塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【マイク・ウィルソン】2024年はマルチプル正常化するので、年末S&P500目標4,500。でも、2025年には強気です。

塾長です。

昨日(米国12/11)の米株はジリジリ上昇。

 S&P500、4,622(+0.39%)

 Nasdaq、14,432(+0.20%)

【米国市況】株小幅高、CPIとFOMC控え慎重-ドル146円台前半 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、71.39

 10年債、4.2390

 ドル円、146.1400

 Bitcoin、41,253

 

 

経済指標:

なし。

ちなみに、今晩11月CPI、明日夜に11月PPIが出る。

 

 

金融政策:

FOMCは今日から明日まで(12/12~13日)。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

Oracleが決算;
オラクル、クラウド売上高の伸び鈍化-株価は時間外で一時約8%下落 - Bloomberg

ソフトウエアなどを手掛ける米オラクルの9-11月(第2四半期)決算で、クラウドコンピューティング部門の売り上げの伸びが2四半期連続で鈍化した。競争の激しい市場で成長努力が進展していないのではないかと投資家を懸念させる内容となった。

 :

  同社の発表によれば、9-11月のクラウド部門の売上高は48億ドル(約7000億円)と前年同期比25%増加したが、前期の伸び(30%)を下回った。

時間外で-8.36%、105.47ドル。

 

 

■Macy'sに買収提案;
米メーシーズに買収提案、投資家グループが58億ドルで-関係者 - Bloomberg

老舗百貨店チェーンを運営する米メーシーズに対し、投資会社アークハウス・マネジメントと資産運用会社ブリゲード・キャピタル・マネジメントが1株21ドルで買収提案を行ったと事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。買収額は58億ドル(約8400億円)となる。

+19.44%、20.77ドル。

 

 

■弱気派マイク・ウィルソンがまた弱気発言;
米企業利益は10-12月に大幅減の公算大-モルガンSのウィルソン氏 - Bloomberg

  ウィルソン氏は、第4四半期利益のコンセンサス予想の「大幅な下方修正」を指摘。また来年の利幅拡大の度合いについて、他のストラテジストほど楽観していないと付け加えた。リポートで同氏は、「来年に入り広範な回復が定着する前に、利益を巡るリスクは短期的に持続するとわれわれはみている」と記した。

  ウィルソン氏は今年の大半で株式に対する弱気姿勢を維持しており、相場が上昇する中でもその姿勢は変えていない。10月には、米国株の年末ラリーは望み薄との見方を示していた。ただS&P500種株価指数はその後に約11%上昇している。

インタビュー動画を見てみたら、少し違った事をしゃべっている;

www.youtube.com

ー何があなたをまた再度弱気にさせるのですか?他の多くの人は2024年を強気に見ていますよ。

・結局、どの株を選ぶか?ということだ。今年もそうだった。平均的な株は特に良いわけではなかった。我々は平均的な株の利益を当てた。10、20、30社くらいがとても良かった。それらはうまくコストカットをやってのけた。S&P500利益の平均を我々は当てることができなかった。それが違いである。来年もこのダイナミクスが継続するだろう。少なくとも、最初の2四半期は。すなわち、小型で質の悪い企業は引き続き苦しい。もしかしたら年後半にはインフレ率が底をつき、皮肉なことだが、企業利益が戻ってくる。それがトリックなのだ。今年を考えてみると、インフレ率が下がり続けた。それは通常明確に債券利回りにとっては良いし、ディスインフレ的な資産にも良い。インフレ的な資産には良くない。インフレ的な資産というのは、小型株であり、一般的に言って、平均的な株のことである。それらはインフレが加速しているときに良い動きをする。それが今年のトリックだった。率直に言って、今年多くの人がそれを間違えた。とても多くの人が小型株、金融、景気循環株を勧めていた。しかし、それらはインフレ率が下がっている時に値は上がらない。

 

ーあなたは来年末S&P500目標を4,500としている。それは巨大テック株がリードし続けられないということか?小型株などの他の株の回復があるだろうか?

・そうだ。今年(S&P500が上昇したのは)マルチプルの拡大のおかげであった。直近を除いて、今年は金利が上昇していた。この2つが同時に起こる事は稀である。我々は今年初め、金利が正常化すると予想し、正常化したのだ。今後も正常化し続けるだろう。マルチプルも正常化すべきである。我々の今年の予想と、実際に起きたことの違いは、マルチプルだ。我々は市場が17倍で年を締めくくると予想していた。それは10年金利が4%台の上の方にある環境では公正に思える。しかし、マルチプルは19~19.5だった。私が言いたいのは、巨大テック企業の利益は良好だが、マルチプルが彼らの位置を攪乱するだろう、という事だ。彼らのうちいくつかは利益成長をを継続できるだろうが、全てではない。それは前年同様のコストカットを継続するのが難しいからである。

 

ーなぜ人々は強気になるのでしょう?エド・ヤーディーニは2025年までに6,000になると言っている。ディスインフレの速度が速いので、FEDが利下げすると予想している。何の弱さも無く正常化できるだろうか?何があれば、あたは確信が持てますか?

・我々は未だに労働者不足である。成長が加速すると予想するのは難しい。横這いの成長はあり得る。それが我々の経済見通しでもある。1~1.5%のGDP成長率。

 エドを責めるつもりはないが、今年エド財政支出について語っているのを聞いたことがない。我々を含む、誰もが語っていなかった。財政支出が2023年の経済データを混乱させたのだ。それが皮肉にも、マージンプレッシャーを痛めつけた。

 2024年は財政支出が正常化し、金融政策も正常化するだろう。利下げもあるかも知れない。それらの痛みを乗り切った企業の移行(transition)があるだろう。そこで問うべきは「それが広まるのか?マルチプルが拡大する、少なくとも今と同じ水準を維持するという方法で?」だ。健全な成長があるのであれば、企業利益が正常化する一方で、マルチプルは下がって行くだろう。19、20といったマルチプルを支払うことはなくなる。我々は2025年の企業利益にとても強気である。$266を予想している。それにマルチプル20倍を掛けて支払うべきだろうか?私はNoと答える。それがトリックである。2024年はマルチプルと企業利益のバランスがとれる年になる。年の後半には広範囲に企業利益が成長するだろう。前半では無く。

まとめると・・・;

・我々は、2023年の企業利益が振るわない、金利は上昇すると正しく予想したが、一部の巨大テック企業がコストカットで利益を拡大したのと、マルチプルの拡大を外した。

・来年(2024年)は、前半に企業利益が減少し(伸びず?)、後半増加に転じる。ただ、マルチプルも正常化する(下がる)ので、年末S&P500目標を4,500と置く。

2025年の利益には強気であり、(S&'500社平均は)$266

 

オモシロイのは、2025年のS&P500利益予想が強気派トム・リーを超えている点。

トム・リーの予想は$265。それ(forward earnings)にマルチプル20を掛けた上で、保守的に見積もり、2024年末目標5,200としている。

 

まさか弱気派マイク・ウィルソンが強気転換する予兆!?

 

 

 

■ちなみに昨日はエド・ヤーディーニ、ジェレミー・シーゲル教授のインタビューもあったので、興味のある方はそちらもどうぞ。今日は長くなったので省略しますが、二人とも生産性の向上が経済成長を押し上げるだろうと言っている;

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