塾長です。
昨日(米国2/6)の米株は微アゲ。S&Pが5,000に届きそうで届かない。
S&P500、4,954(+0.23%)
Nasdaq、15,609(+0.07%)
【米国市況】国債利回り低下、株反発-ドル軟調で円は147円台回復 - Bloomberg
原油、73.43
10年債、4.0900
ドル円、147.8260
Bitcoin、43,089
米クレジットカードと自動車ローン延滞率上昇-NY連銀調査 - Bloomberg
■カシュカリ、メスター;
ミネアポリス連銀総裁、インフレの責務「まだ完了していない」 - Bloomberg
クリーブランド連銀総裁、FRBは「今年中に」利下げの確信得るはずだ - Bloomberg
■このニュース、コンテクストが知りたいですネ。「商業用不動産市場は危機的状況ですか?」と聞かれたから答えたのか、そのような前振り無しに言ったのか?;
イエレン米財務長官、商業用不動産を懸念-監督当局が対応している - Bloomberg
なし。
■Chipotole、Fordなどが決算;
Chipotle Wraps up an ‘Outstanding’ Year With Strong Earnings
時間外+2.90%、2,560.00ドル。
フォード、市場予想上回る四半期決算-さらなる利益成長見通し示す - Bloomberg
時間外+6.13%、12.81ドル。
■先日弱気派Morgan Stanley マイク・ウィルソンのインタビューを紹介しましたが、同社のGlobal Investment Committeeをクビになっていました;
Morgan Stanley’s Mike Wilson Leaving Firm’s Global Investment Committee - BNN Bloomberg
弱気派と言えば、2023年に弱気転換し、同年の上昇相場に乗れなかったJPMorgan マルコ・コラノヴィック。彼が表での発言を控えるようになってからしばらく経ちますが、同僚達は強気転換した模様;
「米株今が買い時」-JPモルガンのトレーディングデスクが強気転換 - Bloomberg
これらのニュース(↑)を拾っているのは、弱気派をなじっているのではなく、弱気派がいなくなる/強気派だけになるのは、相場が崩れる兆候なのでは?と思っているからデス。
■〆は富豪投資家レオン・クーパーマン。彼は2年前(多分)、聖書を引用しながら「7年の豊穣期のあとには、7年の飢饉がくる」と長期株安を予想していました;
ーあなたは市場に心配の目を向けてきた。しかし最高値付近にある。
・2023年に入った時、誰もがネガティブに見ていた。そして市場は上昇した。今、誰もがポジティブである。年末には[株は]下がっているだろう。
FEDは2,3回利下げする。市場が織り込んでいる6回は忘れろ。長期債は上昇する。2008年より前、10年債は名目GDPと同じくらいだった。インフレ率が2~3%、real growthが2%だった。10年債が4、5%を超えたとしても大きな驚きではない。インフレが制御できないのだから。
ー借入の状況により(借入が大きいので)、国債の買い手を見つけられないということですか?
・買手は見つかる。私がこのビジネスを始めた時、crowding-out(押し出し効果)、guns-and-butter(軍と経済の両立)という表現があった。我々はbuns-and-butterをやっている。この道筋を辿るのであればcrowding-outが起きるということだ。政府は道筋に依らず、カネを得る。人々が考えるよりもそのコストは高いだろう。
私はこのレベルで買手にはならない。
ーさらに金利が上がれば[国債の]買手になるということですね?
・もちろんだ。誰もがそうする。価格が全てを決める。私は政府が債務を売れないと言っているのではない。しかし、今、政府の金利支払いは$1Tある。経済は完全雇用の状態で、借金を積んでいる。経済が完全雇用のとき、バランスのとれた(借金をしない)予算であるべきなのに。トランプが大統領だったとき、$1Tの赤字で、彼はマイナス金利を論じていた。彼はバランスシートを理解していた。彼がなぜマイナス金利を議論していたか、あなたは理解できるだろう。私は、結論として、世界を見渡して、マルチプルが21倍というのは高すぎると思う。
ーしかし、企業業績は良い。期待以上だ。強い需要がある。それは多くの産業で見られる。
・そうだが、それは市場に織り込まれている。それが私の基本的な見立てであるというだけだ。私はリセッションを予想しているのではない。すれらの良いニュースは市場に織り込まれていると言っている。
$1の成長をするために、$1.5の借金をしている。誰も、いつ自体が悪化するのか分かっていないが、このことを指摘したい。1972年、ヘンリー・フェラーと元財務長官・Goldman Sachsのパートナーが、Wall Street JournalとNY Timesに全面広告を出した。民衆に財政赤字と貿易赤字の危険性を警告するものだった。40年後の今、人生の中で最も高い金利にある。それが問題ないのか、いつか問題になるのか、どちらかである。
ー昨日、スティーブ・アイズマンが番組に出演した。色々心配事があるが、落ち着いた様子だった。心配し過ぎないようにしているようだった。財政赤字の爆発、金利上昇を40年間も心配しているが、それは起きていないと指摘した。あなたはその時が近いと考えているのですか?
・私には明確に時期を指し示すことはできない。ビジネスサイクルというものがある。リセッションが次の回復の種をまき、回復期が次のリセッションの種をまく。現在の経済拡大期に入ってから長い時間が経過している。
最近NY Yankeesの試合に行った。始球式の機会を与えてもらった。何年も球場に行っていなかったので衝撃を受けた。ホットドックが8ドル、水のボトルが6ドル、孫に買った帽子が56ドルだった。私が育った頃、洗濯袋に入れたプレッツェルを男が売りまわっていて、2つで5セントだった。それがプレッツェル1つで13ドルだ。2022年、私は車の買い替えを考えた。$104,000で値引き無しだった。結局買わなかった。買う事はできたが、その必要がない。そのカネは別に使う。
シュリンクフレーションがくる。我々は将来から借りている。市場がうまく行っている(値上がりしている)のは、それが理由だ。
市場にはサイクルがある。弱気相場とはどのようなものか?値上がり銘柄数より、値下がりが多いときだ。値下がり率が25%くらいで、年間を通して下げるときだ。93%の株が弱気相場入りしている。Magnificent7はTeslaが失墜して、Magnificent6になった。ある種のセクターで多くの割安株をみつけることができる。しかし、用心深くいるべきだ。
ーMagnificent7もしくは6のうち、2つを持っていますね。AlphabetとMicrosoft。しかしれそれらはあなたの『Best Idea』に入っていない。それは彼らの値上がりが終わったということか?
・それらをもっているのは、好意からである(out of favor)。それらは素晴らしい技術をもった会社だ。私にとって、テクノロジーへの窓である。私はそれほど彼らの会社の経営を分かっていない。それらは高いが、今より安い値段で買っている。良い会社だ。
ということで、「Mag7改めMag6によりインデックス(S&P500)は高いが、93%の株は弱気相場入りしていて、割安なモノがある。しかし財政赤字拡大→国債利回り(金利)急騰(その結果、株安)には用心しろ」と言っている。
インタビューには後半部分もあって、経済よりも政治について語っている(ので、大幅に割愛);
・前回はバイデンに投票したが、今回はトランプ。
・トランプが経済のアイディアを持っている。バイデンは組合の男なのでダメだ。
・金持ちはもっと税金を払うべき。50%ならフェアー。
といった事を言っている。
カネ持ちがトランプを応援しだしたというのは、とても重要。
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