塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

BofA サヴィタ・スブラメニアン、保険セールスレディーのように年末株高の理由を語る

塾長です。

昨日(米国9/21)も株は下がりました。米長期債利回りがどんどん上がっている(=債券価格下落)。

 S&P500、4,330(-1.64%)

 Nasdaq、13,223(-1.82%)

【米国市況】株は続落、FOMCの余震じわり-日銀会合控え円は上昇 - Bloomberg

  主要株価指数はすべて100日移動平均を割り込み、テクニカル分析上の弱気シグナルを発信した。超大型株ではアマゾンとエヌビディアが大きく下げた。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、89.70

 10年債、4.4800

 ドル円、147.5610

 Bitcoin、26,591

円の実力レートが53年ぶり低水準、固定相場時代に戻った日本の購買力 - Bloomberg

円の総合的な実力を示す「実質実効為替レート」が1970年以来、53年ぶりの低水準となった。円が1ドル=360円の固定相場制だった時代と同水準で、日本の対外的な購買力の低下が鮮明になっている。

日本は貧しくなりました。

 

 

経済指標:

 9月 フィラデルフィア連銀景況指数、-13.5(予想-0.4)

 8月 中古住宅販売件数、404.0万件(412.0万件)

 同[前年同月比]、-0.7%(0.8%)

 

米新規失業保険申請、1月以来の低水準-労働市場の底堅さ浮き彫り - Bloomberg

 より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は21万7000件と、2月以来の水準に減少した。

  季節調整前ベースでの申請件数はほとんど変化なし。

 

 

金融政策:

■英国もpauseを選択。米国よりも早く英国かカナダの不動産市場が崩れて、景気後退の先駆者になって欲しい;
英中銀、2年ぶりに金利据え置き-政策委員会が僅差で決定 - Bloomberg

 

 

財政政策:

■月末に向けて「政府閉鎖となれば株安だ!」と騒ぎになりそう;
米下院議長、政府機関の閉鎖回避で再び挫折-共和党強硬派2人が反対 - Bloomberg

 

 

地政学

■いつか見た景色;
資産運用立国へ特区創設、海外勢の参入呼びかけ-NYで岸田首相 - Bloomberg

  「資産所得倍増」を掲げる岸田政権にとって、運用の高度化は一連の政策効果を左右する。約2000兆円の個人金融資産の半分以上は現預金だ。NISA拡充などに取り組んでいるが、専門性の高さや人材不足などにより運用側の態勢が十分に整っているとはいえない。海外勢の呼び込みで運用業が活性化すれば、中間層の資産所得を増やしつつ、企業の成長を後押しすることにもつながる。

NISAで低価格(手数料)投資信託(≒パッシブ運用)を推しておいて、海外資産運用会社(≒アクティブ)を呼び込むとは、これいかに???

かつて日本の金融市場(主に銀行業の金貸し)を乗っ取ろうとして果たせなかった米国が、今度は「お前(日本)ら、カネ持ってるらしいじゃねーか。俺(米国)の子分(米系資産運用会社)にそのカネ流せうよ」と言ってきたので、仕方なく応じた、という構図?

 

 

個別株:

■一昨日のぶん含めて、General Mills、Fedex、Darden Restaurantsなどが決算;

General Mills Posts Lower Profit as Sales Volumes Decline

KEY TAKEAWAYS

・General Mills' profit in the latest quarter dropped from a year ago as sales volumes of its products declined.

・General Mills' sales volumes fell 5 percentage points for its North American Retail, Pet, and International units.

General Mills CEO Jeff Harmening said consumers have been "increasingly cautious."

 

 

FedEx Shares Rise as Profit Jumps After Cutting Costs, Gaining Customers From Rivals

KEY TAKEAWAYS

FedEx shares jumped after its profit beat estimates as the package delivery giant cut expenses and gained customers from rivals.

The company benefited from fears of a strike at UPS and the bankruptcy of Yellow.

FedEx said it believes it can hold onto its new customers, and raised its full-year earnings guidance.

 

 

Darden beats first-quarter estimates on steady casual dining demand | Reuters

Darden Restaurants (DRI.N) beat quarterly sales and profit estimates on Thursday, helped by higher menu prices, easing cost pressures and steady demand at its casual dining restaurant chains.

 

 

Cisco SystemsがSplunk買収;
シスコシステムズ、ソフトウエアのスプランク買収へ-280億ドル規模 - Bloomberg

シスコは1株当たり現金157ドルを支払うと、両社は木曜日の声明で発表した。これは、水曜日のスプランク終値に対して31%のプレミアムを意味する。

株価は-3.89%、53.34ドル。

 

 

■”GoogleBroadcomからAIチップを買わない”というニュース;
グーグル、AIチップ供給元からブロードコム除外を検討-報道 - Bloomberg

Broadcom Falls on Report of Google Weighing AI Chip Replacement - BNN Bloomberg

「そもそもBroadcomはAIチップなんて作ってたっけ?」と疑問になったので調べてみたら、どうやらGoogle Tensor Processing UnitをBroadcomがASICとして製造しているらしい。知りませんでした。(単なるメモ)。

 

 

■今日の〆は、BofA サヴィタ・スブラメニアン。一昨日のインタビュー。株に弱気だったのに、強気に転じていた。転換後、初めてのCNBC出演;

www.youtube.com

ー次のゲストはS&P500目標価格を4,300から4,600に引き上げました。

 BofAが目標価格を引き上げろと言ってきたのですか?

