塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【CNBC フィル・ルボウ】チリ新車販売、1/3が中国製。メキシコ工場計画により米国メーカーは危険。

塾長です。

昨日(米国2/29)は(1月CPIとは異なり)PCEが異常値を見せなかったので、株が上昇。最高値更新。

 S&P500、5,096(+0.52%)

 Nasdaq、16,091(+0.90)

【米国市況】株と国債が上昇、PCE価格指数は予想通り-150円近辺 - Bloomberg

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、78.24

 10年債、4.2520

 ドル円、150.1580

 Bitcoin、61,411

 

 

経済指標:

 1月 PCEデフレータ[前月比]、0.3%(予想0.4%)

 同[前年同月比]、2.4%(2.4%)

 1月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.4%(0.5%)

 同[前年同月比]、2.8%(2.8)

 1月 個人所得[前月比]、1.0%(0.4%)

 1月 個人支出[前月比]、0.2%(0.3%)

FRBが重視のPCEコア価格指数、前月比での伸びが1年で最大 - Bloomberg

  金融当局は住宅とエネルギーを除いたサービス業のインフレに特に注目している。同ベースの価格指数は前月比0.6%上昇と、2022年3月以来の大幅な伸び率となった。ポートフォリオ運用のコストが3年ぶりの大きな伸びとなったほか、宿泊費も上昇した。

 :

 サービス分野の支出は増加が続いた。住宅関連や光熱費が大きく増えたほか、金融サービスと医療も伸びた。一方で娯楽への支出は減少。外食とホテル宿泊への支出はわずかな伸びにとどまった。

個人所得[前月比]が1.0%も上昇している。単純に12倍したら、所得が12%/年も上昇することになる(→支出が増得る→インフレ加速)のだが、なぜ騒がないのだろう?

米国では、企業は消費者の払える範囲で積極的に値上げするので、家賃・保健・医療・学費・・・といった生活に必要なサービスの価格が上がって行き、インフレを再加速させている、と読み取ることも出来るのでは?

 

 

金融政策:

■メスター、ボスティック、デーリー;
メスター総裁、PCE統計は米金融当局にやるべき仕事あると示した - Bloomberg

アトランタ連銀総裁、利下げは今夏に開始するのが適切になろう - Bloomberg

サンフランシスコ連銀総裁、データに基づき利下げする「用意がある」 - Bloomberg

「インフレ率の低下に伴い、名目金利を引き下げるのは適切だろう」との考えを示し、「われわれが避けたいのは、インフレ率が2%になるまで待ち続け、非常に引き締められた金融政策を維持し、不必要な景気の低迷をもたらすこと」だ」

ややハト化?

 

 

■日銀植田;

物価目標の実現、見通せる状況には至ってない-植田日銀総裁 - Bloomberg

 

 

財政政策:

米下院、新たなつなぎ予算案を可決-上院は29日夜にも採決 - Bloomberg

 

 

地政学

なし。

 

 

個別株:

■BestBuy、Anheuser-Busch InBev、Dellなどが決算;

Best Buy (BBY) Q4 Earnings Beat Estimates, Sales Dip Y/Y

AB InBev (BUD) Q4 Earnings Beat Estimates, Revenues Miss

デル株急伸、売上高と利益が予想上回る-AI向けサーバー好調 - Bloomberg

 また、デルは年間配当を20%引き上げ、1株当たり1.78ドルとした。1株当たり44.5セントの四半期配当が4月23日時点の投資家に対して5月3日に支払い可能となる。

時間外+17.48%、111.21ドル。

 

 

■今日の〆は、中国の自動車輸出が日本を超えそうだ、というお話。

こちら(↓)の記事によると、ロシアとメキシコで売れているらしい;
China comes just shy of Japan as the world’s largest car exporter

CNBCで自動車・輸送機器をカバーしているフィル・ルボウのレポート(↓);

www.youtube.com

  • チリで売れている車の1/3が中国製。価格は15~20%安い。SUVが$9,000(≒135万円)で売られている。
  • チリは大きな市場ではないが、同じような状況はオーストラリア、イスラエルといった市場でも見られる。中国車メーカーは(中国国内向けに飽和した)生産ラインを閉じるのではなく、動かし続け、海外に輸出しようとしているからだ。
  • 5,6年以内には中国メーカーがメキシコで完成車組み立てを始める。現在中国で組み立てた車には20%の関税がかかるが、メキシコであれば2.5%。それはコスト優位性があるので、問題にならない。
  • 「米国人は中国車を買わない」と言われるが、ここ(チリ)で売られている$9,000と(現在米国で売られている)$20,000のSUVを比べられたら勝負にならない。チリの誰もがそう言っている。それだけの価格差があれば、ブランドロイヤリティーは窓から投げ捨てられる。
  • 米国の組合を守りたいなら、ミズーリ州の議員が主張しているように輸入制限をかけるしかないだろう。

 

 

この記事(France24)はBYDの完成車を運ぶ輸送船が初めてドイツの港に到着したと報じている(2024/2/26付け);
China's BYD lands auto shipment in car powerhouse Germany

Bremerhaven (Germany) (AFP) – Thousands of cars from China's BYD rolled off a ship in the German port of Bremerhaven on Monday, as the world's biggest electric carmaker brought its challenge directly to Europe's auto making powerhouse.

 :

BYD said in January that the planned base in Hungary would begin operations in three years' time.

 

DW(ドイツの英語公共放送)も同じニュースを報じており・・・;

www.youtube.com

  • (今のところ)BYDは欧州で大量に売れているわけではない。安売り戦略を取っていない。
  • まずは日本車や韓国車のような少量の留まるのでは?
  • 米国で議論されているように、自動車に付随する個人情報保護を理由に輸入規制をすることになるかも。

と、緩~く構えている。

 

両方の記事(&動画)でもBYDのハンガリー工場計画に触れている;
中国BYD初の欧州自動車工場、ハンガリーで建設へ-EV競争に拍車 - Bloomberg

中国の電気自動車(EV)メーカー最大手、比亜迪(BYD)は、同社初の欧州自動車工場をハンガリーに建設する計画だ。同国のオルバン首相は長年にわたり中国に投資を呼びかけてきた

 :

  欧州連合(EU)の欧州委員会は中国のEVメーカーに対する補助金調査を開始すると9月に明らかにしていたが、EU加盟国のハンガリーでのEV製造は、BYDの輸入関税回避に寄与する可能性がある。

政治と結びついているところが怖い。

上の記事ではEV車工場的な書かれ方をしていますが、BYDはハイブリッド、プラグイン・ハイブリッドも持っている。

 

 

いきなりフランス、ドイツ、英国でシェアを伸ばすと問題になるので、(チリ、オーストラリア、イスラエルといった小規模市場から低価格車で開拓するという戦略をここでも取り)東欧・小アジアから侵攻していくつもりかも知れませんネ。

そして気が付いたら低価格帯市場を中国車が席捲、みたいな。

彼らは100年単位で計画を作れるので。

 

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