塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【NY Post】TargetはPride Monthの反感から売上減少

塾長です。

昨日(米国8/16)は株安、債券安、円安、原油安。

 S&P500、4,404(-0.76%)

 Nasdaq、13,474(-1.15%)

【米国市況】株と国債下落、議事要旨が追加利上げ示唆-一時146円41銭 - Bloomberg

ナスダック100指数は前日と合わせた下げが2.2%となった。メタ・プラットフォームズやアマゾン・ドット・コム、テスラといった大手ハイテク株が下落し、指数全体を押し下げた。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油79.21

 10年債、4.2580

 ドル円146.2990

 Bitcoin、28,821

 

 

経済指標:

 7月 住宅着工件数、145.2万件(予想145.0万件)

 同[前月比]、3.9%(0.9%)

 7月 住宅建築許可件数、144.2万件(148.5万件)

 同[前月比]、0.1%(2.9%)

 7月 鉱工業生産指数[前月比]、1.0%(0.3%)

 7月 設備稼働率、79.3%(79.2%)

米住宅着工件数、7月は増加に転じる-一戸建て住宅がけん引 - Bloomberg

米製造業の生産指数、3カ月ぶりプラス-自動車生産が急増 - Bloomberg

 

 

 

金融政策:

FOMC議事要旨:「著しい」インフレリスク、追加引き締め正当化も - Bloomberg

「インフレに著しい上振れリスクがあり、金融政策の追加引き締めが必要になり得るとの認識を大半の参加者は引き続き示した」

 ・・・「経済活動は強靱(きょうじん)で労働市場も強さを維持しているものの、引き続き経済活動に下振れリスク、失業率には上振れリスクがあるとの見解が一部の参加者から示された」

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■決算はTarget、Ciscoなど。

ターゲット株が急伸、予想外の大幅増益-見通しは慎重さ増す - Bloomberg

米ディスカウントストアを展開するターゲットの5-7月(第2四半期)決算は、予想外の大幅増益となった。年内業績の会社見通しは慎重さを増したものの、株価は急伸し、このところの低調から持ち直した。

なぜかBloombergは”決算良かった、株価も上がった、良かった良かった”的な書き方ですが、ホント???

なのでCNBCのレポートを読んでみると・・・;

Target slashes full-year earnings forecast as retailer struggles to win over thrifty shoppers

・Target’s second-quarter earnings beat expectations, while its sales fell short of estimates.

・The retailer cut its full-year sales and profit forecast as it tries to win over shoppers who are watching their wallets.

Target said backlash to its Pride month collection contributed to weaker sales.

 :

・Earnings per share: $1.80 vs. $1.39 expected
・Revenue: $24.77 billion vs. $25.16 billion expected

 :

Groceries account for only about 20% of Target’s annual revenue compared with more than half of Walmart’s annual revenue.

 :

For stores, comparable sales declined 4.3%. Digital comparable sales dropped 10.5%

 :

Cornell said “negative reaction” to Target’s Pride collection had a material impact on sales.

様々な商品が値上げされているのに「同店舗売上-4.3%、Digital売上-10.5%」は痛い。

記事は「Targetは食料雑貨の売上が20%しかなく、Walmartの50%よりも、物価高→消費者の買い控えの影響を受けやすい」と分析。

さらに、Pride monthに対する消費者の反感があったとCEOも認めている。これは左寄りBloombergとしては書けない。

The New York Timesからはこんな記事も出ている;
Target’s Sales Hit by Pride Month Merchandise Backlash - The New York Times

もちろん、右寄りNew York Postは見逃さない;
Target suffers sales drop after 'Pride Month' backlash

CNN、Fox News、NYP・・・が政治的に偏るのは仕方がないとして、経済誌は右・左関係なく記事を作って欲しい。Bloombergの対象読者は「株(や、債券・・・)でカネ儲けしたい人」ではないのだろうか?

 

ちなみに、CNBC記事におけるorganized crimeについての言及はこれだけ;

 it said higher shrink, in part due to organized retail crime, hurt profits.

