塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【ジェフリー・ガンドラック】労働市場は雇用統計が示すように強くない。FEDは高金利を継続し景気後退へ。

塾長です。

昨日(米国1/31)の米株は、パウエル議長が3月利下げを(ほぼ)否定して、急落。

 S&P500、4,845(-1.61%)

 Nasdaq、15,164(-2.23%)

【米国市況】株が今年最大の下落、FOMC利下げ急がず-147円付近 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、76.00

 10年債、3.9670

 ドル円、146.8040

 Bitcoin、42,619

 

 

経済指標:

 1月 ADP雇用者数[前月比]、10.7万人(予想14.7万人)

 第4四半期 雇用コスト指数[前期比]、0.9%(1.0%)

 1月 シカゴPMI、46.0(48.2)

米ADP民間雇用、1月は予想下回る伸び-労働市場の減速映す - Bloomberg

米雇用コスト指数、予想下回る-インフレ圧力緩和の新たな兆候 - Bloomberg

 

 

金融政策:

FOMC、パウエル会見。3月利下げを否定したが、今後の利上げも否定している;

FOMC声明:目標へのリスクバランス改善、確信強めるまで利下げない - Bloomberg

FOMC、金利据え置き-3月利下げの可能性低いとパウエル議長 - Bloomberg

  パウエル議長も記者会見で・・・「3月を利下げ開始の時期と特定するような確信のレベルに委員会が同月会合までに達しそうだとは、私は考えていないことを言っておきたいが、まだそれは分からない」と発言。3月利下げは「最も可能性の高いケース、ないし基本シナリオと呼ばれるものでは恐らくないだろう」と述べた。

 :

政策金利は今回の引き締めサイクルにおけるピークにある可能性が高く、経済がおおむね予想通りに展開した場合は景気抑制的な政策を元に戻すことが適切になる公算が大きいとわれわれは考えている」と発言。

 

 

財政政策:

米財務省、四半期入札の規模拡大-来年まで追加の増額ないと示唆 - Bloomberg

 

 

地政学

■米政府は補助金ではなく、中国製EVが収集するデータを問題視している(と、言っている)。なのでTeslaは対象外。:

レモンド米商務長官、中国製EVは米安保上の重大なリスクもたらす - Bloomberg

 レモンド長官は大西洋評議会のオンラインチャットで、EVや自律走行車は「ドライバーや車の位置、車の周囲に関する膨大な情報を収集している」とし、「そのデータがすべて中国政府に渡ってもいいのだろうか」と訴えた。

 

 

個別株:

Qualcommが決算;

クアルコム株、下落に転じる-在庫高止まりに慎重な姿勢示す - Bloomberg

Qualcomm Expects Modest Recovery in 2024 After Industry Glut

時間外で-0.68%、147.50ドル。

 

 

FOMC直後、債券王 ジェフリー・ガンドラックのインタビュー;

www.youtube.com

ーパウエル議長の会見で3月利下げが基本シナリオでないとされた。あなたは何を聞きましたか?

・その通り。3月利下げが基本ケースでないということだ。我々もそう思う。我々のモデルはインフレ率は下がり続けてくるのを予測した。これからはストールする。市場は、インフレ率が下がり、FEDが利下げするというゴルディロックに陶酔していたが、それが得られないことを意味する。急激な利下げは起きない。リスク資産は高い熱狂に支えられてきた。株だけでなく、ジャンク債、銀行ローンは過去3年平均と比べて高い値を付けている。2022年初に戻っている。

 パウエルは良い仕事をした。率直だった。3月利下げを否定して、株を沈みこませ、債券市場の興奮を冷ました。次のFOMCまでがたのしみだ。市場は利下げを織り込んでいる。

 

ー利下げが3月になるかは重要でしょうか?議長は今年利下げをすると言っている。日付よりもトレンドが重要なのでは?

・その通りだが、市場は3月利下げの可能性が大きいと予想していた。それがリスク資産を押し上げた。FEDが高い金利を継続すればするほど、経済成長を損じるリスクが高くなる。誰もが労働市場のestablishment surveyが強いのを知っているが、多くの下方修正が行われている。household surveyの方は強くない。そして州レベルの失業率が報じられていない。過去6か月で、DCを入れて51州のうち、85%以上で失業率が上昇している。数学的におかしい。establishment surveyによると全国の失業率が3.7%であり、それと一貫性がない。ほとんど不可能だ。失業率上昇を報告していないのはワイオミング、ノースダコタ、テキサス、ペンシルベニアである。カリフォルニア、イリノイ、フロリダ、NYではない。失業率は我々が思うほど低いのだろうか。失業保険継続受給者数は増加している。一時的雇用も減っている。これらは先行指標である。離職率パンデミック前とほぼ同じ。誰も辞めていないという物語は間違っている。

Bloombergが本インタビューを基に記事を書いている;
ガンドラック氏、米経済の見通しなお厳しい-2024年の景気後退見込む - Bloomberg

 ガンドラック氏はまた、米連邦準備制度金利を「より高くより長く」維持する戦略を批判し、それが将来の成長にマイナスのリスクをもたらしているとの考えを示した。

インタビューを聞いてみると、高金利継続は経済成長のリスクになると言っているが、”批判”はしていない。リスクだと言っているだけ。

 

さて、いつものようにCNBCはインタビュー後半部分、投資方針に関わる部分をカットしている。数日後、DoubleLine  CapitalのYoutubeチャネルに完全版がアップされるハズ。

が、言っていることは先日のインタビュー@Fox Businessと同じ模様。短期から中長期の国債へ乗り換え、インド株、日本株、景気後退後の新興国株をお勧めしているのではないか、と。

 

詳しくはこちら;

alibertarian.hatenablog.com

 

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