塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【デイヴィッド・ザボス】パウエル会見は勝利宣言。【ジェフリー・ガンドラック】景気後退の兆候がある。来年は株安、債券高。

塾長です。

昨日(米国11/1)はFOMC後の会見でパウエルがハトと見なされ、株高、債券利回り低下。

 S&P500、4,237(+1.05%)

 Nasdaq、13,061(+1.64%)

【米国市況】株続伸、FOMC受け市場に安心感-国債利回り低下 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、80.97

 10年債、4.7890

 ドル円、150.6350

 Bitcoin、35,387

 

 

経済指標:

 10月 ADP雇用統計[前月比]、11.3万人(予想15.1万人)

 10月 製造業PMI、50.0(50.0)

 9月 JOLTS求人件数、955.3万人(926.0万人)

 10月 ISM製造業景気指数、46.7(49.0)

米ADP民間雇用、10月は予想下回る伸び-労働需要の後退示唆 - Bloomberg

  雇用増は事業所の規模や業種を問わず全般に及び、教育・医療サービスや貿易・運輸がけん引した。新型コロナウイルス禍後の景気回復の原動力となってきた娯楽・ホスピタリティーは、2022年初頭以来の小幅な伸びとなった。一方、専門職・ビジネスサービスは人員を削減した。

米求人件数は955万件、予想外の2カ月連続増加-市場予想940万件 - Bloomberg

 この調査は回答率が低いことから、信頼性を疑問視するエコノミストもいる。

米ISM製造業指数、3カ月ぶり低水準-自動車ストの影響示唆 - Bloomberg

 

 

金融政策:

FOMC声明:金融・与信の引き締まり、経済や物価に影響する可能性 - Bloomberg

FOMC、利回り上昇で利上げの必要性低下と示唆-選択肢は残す - Bloomberg

  会合後に発表された声明では、「家計と企業向けの金融・与信状況の引き締まりは、経済活動や雇用、インフレに影響を及ぼす公算が大きい」と記述。前回の声明では引き締まりに関して与信状況のみ触れていたが、今回は「金融」の文言を付け加えた。

 :

  米連邦準備制度理事会FRB)のパウエル議長は会合終了後の記者会見で、金融状況は「複数ある要因の中でも特に長期債利回りの上昇により、ここ数カ月に顕著に引き締まった」と述べた。

 

 

財政政策:

米財務省、四半期入札の規模拡大ペースを鈍化-市場予想も下回る - Bloomberg

 

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■決算はYam Brands、Estee Lauder、Norwegian Cruse Line、Mondelez InternationalPaypalQualcommなど。

ELが中国で不調;
Estee Lauder, Canada Goose slash annual targets as China recovery drags

NDLZ、PYPLが好調;
UPDATE 2-Mondelez treats investors with third annual forecast hike on firm demand

PayPal allays growth fears after raising annual profit forecast

叩き売られていたのが少し戻しただけ、とも言える。

それぞれの株価は以下の通り;

EL -18.90%、104.51

NCLH -3.68%、13.10

~~ここから時間外~~

MDLZ +2.51%、68.50

PYPL +4.14%、53.80

QCOM +3.71%、115.00

 

 

FEDウォッチャーの一人、Jefferies デイヴィッド・ザボスのインタビュー(パウエル会見後);

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これ(利上げサイクル)が始まって以来、パウエルは最もハトだった。彼は(金融の)引締め過ぎと、引締め無さすぎのリスクのバランスを取っている、それらは対照的である、と言った。彼はそれを初めて口にした。それが私の最も注目した点である。私には、彼がvictory lap(ウィニングラン、勝利宣言)をしたように感じた。意図したものではなかっただろうが、人々にそう感じさせた。彼はもちろん利上げの可能性、高い金利の長期化(higher for longer)を続ける可能性を残した。それはあり得るというより、可能性が高いと言える。しかし、彼はvictory lap-pishだったり、ハトだった。

 

 

■〆は、FOMC後毎回CNBCに出演するジェフリー・ガンドラック。2本に分かれている。いつものように完全版ではない(完全版をreal-timeで見たければProに加入する必要がある。しばらくすればDoubleLineが完全版をyoutubeにあげる);

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・パウエルのトーンに変化があった。12月のドットプロットは現在のものよりも弱気になるだろう。

 また、現時点のイールドカーブは不安定である。パンケーキのようにフラットだ。2ー10年のイールド差は108bptあったが、無くなってしまった。これはリセッション前に起きる現象だ。イールドカーブは反転し、人々がそれについて語る。そしてそれは長く続く。私はかつて投資ビジネスに入る若者に教えたことがある。「あなたが思う以上に、全ての事は時間がかかる(everything takes much longer than you think it is goin to )」と。イールドカーブが反転すると、人々は「リセッションの警戒状態に入るよ」と言うと。そうではないのだ。イールドカーブの反転は1年から1.5年続く。それは既に起きた。その後、反転が解消する(de-invert)。それが今起きていることだ。そして、失業率は底を打ち、上昇基調に入った。12か月移動平均線を上回っている。来年の上半期には、3年移動平均を上回りそうだ。それはリセッションのサインである(very recessionary)。消費者信頼感指数も崩れている。将来見通しと、現在認識のギャップが埋まりつつある。これらはリセッションのシグナルだ。私はレイオフが始まると思う。既に労働時間の減少は始まっている。新規雇用の凍結が始まっている。金融企業やテクノロジー企業においてレイオフのアナウンスが始まっている。それが広がると信じている。それゆえ、債券のラリーが始まると信じている。短期債が下がる。それは遅いよりも、早く始まった方が良い。なぜなら、政府が今のように出費を続けていては、この高金利に耐えられないからだ。これは持続的ではない。どうやら私は常にスタン(ドラッケンミラー)に同意してしまうようだ※。