CNBCはこのような記事(Retailers say organized theft is biting into profits, but internal issues may really be to blame)を書いているのだから、もう少し掘り下げて欲しかった。

 

ということで、株価は+2.96%、128.75と上昇したが、前日のサゲを一部消しただけ。

こちらが年初来;

Target YTD 2023/8/16 - Yahoo Finance

コロナ前高値は129ドルなので、同水準。インフレを考えれば、安くなっている。

Forward Yield 3.35%。MMFの方が利回りが良い。

 

 

シスコ株上昇に転じる、幹部発言で売り上げ鈍化の懸念払拭 - Bloomberg

16日の発表資料によると、2024年7月期売上高は570億-582億ドル(約8兆3400億-8兆5100億円)の見通し。ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均は583億ドルだった。この見通しは、シスコの成長が昨年度の11%増から急減速することを示唆する。

時間外で+1.96%、54.00ドル。Forward Yeild 2.92%。

こちら5年チャート;

Cisco Systems 5Y 2023/8/16 - Yahoo Finance

ざっくり言って、長期間株価はヨコ。こちらもインフレを考えれば、実質的な値下がり。

コロナ前はハイテク割安株(利回りが良い)とされてきたが、高金利のいま、その(唯一の)魅力も失ってしまった。

 

 

■最後はトム・リー

www.youtube.com

ーあなたは強気相場を正しく予想した。8月は一息つく、10%程度の下落があるかも知れないと言って、これも正しそうだ。

・そうだ。歴史的に8月はトリッキー。7月の相場が強かったことを考えれば、なおさらだ。弱さが出てきている。金利が上昇し、ドルが強くなっている。中国も心配になってきている。今月後半は・・・、FOMC議事録が出たあと、ジャクソンホール会議があり、月末にCPIが出るころには市場は気分が改善するかも知れない。8月は月初より、月末が上回るかもしれないが、悪くなるかも知れない。

ーあなたはインフレが引き続きソフトになると予想していますね。

・そうだ。

ー経済は予想以上に強く、人々の予想がノーランディングになると変化してきた。あなたの予想では、PCEが+0.2%でしたっけ?

・そうだ。コアインフレ率は先月+0.16%だった。それは上昇した住居費を含んでいる。shelterは+8%で、下がってくる。中古車も下がる余地がある。コア・サービスは実際下がってきている。押し上げているのは、自動車保険、自動車修理だ。インフレ率は来年半ばにかけて3%以下、2%以下(sub-2)への道筋を滑らかに進むだろう。

ー2%以下ですか!?

・インフレ率の数字はとても小さくなると思っている。住居費がゼロになれば、コアはゼロになる。ほんの少しだがマイナスになるかも。

ーエネルギー価格が再び上昇していますよ?それらは多くの価格に影響します。

・そうだ。ディーゼル価格がサーチャージになるとか。

 FEDはエネルギー価格を粘着性のある物価とは異なる扱いをすると思う。エネルギーは時に特異な動きをするから。

ー(S&P500は)年末までに最高値を付けるという考えに変わり無しですか?

・そうだ。

ー最高値(all time high)ですね?

・そうだ。8月、5~8%値下がりするかも知れないが、$5.5Tの現金が投資されずに存在する。多くの人は追加利上げを予想しているが、1回の利上げであれば、市場は吸収できる。成長は強化される。エネルギーを除いたS&P500の利益は6四半期ぶりに約3%増加する。

 企業利益の回復、FEDが速度を緩め、金利が安定すれば、その現金が株に向かうだろう。

ー中国はどうですか?

・中国は注意深くみなければいけない。中国の弱さは輸出品のデフレとなる。米国にとってPPI、CPIがソフトになる要因。一方、世界で2番目に大きい経済がリセッションに陥って欲しくない。

ーあなたのインフレ予想、経済成長予想があなたの仮想通貨予想に与える影響は?あなたの話を聞いていると、それらは関連しているように聞こえます。

・そうだ。仮想通貨は金融政策に影響を受ける。インフレ率が下がれば、金融環境が緩まり、仮想通貨に対して強気になれる。Alternative assetsだ。

 :

(このあと、仮想通貨の話なので割愛。Bitcoinのspot ETFが米国で認可されれば、1BTC18,000を超えるかも、なんて話をしている)

いつもと同じことを言っている。

・インフレ率は順調に下がり、FEDはこれ以上金融引締めをしない(やっても、0.25%を1回)。

・そうすれば、投資されていない資金が株に向かい、S&P500は年末までに最高値更新。

 

来年なかば、インフレ率が2%を下回るかも、と言っているのが新しかも?1年先の物価なんて誰も予想できない(それまでに様々なことが起きる)ので、耳目を集めやすいかも知れないが、重要ではない。

 

”次の危機”として最近話題になり始めた中国については慎重な言い方をしている。
「デフレを輸出するかも知れないし、経済不況(金融危機?)を輸出するかも知れない」とどっちつかず。
まだ考察が深まっていない感じ。

 

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