塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【マイク・ウィルソン】国債でリスクヘッジし株を買え。AIでコスト削減、売上増する質の高い企業を。

塾長です。

昨日(米国2/1)の米株は反発。しかし、一昨日のサゲを埋めることは出来ませんでした(一昨日の終値S&P 4,924、Nas 15,509)。引け後に発表されたAmazon、Meta決算が良かったので、今夜に期待。

FEDが利下げ時期を後ろ倒しにしているのに、なぜか長期債利回りが低下中。つられて円高

 S&P500、4,906(+1.25%)

 Nasdaq、15,361(+1.30%)

【米国市況】株反発、ハイテクの一角が指数押し上げ-一時145円90銭 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、74.20

 10年債、3.8630

 ドル円、146.4880

 Bitcoin、43,058

円は対ドルで146円半ば、弱い雇用指標や地銀懸念で一時145円台に上昇 - Bloomberg

 

 

経済指標:

 第4四半期 非農業部門労働生産性指数[前期比]、3.2%(予想1.3%)

 第4四半期 単位労働費用、0.5%(1.3%)

 1月 製造業PMI、50.7(50.7)

 12月 建設支出[前月比]、0.9%(0.6%)

 1月 ISM製造業景気指数、49.1(47.0)

米労働生産性、市場予想上回る伸び-FRBに歓迎すべきサイン - Bloomberg

米ISM製造業景況指数、1年3カ月ぶり高水準-受注が強い伸び - Bloomberg

 

米失業保険申請件数、2カ月ぶり高水準-労働市場の冷え込み示唆 - Bloomberg

  失業保険申請の4週移動平均は20万7750件に増加し、昨年11月以来の大幅増となった。

 

 

金融政策:

英中銀、政策金利据え置き-インフレ鈍化なら利下げ可能と示唆 - Bloomberg

 

 

財政政策:

中国人民銀、住宅向け融資に3兆円の低金利資金を追加-景気支援強化 - Bloomberg

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■決算が佳境。AppleAmazon、Meta;

アップル、中国販売不振深まる-iPhone好調で全体では増収 - Bloomberg

時間外 -3.22%、180.84ドル。

アマゾン株上昇、売上高が予想上回る-力強い営業利益見通し示す - Bloomberg

時間外 +6.97%、170.37ドル。

メタ、7兆円の追加自社株買いと初の四半期配当を計画-株価急伸 - Bloomberg

時間外 +14.22%、450.90ドル。

 

絶好調のMetaですが、議会ではSNSが子供達に害を及ぼしているとして追及されている。マーク・ザッカーバーグが議員に促され、SNS被害にあった子供の親に謝罪する場面もあった(何と言ったのかは音量が小さくて不明でした);

メタやTikTokの責任、米上院議員が追及-子供の性的搾取への対応巡り - Bloomberg

www.youtube.com

議員の”追及”や、ザッカーバーグの”謝罪”は単なるお芝居(日本の伝統芸能 狂言と似ている)ですが、SNSに規制が入る可能性が高まった(=SNS各社のコスト増)。

 

 

■先日「弱気派マイク・ウィルソンがメディアに出てこなくなった」と書きましたが、昨日Bloombergに出てました。おかえりなさい;

www.youtube.com

 去年10月から始まった株高の原因は、長期債券の利回りが低下したから。財務省が長期国債発行を減らし短期を増やしたことによるものだ。そして再びバリュエーションはまた高くなり、人々は次のカタリストは何か?と周りを見まわしている。

 方向を決めるのは2つあるだろう。1つは経済減速の程度。システミックな問題ではなく、credit growth(貸出の成長、増加)の問題。金利が高いので、地方銀行はかつてほどカネを貸せていない。だから質の良い株が上がる。銀行などの貸出に頼っている企業は・・・、それが重しになる。

 新しいテーマが生まれている。GOPとAIだ。その2つのテーマが株式市場を牽引し続けられるだろうか?まぁ、ある程度ならね。そして、新しいテーマが生まれる。マクロが不確かな世の中で、投資家はそういったテーマにしがみつく。

 

 AI(の注目)はenablerからadopterに移る。それが我社としてのテーマだ。GOPはネガティブもポジティブもある。なのでロング・ショート投資家に良い機会となる。

 

