塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【デイヴィッド・ザボス、トム・リー】インフレは供給側の問題だった。2024年、需要側は健全で景気後退は起こらない。

塾長です。

昨日(米国11/24)の米株はヨコ。

 S&P500、4,559(+0.06%)

 Nasdaq、14,250(-0.11%)

【米国市況】S&P500種は小幅続伸、米国債に売り-ドル149円40銭台 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、75.54

 10年債、4.4720

 ドル円、149.4100

 Bitcoin、37,694

 

 

経済指標:

 11月 製造業PMI、49.4(予想49.9)

 11月 サービス業PMI、50.8(50.4)

 11月 コンポジットPMI、50.7(50.2)

米総合PMIの雇用指数が縮小、2020年半ば以降初-S&Pグローバル - Bloomberg

11月の米国製造業・サービス業を合わせた総合購買担当者指数(PMI)統計(速報値)によると、雇用の指数が2020年半ば以降で初めて縮小圏に陥った。S&Pグローバルが24日発表したもので、低調な需要と高コストが背景にある。


・総合PMIの雇用指数は1.6ポイント低下の49.7

 

 

金融政策:

なし。

 

 

財政政策:

なし。

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■決算なし。

 

■Jeffries デイヴィッド・ザボスのインタビューが面白かった;

www.youtube.com

ーあなたは「アルマゲドン的な需要減が起きてリセッションになる、という間違った予想に2024年は騙されないように」と書いています。なぜでしょう?

・2024年にリセッションが来ると言っている人達の議論は、2023年のものと同じだ。何も変わっていない。我々が今年学んだのは、供給側がインフレを駆動していたという事だ。本当にサプライ側の物語だったし、これからもそうである。私は需要側の議論に加わりたくない。「インフレ率を2%に戻すために、6、7%の失業率が必要だ」という議論を2年間続けている。これは現代のケインズ学派の大失敗の一つである。もう彼らの議論を聞く必要は無いだろう。私はそうするつもりはない。

 

ーパウエルは聞いていないようですね。その一方で、市場は2024年の利下げを期待している。

・(利下げがあるとは)思わない。彼は屈強だ。彼には政治的プレッシャーがかかるが、彼はコロナのインフレを退治した者として名を残したい。

 :

 私がイメージしているのは、中央銀行の天国だ。そこに議長としてポール・ボルカーが鎮座している。誰もが彼を尊敬している。ドイツやスイスの中央銀行出身者が周りにいる。日本人もいるだろう。その一方で中央銀行の地獄もある。そこにはアーサー・バーンズがいる。イタリア人、ギリシャ人、アルゼンチン人がいる。アルゼンチン人は仕事を失ったかも知れないが。

 パウエルはそんな中央銀行の天国に行きたいのだ。

 :

重要な事を2つ言っている(正しいかどうかは分からない);

・インフレの原因は供給サイドだった。需要サイドが健全なうちはリセッションにならない。2024年はリセッションにならない。

・パウエルは自分の名誉のために、インフレが2%になるまで(近づくまで)利下げしない。

 

 

 

■〆は永遠の強気派 Fandstrat トム・リーを定点観測;

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ー12月の期待は?

・12月は、前向きなカタリストがあるだろう。2つのインフレに関するレポートが出る。10月PCEと、11月CPI。それらが市場にポジティブな驚きを与えると予想している。そして、FOMCがある。FEDには「より高く、長期に」ではない(less higher for longer)行動をする余地がある。さらに季節要因がある。今日[株価が]値上がりで終えたとすれば、季節的な値上がりが働いているのを確認できる。それはリスク・オンの環境である。Bitcoinが年初来高値を更新したのもリスク・オンのサインである。今のところ、12月には良いサインしか出ていない。

 

ーless higher for longerな行動と言ったのは、2024年に利下げするという意味ですか?

・インフレ率が毎月0.2bptsずつ下がって行けば、来年中旬にはCore PCE、Core CPIが2.7%、2.8%になる。その時FFレートが5.5%といういのは締め付けすぎであろう。インフレ率が下がって行けば、FEDはhigher for longerとは考えなくなり、オーバーステア(ハンドルの切り過ぎ)だと考えるようになるだろう。

 

FED金利を引き下げるためにはリセッションを必要としているのでは?

・そうは思わない。FEDは、インフレを底で駆動しているものの沈静化を望んでいる。それが何かについて議論がある。FEDはそれがサプライチェーンであるという方向に傾いている。賃金上昇ではない。FEDは何かを壊す必要がないので、FED金利引下げができる。

 

ー年末ラリー予想を変える要因があるとしたら何でしょう?何かリスクは無いのでしょうか?

・市場は金利を注視している。10年債が最高値である5%に舞い戻るのを見たくない。石油価格高騰や地政学的出来事も見たくない。それら3つが起きなければ、12月は良い月になるだろう。

 

ー好んでいるセクターはありますか?

機関投資家流動性の高いセクターに移行するだろう。FAANG、テックを年末にかけて保有するのは理にかなっていない※。今日の出演者の多くが言っているように、上昇は多くの銘柄に拡大している。小型株、IWM(Russell2000 ETF)や金融株が興味深い。

 

※:画面上にはお勧めセクターとして「Technlogoy、Small Caps、Financials、Industrials」と出ているので、「年末に売るのは理にかなっていない」の言い間違い?

デイヴィッド・ザボスとトム・リーがインフレ原因、経済見通し、金利見通しで同じ意見だというのは・・・、なんとも興味深い。

(正確には、トム・リーFEDの考えているインフレ原因について語っているだけだが、彼自身が(それなりに)納得していなければこのような言い方にはならない、と思いました)

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