塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジェフリー・ガンドラック】後始末が大変だからFEDは利上げをやめるべき。

塾長です。

昨日(米国7/26)の米株はFOMCを通過してヨコ。

 S&P500、4,566(-0.02%)

 Nasdaq、14,127(-0.12%)

【米国市況】国債利回り低下、9月見送り観測で-ドル一時139円93銭 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、78.99

 10年債、3.8510

 ドル円、140.4530

 Bitcoin、29,382

 

 

経済指標:

 6月 新築住宅販売件数、69.7万件(予想72.0万件)

米新築住宅販売、4カ月ぶりのマイナス-市場予想を下回る - Bloomberg

 ただ、新築住宅販売は中古住宅物件の不足が追い風となって過去1年ほどにわたり回復してきた。住宅建設業者の業況感はおよそ1年ぶりの高水準に改善しているほか、一戸建て住宅の建設許可件数も増えている。

 

 

金融政策:

■7月FOMC終了。利上げは織込み済みだったし、次回(9月19、20日)は見送り、もしくは、あと1回ということで、注目度は低い;
FOMC声明:追加情報とその金融政策への含意を引き続き見極めへ - Bloomberg

FOMC、22年ぶり高水準に金利引き上げ-追加利上げの可能性残す - Bloomberg

「スタッフは現在、成長の顕著な減速が年内に始まると予想しているが、最近の経済に見られる強靱(きょうじん)性から、もはやリセッションは見込んでいない」と語った。

 

 

■大手銀行への新規制案;
米大手6行、資本バッファー1180億ドル失う公算-新たな規制適用なら - Bloomberg

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

イタリア首相、「一帯一路」離脱計画を米大統領に説明へ-非公開で - Bloomberg

 

 

個別株:

■決算発表が多くて、追いきれない。Hilton、Coca-Cola、AT&T、Boeing、Chipotle、Metaなど。

Coca-Cola CEO points to 'cost-conscious' consumer despite earnings beat

Coke now estimates full-year organic revenue growth of 8% to 9%, up from its prior projection of 7% to 8%. The midpoint of that range is higher than Wall Street’s consensus estimate of 8.36%.

株価は+.29%、63.05ドル。

 

ボーイング、フリーキャッシュフローがプラス回復-納入機数増加 - Bloomberg

ボーイングは、4-6月(第2四半期)に25億8000万ドル(約3620億円)のフリーキャッシュフローを創出した。これは市場の予想外。供給網の混乱で資金繰りが悪化していた同社だったが、航空機の納入や顧客の前払い金がキャッシュ改善を後押しした。

株価は+8.72%、232.80

 

Chipotle earnings: Stock falls 6% after sales growth misses forecasts

Chipotle Mexican Grill (CMG) reported fiscal second quarter earnings results on Wednesday, July 26, after the market close that showed sales rose less than expected, sending the company's stock down as much as 6.5% in after-hours trading.

Revenue grew 13.6% to $2.5 billion as same-store sales rose 7.4%, slightly lower than analyst estimates for sales to rise 7.67% from a year ago. Operating margins also rose last quarter to 17.2%, up from 15.3% a year ago but slightly lower than analyst estimates for margins closer to 17.55%.

売上+13.6%(同店舗売上+7.3%)でも期待外れだそうです。

株価は時間外で-8.90%、1,902ドル。

 

Meta stock gains after earnings, guidance from Facebook parent top expectations

Meta's revenue numbers came in above expectations, totaling $32 billion against the $31.06 billion estimated by Wall Street. The company also guided to revenue of $32 billion-$34.5 billion for the current quarter, more than the $31.2 billion expected by analysts.

The company reported earnings per share of $2.98, more than the $2.92 expected by analysts.

株価は時間外で+6.89%、319.15ドル。

Metaは、AppleMicrosoftを見習って、そろそろ配当を出す時期では?と思う。

 

 

■今回のFOMCへの注目度は低かったですが、ジェフリー・ガンドラックのインタビューを載せておきます。前回予想(FEDは利上げしない)が当たらなかったからなのか、元気のないご様子。

注:この動画はインタビュー前半だけ。完全版は(1,2日のうちに)DoubleLine CapitalのYoutubeチャネルに掲載されるはず。

www.youtube.com

ー6月、あなたはFEDは利上げをしないだろうと言った。

・そうだね。債券市場は先を行っていた。99%の確率で利上げを予想していた。FEDが利上げを開始して以来、満場一致が続いている。利上げする・しないだけでなく、0.25なのか、0.5%なのかの議論もない。[利上げ速度は]減速している。イールドカーブは逆転したまま。SVB破綻後、逆転の幅を狭めた(deinveted)。それはリセッションのサインだった。長短金利差の逆転はリセッションのサインであるが、その差が縮まるのは本当に市場がリセッションを心配しだすサインである。その銀行危機が収まると、金利差は縮まるのをやめた。2年債、10年債の差が100ポイントほど戻った。3か月と10年の差が広がった。我々はそれを注視している。

