塾長です。
昨日(米国5/10)も特にニュースなく、S&Pは微アゲ。10年債も落ち着いている。
S&P500、5,222(+0.16%)
Nasdaq、16,340(-0.02%)
【米国市況】株騰勢に陰り、スタグフレーション懸念-ドル155円台後半 - Bloomberg
原油、78.20
10年債、4.5040
ドル円、155.7030
Bitcoin、60,943
5月 ミシガン大学消費者信頼感指数、67.4(予想76.3)
米消費者センチメント急低下、インフレ期待上昇-ミシガン大調査 - Bloomberg
■グールズビー、ボウマン、ローガン;
シカゴ連銀総裁、インフレ面での進展が失速している証拠はあまりない - Bloomberg
ボウマンFRB理事、年内は利下げないと予想ーインフレ根強く - Bloomberg
米ダラス連銀総裁、利下げについて検討するのはまだ早い - Bloomberg
■ECB;
ECB、政策委員の一部は4月の利下げが適切と判断-議事要旨 - Bloomberg
■ブレイナード;
ブレイナード氏、トランプ政権時代の法人減税を撤回すると表明 - Bloomberg
なし。
■TSMCが決算;
TSMC、4月の売上高は60%増-AI需要で伸び続く - Bloomberg
Why Taiwan Semiconductor Stock Was Moving Higher Today
+4.53%。
■〆は強気派エド・ヤーディーニ@CNBC;
ー株は見事に復活しました。S&Pは5%下落し、10%まで下げるのか?と心配されていたのが、今は最高値まで数%に迫っている。どういうことでしょう?
・明らかに、未だ強気相場だ。私は5~10%の修正があると思っていた。5%を少し上回るサゲがあった。ー10%はなさそうだ。経済見通しがとても良い(quite positive)。インフレが適度であり続けている。経済は成長し続けるだろう。それは企業利益が上向きになる事を意味する。今後数四半期のうちに企業利益は最高を更新するだろう。株式市場は高くなる。
ー企業利益の話をしましょう。見通しが良いのは分かっていますが、今の決算シーズンを見ると、全ての企業利益の増加は巨大企業から来ている。全ての企業利益の増加は5、6%だが、そのほとんどがとても少数の選ばれた株からのものだ。なぜそれが転換すると信じなければならないのか?
・我々は企業利益にとても楽観的である。去年、S&P500企業の利益は一株当たり$222だった。今年は$250。来年は$270、2026年は$300と予想している。なぜかというと、profit marginが引き続き拡大し、最高を更新するからだ。あなたは正しい。profit marginを拡大している市場のリーダーのいくつかは、それら巨大株である。しかし、それはそういうものだ。S&P500市場価値の約30%が8社で占められており、彼らはそこからどかないだろう。市場の重要なパートを占め続ける。彼らを含むforward P/Eは21倍、彼らを除くと17倍である。市場は割安に見えないが、あたのカネで何を買えるかを考えると・・・、とても素晴らしい会社が買えるのだ。
ー我々がsector shake-upと呼んでいるものはどうでしょう?今週がその良い証拠になりました。今週の値上がりにテクノロジー・セクターはありませんでした。値上がり株の広がりが最終的にやってきた、これが恒久的に続くと思いますか?
・私はNetflixを良く見るので、Megacap7にNetflixを加えて、Megacap8と呼んでいる。それらの株の値上がり幅はとても大きい。その一方でそれ以外の株は、この強気相場が始まって以降、ダラダラと20%上昇した。値上がり株が広がらないと言われているが、Megacapがアウトパフォーマンスしているだけなのだ。
ー公益(utilities)はどうか。配当を得るための株、守りの株だ。一部の人は、AIの攻めの株だと言っている。その他の人は、涙と共に終わるだろうと言っている。あなたも公益をAI関連株だと思いますか?
・ここで私の主張を紹介したと思う。全ての株がテクノロジー株である。テクノロジーを作るのか、使うのかの違いがあるだけ。そうしなればビジネスは終わる。テクノロジーを作る、もしくは使う会社との競争に負けるからだ。私にとっては、値上がりが広がっているのは理にかなっている。公益はデータセンターへの莫大な電力供給でベネフィットを得る。
ー今日のFED高官の発言を聞いていると、タカ派に傾いているようです。パウエルはそうではなさそう。
・今の経済は金利の変更を必要としていない。利上げはもちろんだが、利下げもだ。金利はGFC前の状態に正常化した。GFCとコロナの間が異常だった。私は今の金利を心地よいと思うし、株式市場も同じようだ。私は、FEDが経済減速のなんらかの証拠を見つけて、利下げをするのが心配だ。良いことが多すぎると、株がmelt-upしてしまう。私は(経済が)平衡状態を保つのが良いと思う。そうすれば市場に対してポジティブでい続けられる。
ー消費者が耐え続けられると考えるのは間違いでしょうか?今週でたデータは貧弱だった。Starbucksの決算がマチマチだったとか。私には、とても良い感じには思えません。
・消費者の中には、多くのストーリーがある。ベイビーブーマー世代の多くは引退した。彼らは$75Tの価値を持っている。人口動態の中で、史上最もリッチな集団(コーホート)である。彼らはキチガイのようにカネを使っている(spending like crazy)。旅行に行き、レストランに行き、ヘルスケアにカネを使う。それがサービスに職を作っている。その一方で苦しんでいる人もいる。消費者金融に頼っている。その多くが比較的若い人達だ。我々が見失っているのは、世代間のサポートが行われている事だ。ベイビーブーマー世代が若い世代のためにクレジットカード請求を支払い、住宅の頭金を払っている。私はこれを個人的な経験として知っている(笑)。私の友人も同様だ。
まとめると・・・、
・株は強気相場が続いている。5~10%の修正は普通の事。
・経済は良好。今後も利益マージンは拡大し、企業利益は最高を更新し続ける。株も上がる。
・値上がり株が広がらない(値上がりが少数株に限定されている)と考えるのは間違い。Netflixを加えたMegacap8の成績が良すぎるだけ。
・全ての会社はテクノロジー企業である(テクノロジー企業でなければならない)。テクノロジーを作るのか、使うかの違いだけ。テクノロジーを作らない/使わない企業は競争に負け退場する。
公益セクターは(AIで電力を大量消費する)データセンターに電力供給するので、AIから利益を得られると言える。
・今の金利は歴史的に正常だ。利下げを望んでいない。FEDが不要な利下げを行い、株がmelt-upするのが心配。
・ベイビーブーマー世代が狂ったように消費している。また、彼らは子供世代のサポートをしているので、消費者全体で見ても大丈夫。私も子供をサポートしている※。
だ、そうです。
※:ヤーディーニは現在74歳だそうです。
カネ持ち家庭に生まれたかった・・・。
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