 米国外(international)の成長もあるのではないかと思っている。米国外はコロナから回復していない。それはワイルドカードだ。米国だけが成長エンジンだったが、新興国が機会となるかも知れない。

 

 Magnificent7はMagnificent4になった。Magnificent1かも知れない。名前は言わないが、誰もがそれ(=nVidia)しか語らない。Magnificent1は売上が伸びている。それ以外はコストカットで業績を伸ばしているに過ぎない。

 私は質の良い成長株に値上がりが広がると思う。我々が質の良い成長株をスクリーニングした結果、27%だけがITだ。10~12%がコミュニケーションサービス(注:Metaなどが入っている)。残りの60~70%が質の良い成長株(が、ITやコミュニケーションサービス以外の領域にある)。ソフトランディングになるのであれば、それらの株を持つべきだ。

 

 我々はマクロ見通しを3つのバケツに区分けしている。一つはソフトランディング、成長減速、インフレ減速。それは2023年にあったことだ。質の良い成長株が買われた。2つめは成長が加速し、インフレが定着する場合。そうすると株高は質の低い株に広がる。3つめはハードランディング。それら(の可能性をどの程度織り込むかで)ポートフォリオが決まってくる。

 

 リスクヘッジにはdiversificationが必要だ。過去15年で初めて金利が魅力的になった。債券が多様化の利点を提供できる。我々は10年債が4.90%を付けて以来、強気である。何かの経済ショック、イベントがあったときに、債券が株に対する多様性を提供できる。株のリスクをとる時でも、いまだ質の良い株であるべきだ。何かあったときにどのような株を持っていると安心できるか考えるべきだ。長期の国債の利点を得られている限りは株のリスクを許容し利益を得られる。

 

 AI adoptersというのは、テック以外でAIを採用しベネフィットを得られる企業。初期にAIを採用し、コスト削減する企業。売上を上げられるかも知れないが、それは2025年だろう。生産性が上がるのは2025年。我々の2025年企業利益予想はWall Streetの244より低く、230だ。市場予想が落ちてくるのが通常のパターンだ。しかし、2025年は16%成長し、266ドルだと予想している。生産性が向上するからだ。それには時間がかかる。我々のアナリストはボトムアップで勝ち組となる可能性のある企業を洗い出した。市場はそれを嗅ぎ付け、2025年を待たず、値上がりするだろう。

 

 AI採用でベネフィットを得るのは労働者が多い産業だけでなく、成長(=売上増加)のドライバーとする企業もあるだろう。AIをマーケティングに利用し、新規顧客を得るとか。どうなるか分からない。だから興奮するのだ。不確実だ。それとともに、多くの負け組が出てくる。

 

 短期的にAIについて心配しているのは・・・、最近テック企業でレイオフが増えている。もしかしたら彼らは[AIで]人員削減の方法を見つけたのかも知れない。労働市場には様々な見方がある。我々は減速し、弱くなっていると見ている。さらなるレイオフがあるかも知れない。それがカタリストになるかも知れない。不確実ということだ。

強気へ転換したとは言えないが、明らかに弱気度が減っている。今までは「株は高すぎる」としか言わなかったのに、今日は饒舌にこんな事をいっていた;

・経済はソフトランディング、(着陸せずに)成長、ハードランディングの可能性がある。どうなるかは分からない。なので、どう転んでも良いようなポートフォリオが必要。

・質の高い株と国債の組合せで、リスクを抑えろ。

・株はテーマで買われている。先週はGOPとAIだった。期限切れになると、興味は次に移る。

・AIの注目はenabler(nVidia)からAIを使ってコスト削減、売上増をする企業へ。

・その成果が出るのは2025年業績から。しかし、株はその前から買われる。

・勝ち組が出てくるということは、負け組も出てくる(それらの株価は下がるから気を付けろ)

だ、そうです。

 

株がテーマで買われているというのは、その通りだと思います。最近ではEVへの興味が失われ、Tesla株が失速。

GOPと言っているのは共和党のことですよね?トランプが快進撃を続けていますが、それで特定の株が買われたでしょうか?共和党が政権を取ればEV補助金が減るだろう→Teslaが売られた、みたいな事を言っている?

Gxxと言えば、GLP-1(受容体作動薬)の方が注目されていると思います。

 

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