 他に、消費者の現況感と将来見通しの差に注目している。その差は縮まっているが、十分ではない。

 私がFEDは利上げしないと言ったのは、するべきでなかったと思っているのだが、デイヴィッド・ケリー※と同意見だから。ここ数回番組に出演したときに言っているように、インフレ率は下がっている。ヘッドラインCPIは9.1%から3%に下がった。みんな3%と言っているが、細かく言うと2.98%だ。数か月後、コアPCEは3%になっているかも知れない。早晩、ヘッドラインPCEは2%になるだろう。インフレ率はFEDが満足できる水準にあると思う。

 面白い研究をみた。コアCPIの過去20年平均を取ると、2.0%なのだそうだ。

 ヘッドラインCPIからowners equivalent rentを実際の住宅価格推移(actula home price movemnets)に置き換えると、2.98%だったのが、ゼロになる。

 FEDはデイヴィッド・ケリーのアドバイスを聞くべきだ。データは改善している。

FEDは勝利宣言をすべき、何もせずに家に帰れ、利上げをすべきでない、と言っているのですか?

・彼らは利上げをする必要がない。それが前回出演したときに言ったことだ。

※:JPMorgan Asset Management デイヴィッド・ケリーのインタビューはこちら;

www.youtube.com

冒頭部分はこんな感じ。インフレ率が下がっているとか、FEDへのアドバイス的な事は言っていないのだが・・・;

 人々はソフトランディングと言っているが、経済は着地しないというのが真実だ。常に次の四半期がくる。遅かれ早かれ、冬は来る。いつ到来するか分からないが、最終的には到着する。最終的にリセッションが来るのだ。2四半期連続で新規雇用者数がマイナスになる。そのとき、FEDは対応しなければならない。2023年は持ちこたえても、2024年にはリセッションになる。そしてFEDは利下げをしなければならなくなる。

 ところで、FEDが利下げをするとき、最初の利下げは状況の助けにはならない。常にFED金利を徐々に上げていく。エスカレーターのように。そして、金利を下げるときはエレベータのように(一度に大きく)下げる。FED自身の予想では、金利を徐々に下げ、中立金利にするとなっているが、それが起きたことはない。市場はそれを見越しているのだろう。FEDはとてもアグレッシブに金利を上げている。しかしアグレッシブさは永遠に続かない。着地がソフトであり続けることはないからだ。

(このあと、株のバリュエーションは高い、とかそんな話に移っている)

無理やり解釈すると「FED金利をアグレッシブに上げ続けると、後始末が大変なので、ホドホドにしておけ」と言っているように聞こえなくもない。

 

さて、ガンドラックのインタビューに戻ると、彼が「7月FEDは利上げしない」と予想していたのは、物価下落というより、SVB破綻で金融引締め(銀行貸出が減る)が起こると読んだ(債券市場がそのように動いた)のが大きいみたい。

そして「FEDは全て満場一致で政策を決めている」「実際の住宅価格・家賃価格を使えば、CPIは上昇していない」というのは、ジェレミー・シーゲル教授も言っている。

ガンドラックは株に弱気派、シーゲル教授は強気派。その二人の言う事が合致しているのは興味深い(という話は以前も書きましたネ)。

 

さて、CPIが下がっているのに(実質的に0%なのに)、なぜFEDは利上げを続けているのでしょうか?

一つの説明は、予防措置。インフレが収まっていたとしても、再燃するかも知れないので、余計に金融引締めをしている説。

もう一つオモシロイな~と思ったのは、こちら(↓)ジム・ビアンコとマイク・イポリートの会話のなかで「FEDが見ているのは失業率だけなんじゃないか?」と言っている部分。

www.youtube.com

FEDが”インフレは一時的”と言い低金利を続けた時(注:2021年)、失業率は高止まりしていた。逆に、今は失業率が上がらないので、どんどん金利を上げているみたい」的な事を話している。

FEDは「雇用と物価安定という2つの責務がある。物価安定無しに経済は成り立たないので、物価安定を優先する」と言い続けているのと、真向から矛盾するのだが、FEDの行動だけを見ると、それをやっている(雇用者数/失業率だけで、金利を決めている)。

この説に従うと、CPIが3%でも失業率さえ上がれば、FEDは「インフレは着実に2%に向っている」とか言い訳して金利を下げ始める。

 

Unusial Whalesによると、BlackRockは「インフレ再燃と同時に、通常あり得ない”完全雇用状態の景気後退”になり、米国経済はカオス状態になるかも」と言っているそうです;

The US economy is in for rollercoaster inflation and could be headed for an ultra-rare 'full employment recession,' BlackRock, $BLK, has said

The US economy is in for rollercoaster inflation and could be headed for an ultra-rare 'full employment recession,' BlackRock, $BLK, has said.

BlackRock issued a warning that the US economy may experience chaos due to the risks of rollercoaster inflation and an unusual "full employment recession."

・・・。

むしろ、アナリスト自身がカオス状態なのだと考えた方が良さそう。

 

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