・。

これような態度を、ジム・ビアンコは「人々には、金融政策によって流動性(=カネ)が供給され、株価が常に上昇すると期待する癖がついてしまった。まさにliquidity junkie(流動性中毒)だ」と批判している。

色々なところで発言している(ググればたくさん出てくる)が、例えばこちら;

www.youtube.com

 

 

では、そうすれば良いの?という話になってくるわけで、色々な人の話を聞いていると、最近はポートフォリオ的に、

・(相対的に)経済が強く・世界的シェアを持つ企業が多い米国株をメインに。米ドルに弱気な人は新興国も。

・資産の一部を、金利が戻ってきた米国債に。

がコンセンサスになりつつある感じ。

アナリスト、ファンドマネージャはハッキリ言わないが、60/40ポートフォリオが戻ってきた。(株:債券比率は、年齢、収入、資産、リスク許容度によって個別に調整)

「つまらない」ですが、おカネが増えるなら、問題ありません。

 

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