ーコロナ後には、誰も予想しなかったことが起きた。今の状況はとてもユニークだからだ。もし高金利が長期化したら、金持ち家庭の刺激になるだろうか?彼らはキャッシュを持っているだけで、多くを得ることができる。彼らにとって住宅ローン金利が高かろうと関係ない。既に家を持っているからだ。金持ちは消費を続け、金融引締めを無効化するのではないか?失業率が上がっても、それは給料の増加を望んでいた労働者にとって刺激策とならないか?すなわち、高金利の長期化が、経済サイクルを引き延ばす効果があるのでは?ということ。

・多分、そうではないだろう。その論にはある程度の正当性はあるが。金持ちには蓄え、富がある。それは定義だ。金利上昇が彼らの消費を増やそうという気にさせるとは思わない。彼らをより豊かにするだろうが。

 あなたが指摘したように、普通ではない事が起きたのは、$4.5Tのカネをばら撒いたからだと思う。それが異常な結果を生まないと思う方がおかしい。誰もが予想しなかったのは・・・、刺激策が耐久品の需要を増やした。製造業の世界だ。誰もが予見し損なったのは、それがサービス側の経済に移行したことだ。旅行、レジャーなどの反発需要を予想できなかった。しかし、私は現時点でそれはすり減った(wearing-off)と思う。この状態がさらに続くことは無いだろう。

 最初に言った事に立ち戻るが、高金利長期化が意味するのは、支払い利息の巨大化問題(massive interest expense problem)である。私はそれが次の金融危機になると信じている。

ーキャッシュが王様であるという考えはどうでしょう?番組に出てくれる人の多くが、現金を持つべきだと言っている。あなたのポートフォリオに現金はありますか?

・私は現金を好まない。現在の金利がとても魅力的、それは来年大幅に下がるかも知れないからだ。私であれば、2~3年国債を持つ。少なくとも、私が先に言ったように、今後最低でも6か月、8%の利回りが見込める。短期国債は5.5%から上がらないだろう。これから下がる可能性の方が高い。なのでキャッシュは持ちたくない。

 イールドカーブの形は、FEDが来年50~60bpts利下げすると言っている。私はそうならないと思う。私のベースケースではないが、高金利が長期化する可能性はある。私が期待するのは、経済が低迷し、FEDが200bpts利下げすることだ。そのとき、現金を持っていてはダメだろう。

ー今日、パウエルの発言で私が気になったのは、彼は将来の金利政策への影響としてドル高と並んで株価をあげた。株価が彼らの政策に影響を与えるというのには、どう感じますか?

・それは新しいことではない。常にそれは起きていた。2018年4Qに株安が起きた。FEDが「金利上昇とQTをオートパイロットで進める」と言ったからだ。株式市場は4~5週間で20%安になり、ジャンク債市場で新規発行が数週間無くなり、FEDはそのレトリックを撤回し、金利を引き下げた。なので、私は深く信じている。リセッションになれば、債券のラリーが起きる。株は最初値上がるするかもしれないが、その後反転する。それは政策によるものだ。株価が下がった後、どうなるか見てみよう(FEDは利下げをするだろう)。

ガンドラックは基本的に弱気(特に株に弱気)なので、彼の景気予想は若干バイアスがかかっているように感じますネ。

「景気後退にならなければ株安は限定的(もしくは上昇する)。もし景気後退ならば、株安→株の買い場になる」と考えておきましょう。

どうやら、Pro版でしか見られない部分において、彼は「2~3年物の債券を買っておけば、値上がり分と合わせて8%利回りの投資になる」的な事を言っているみたい。数日後にDoubleLineのyoutubeチャネルに完全版が上がるのを楽しみに待っていましょう。

 

 

※:スタンレー・ドラッケンミラーがCNBCで米国債務増加を懸念していた。ウクライナにカネを使うなら、他を減らせ、と。そして、金利が低いうちに、長期国債の割合を増やしておくべきだったと、財務省を批判;

www.youtube.com

彼が言うと「そうなのか!」となってしまうかも知れないが、この考え方は米国(欧米?)投資屋さん界隈では普通だと思います。

なので、彼らは日本に投資しない(一時的なトレードの場として活用するが、継続的・恒常的に投資しない)。

日本がこういう政策を打っているうちは、投資しない;
経済対策の財政支出は21.8兆円で最終調整、定額減税など柱-資料 - Bloomberg

彼らは「カネが余ったら、まず借金を返すべき」と思うでしょう。

 

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