・そんな事は無い。それは私の契約に含まれていないはずだ。

ーいつ、転換したのですか?

・良い質問だ。我々は来年を考え始める時期にきた。11月頃にそれをする。年の終わりに近づくにつれ、(年末目標を)修正していく。しかし、それはある意味馬鹿げた数字である。どうせ間違うのだ。

ーあなたは4,450のとき、4,300だと言っていたのだから、目標を引き上げるのは理解できる。4,300と言い始めたのはいつでしたか?11月?

・いえ、我々は年始時点、株に強気(constructive)であった。たしか、Magnificent 7ラリーのとき、一度目標を引き上げている。

ーそのときの目標は?

・え~と、正確に覚えていない。間違った数字を言いたくない・・・。

ー3,600とかですか?

・いえいえ、その時点の株価よりも高かった。そして年末時点で値が上がると予想していた。

 我々は値上がりすると予想していたのだが、巨大テック株の強さを予想できていなかった。今年、それが我々の失敗である。

ーなるほど。それでは、今あなたが4,600を公正な値段(fair value)であると考えているとしましょう。しかし、4,300にしておく方が良くないですか?何かが起きるかもしれない。リセッションとか。しかし、決断をしたということですね。

・そう、これは選択(choice)である。なぜなら巨大株に強気サインをより多く見る事ができるからだ。

 興味深いことに、毎日新たな弱気な物語が生まれてくる。しかし、私には米国の大型、中型株に投資する方が、債券やその他よりも良いと思う理由がある。今日は2つについて述べたい。

 一つは生産性。AIテーマは単なる7つの株のAIではない。より広いものだ。長らくみる事が無かったS&P500の収益力を高める。

ーそれは労働者にとって良いことですか?

・良い事だ。それと同時に製造業でのルネサンスが始まっている。過去10年間、製造業に投資が少なかった。しかし、AIブームを支えるグリッドなどのインフラに投資がされる。それは工業、製造機器(machinary)、石油に強気となる。ネットゼロも長期で見れば、コモディティに強気である。我々はキャッシュの5%リターンに気をとられ、経済、株を低く見積もり過ぎている。

ーまだ(株に強気になる理由が)4つあるのですね?

・次はセンチメントだ。未だセンチメントは巨大テックを除き、株にネガティブである。その他が無視されている。magnificent 7はファンドマネージャのポートフォリオの40%を占めている。

ーあなたがそれら7社の強さを見誤っていたというのが今年の間違いだったとして、それが逆転したらどうなりますか?誰もがびっくりする。

・それら7社について言うと、そのうち6社がファンダメンタル的に魅力的である。それらは利益を生みだしており、成長がなければ株主還元する。我々は今年の初め、Metaに強気サインが出ているのをみた。私は多くのテック企業の価値が将来に偏っているのを心配していた。それはdiscount rate(≒長期金利)によって傷を負うからだ。しかし、Metaはコストカットし、カネを作り、投資家に還元した。それは株のsaving grace(救い)である。彼らはマクロの変化に対応できることを示したのだ。それは米国企業の素晴らしところだ。彼らは順応している。高インフレに対して、自動化を進めるなど。

UAWストライキはどうですか?

・人々はネガティブな見出しに集中しているが、実際これが意味するところは、金融的なインフレから、人々の収入増加にシフトしているという事だ。それは景気循環企業に良い。米国の裁量消費銘柄は中間層向けだ。ラグジュアリーなのは欧州が強く、それらの株の成績は良かった。中間層の収入が増えれば、それが米国に戻ってくる。製造業は職を作る。

 私の言っている事はまるで政治家のように聞こえるかも知れないが、AIを超えて広く、多くのポジティブな事が起きている。

 :

(もう少し続くが、だいたいカバーできたので、ここで終了)

単なる逐語訳ではこの動画の面白さが伝えられないのが、歯がゆい。

その面白さを解説するのは野暮ってものですが、ポイントとしては、

・今まで株に弱気だったのに、急に強気転換するのはおかしい。

・強気転換の理由が(彼女自身が言っているように)典型的な政治家のつく嘘。「労働組合が賃上げを獲得できれば、それは中間層の職得増加であり、彼らがモノ・サービスを買い、より広い企業が恩恵を受けると言う好循環が生まれる」なんて、今どき誰が信じるだろう?(もちろん「労働者の賃金を下げれば下げるほど企業にとってプラスなので、経済にとってもプラス」という考え方も間違いである)
 この話をしている時の彼女の態度・口調はまるで(日本における)保険勧誘員のオバチャン(or オネーサン)のよう。心の底から信じている様子はない。

・インタビュー冒頭でジョー・ケルネンが指摘してように、会社上部から圧力がかかっているのかも知れない。(単に、年末株高になった場合に備えて、自分は信じていないのだけれど、無理やり株高になる理由をこじつけ説明しているだけかも知れない)

という辺り。

 

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