塾長の資産運用

米国株大好きの塾長が資産運用と関連ニュースを語る。投資は自己責任でネ!

【Bookings、Wyndham】アメリカ人はYOLOで旅行業活況。

塾長です。

昨日(米国2/24)の米株市場は、高いPCEにビックリして下落。とは言え、3日前の暴落水準(S&P 3,997、Nas 11,492)に戻っただけ。パニックは売りは起きていない(今後も起きないという意味ではない)。

 S&P500、3,970(-1.05%)

 Nasdaq、11,394(-1.69%)

【米国市況】株反落、PCE価格指数が予想上回る-ドル136円台前半 - Bloomberg

 S&P500種株価指数は、週間ベースでは今年に入り最大の下げ。米国債利回りが上昇する中でハイテク銘柄中心のナスダック100はこの日1.7%下げた。

 

 

債券・為替・コモ:

 原油、76.45

 10年債、3.9490

 ドル円136.4060

 Bitcoin、23,199

 

 

経済指標:

 1月 個人所得[前月比]、0.6%(予想0.9%)

 1月 個人支出[前月比]、1.8%(1.0%)

 1月 PCEデフレータ[前月比]、0.6%(0.4%)

 同[前年同月比]、5.4%(4.9%)

 1月 PCEコアデフレータ[前月比]、0.6%(0.4%)

 同[前年同月比]、4.3%(4.7%)

 1月 新築住宅販売件数、67.0万件(61.8万件)

 同[前月比]、7.2%(0.6%)

 2月 ミシガン大学消費者信頼感指数、67.0(66.4)

米PCE価格指数、予想上回る伸び-利上げ継続への圧力増す - Bloomberg

米消費者マインド指数、1年ぶり高水準-短期のインフレ期待後退 - Bloomberg

米新築住宅販売は予想上回る伸び、約1年ぶり高水準-南部で急増 - Bloomberg

 地域別では4地域中で最大の南部が17.1%増と大幅な伸び。他の3地域は全て減少し、北東部は19.4%減となった。

 :

  新築住宅販売価格の中央値は前年同月比0.7%低下し、42万7500ドル(約5800万円)。価格が低下したのは2020年8月以来。

 

 

金融政策:

ジェファーソン、メスター、ブラード;

米インフレの鈍化には時間かかる公算-ジェファーソン、メスター両氏 - Bloomberg

セントルイス連銀総裁、FOMCは「今すぐ行動を」-信頼回復が急務 - Bloomberg

 

 

 

財政政策:

「侵攻1年」でアメリカがウクライナに新たな軍事支援 この1年で軍事支援は4兆円超に | TBS NEWS DIG

 

 

地政学

インフレ圧力;
米政府、ロシア産アルミニウムに200%の関税賦課へ-製品も対象 - Bloomberg

 

 

個別株:

■ 大手決算なし。

■ Bookings Holdings CEO グレン・フォーゲルのインタビュー。個別企業の業績というより、消費者動向を知るために有用。

www.youtube.com

タイトルにあるように、「ホテル価格は高いが、消費者はtrading-down(低価格帯への移行)していない」と言っている。それに対してこのようなやりとり;

AmazonやWallmartではtrading-downが少しだけ見られるようになった。それがトラベル業界で起きないのはなぜか?

・我々はOpenTable(レストラン予約サイト)を持っているのも一つの要因だろう。

 いくつか起きている事がある。パンデミックで人々は家に閉じ込められていた。人々はまだ復讐旅行(revenge travel)をしている。もう一つはYOLO(you only live once;人生は一度きり)だ。旅行できるうちに旅行を楽しむ、という姿勢。彼らはパンデミック中にTargetやHome Depotでモノを買い込んでいたが、もうその必要は無い。(その代わりに)「パリに行きたい」と思うのだ。

 

3日前のものですが、同じく旅行業カテゴリー、Wyndham CEO ジェフ・バロッティのインタビューも載せておきましょう;

www.youtube.com

ー小売りは弱さが見ているが、ホテルは好調。混乱している。最近の動向は?

・完璧にポジティブだ。我々の顧客層であるミドルクラスを旅行から遠ざけるものは何もない。需要が加速している。我々のRevParは去年20%増加。50%が海外、20%が国内。我々のビジネスは2021年半ば時点で完全回復しており、そして2022年に20%上回った。それが加速しているのだ。去年の秋は強かった。冬はさらに強く、強い春が見られている。前年比6%増加。2019年比で2桁増だ。人々は前もって旅行の計画を立て、去年のようにならないようにしている。我々のbooking widndowは広がっている。

ー人々が旅行にカネを使い過ぎている、後先考えずにカネを使っていると言われている。ガソリン価格の低下も理由の一つかも知れないが、クレジットカードを使おうとも、他の消費を抑えようとも、旅行してやる、と。

・このhybrid-working環境の中で※、それが見られる。我々の顧客層であるミドル・インカム・ゲストはより長い距離を車で走り、長期間旅行している。消費者には貯蓄があり、旅行を何よりも重要視している。

ー世間で言われているような問題となる経済の兆候はないのですね。労働市場はどうでしょう?

・我々は世界最大のホテル・フランチャイザーであり、ホテルを運営しているわけではない。我々のフランチャイジーの状態はとても良い。彼らは資本を十分持っている。さらにホテルを建築しようとしている。今年は建築計画がとても多い。1日1件以上をオープンするペースだ。2022年、フランチャイズ契約数は35%増加した。それぞれのホテル運営をしているスモールビジネスオーナーは、これは新しい(旅行需要)サイクルの初期段階であり、今以上にホテル業を始めるのに良い機会は無いと思っているのだ。我々のホテルの70~80%はレジャー向け、20%がインフラビジネス向け。インフラには追い風が吹いている。我々のビジネス客は、ブーツとヘルメットを装着するような人達。彼らはかつてないほど頻繁に旅行している。7期連続でインフラ関連支出が増加している。3Qは15%だったインフラ関連売上が4Q には20%になった。道路、港湾、橋の建設は、まだ始まったばかり。これらが増加し、我々のビジネスを後押ししてくれるだろう。

ー確かに、番組に呼んだ他のゲストも、財政による後押しがあると言っていました。
 中国派どうでしょう?気球などの外交問題もあります。

・私は中国に関して笑みを絶やしませんよ。中国は我々の利益の2、3%でしかありmさえんが、過去3週間の中国はRevParが前年比60%増加しました。それは2019年比30%増です。旧正月時期なので、アメリカで起きたようなpent-up demandだろうと言う人もいるでしょうが、Smith Travel Researchが先週水曜日に出したレポートで、RevParが2019年に戻ったと言っている。全てのホテルは安心している。我々のフランチャイジーは10%部屋数を増やしている。私はこれからも笑みを絶やさないし、楽観的ですよ。

※:【Wyndham CEO】米国内旅行需要は根強く、マージンも取れている。(海外は?) - 塾長の資産運用

 

ということで、旅行業は絶好調。

その基礎となっているのは、YOLOだったり、旅行先で仕事するようになったり、アメリカ人の価値観に起きた根本的な変化だ、というお話でした。

NYなどの北部州から、気候の良い南部州に人が移り住んでいるのも、この文脈で理解できそう。

イギリス人も同じかも知れませんネ;ロンドンで働く4人に3人、在宅勤務できないなら会社辞めるつもり - Bloomberg

 

世界で最も厳しいロックダウンを経験した(世界第二位の経済大国)中国人はどうするでしょう?

 

日本人は?

 

あなた、私は?

 

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